神経疾患
顔に分布する主な神経は顔面神経痺(顔面を動かす運動神経)と三叉神経(痛みを感じる知覚神経)です。これらの神経の障害により現れる病気は、神経痛・神経麻痺・痙攣(けいれん)です。顔の部分で感じる痛みは、三叉神経痛と呼ばれます。真性の三叉神経痛は、 突発的で、その痛みを誘発させる引き金(ある部分に接触する。:寒冷刺激、洗面、会話など)があることが多く見られます。この症状には特効薬があります。また、虫歯や口の中の細菌による化膿、ケガなどにより引き起こされる神経 痛もあり、これは原因を取り除くと痛みがおさまります。顔面神経麻痺
眼がうまく閉じない、額にしわがよらない、口笛がうまくふけない、などの症状がみられます。これらは脳の病気やウイルス、ケガ、できもの、寒冷刺激などが原因です。治療には、脳外科、麻酔科などと相談して治療を進める必要があります。三叉神経麻痺
歯の化膿(細菌感染)やケガ、手術などにより、知覚麻痺(麻酔のかかった状態)が見られます。治療は薬やソフトレザーなどが行われます。顔面神経痙攣
顔面チックともよばれ、無意識にしきりにまばたきをすることがみられます。原因は明らかでないことが多く、症状にあわせ、薬剤の投与が行われます。このように、顔の感覚(痛み・感じない)障害、顔の動きの障害のあるときは、神経の病気の可能性があります。