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リハビリテーション科

 苫小牧市立病院におけるリハビリテーション医療は、昭和42年の理学療法科の開設によって始まりました。当院では入院早期からのリハビリテーションに対応しており、患者様の障害の予防・回復に務めております。また、平成18年10月の新築移転に伴い、新たに作業療法科が開設され、名称も理学療法科からリハビリテーション科へ変更となりました。さらに平成22年3月より言語聴覚療法を開設し、総合的なリハビリテーションを実施しております。

理学療法(Physical Therapy(略称:PT))

 理学療法とは、病気・ケガ・寝たきりなどによって身体が不自由になった人々に対し、身体と心の両面から機能回復・維持を行うリハビリテーション医療の一つです。実際には各個人の状態を調べて全体像(身体機能・メンタル面・リスクなど)を把握し、適切な治療方法・目標を設定後、治療を進めて行きます。

 

作業療法(Occupational Therapy(略称:OT))

 作業療法とは、障害によって日常生活に支障が生じた場合、可能な限り機能改善・環境調整することにより生活を送れる様にするリハビリです。手の機能を高める治療や、食事、洗面、更衣、排泄動作など日常生活動作の自立に向けて治療を行います。また、作業活動を通して心身機能の早期回復を図り、その人にあった生活を取り戻します。

 

言語聴覚療法(Speech and Language Therapy(略称:ST))

 言語聴覚療法とは、ことばの障害によってコミュニケーションが取りにくくなった患者様に対して、ことばの治療や有効なコミュニケーションの手段を検討しています。また、脳血管障害等の後遺症による高次脳機能障害に対しても評価や治療を行います。その他、食事の飲み込みが問題となる患者様には評価と治療により、安全に食べられる食事の形態を指導しています。

 

当院のリハビリテーションの特色

NICUでのリハビリテーション

 当院では早期に産まれたお子様でもNICU(新生児集中治療室)より運動発達の支援を行っております。退院後にも外来でのフォローアップを継続して行っています。

小児外来リハビリテーション

 運動発達や言葉の遅れがあるお子様、学習能力のばらつきが強いお子様に対して通院にて訓練を行っていきます。また、先天性疾患や肢体不自由児(者)への継続的な外来フォローも行っています。

心大血管疾患のリハビリテーション

 心筋梗塞・心不全などの心大血管疾患の患者様が1日も早く快適な社会生活や家庭生活に戻り、さらに再発を予防することをめざして、主に運動療法を中心に生活指導なども行ってまいります。また退院後も外来でのフォローアップを継続しております。

がんリハビリテー ション

 がん性疼痛をはじめとする様々な問題に対して二次的障害を予防し運動や生活機能の低下の改善を目的としています。周術期における呼吸訓練や日常生活動作の拡大、緩和的な患者様に対する体力や筋力の維持を目的に身体的・精神的にフォローできるようにすすめていきます。

NST嚥下回診

 NSTという栄養サポートチームのもとで院内の嚥下障害(飲み込みの障害) の評価と治療を耳鼻咽喉科医師や言語聴覚士を中心とした医療チームで行っています。耳鼻科にて嚥下内視鏡検査を行い、適切な食事の形態を指導します。また、患者様と嚥下障害のリハビリを行う上で必要なことを病棟看護師に助言しています。その他、理学療法士や作業療法士が安全で食べやすい姿勢や自助具の選択を指導しています。

地域包括ケア病棟

 平成28年2月から運用が始まった地域包括ケア病棟にスタッフ1名を専従配置いたしました。急性期治療を終了し症状が安定した後、安心して在宅復帰に向かえるよう、生活に即した動作練習を中心に退院を支援していきます。
 

リハビリテーション科概要

施設基準

  • 脳血管疾患リハビリテーション(I)
  • 運動器リハビリテー ション(I)
  • 呼吸器疾患リハビリテーション(I)
  • 心大血管疾患リハビリテーション(I)
  • がん患者リハビリテーション
  • 廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)

スタッフ

  • 理学療法士:11 名
  • 作業療法士:6 名
  • 言語聴覚士:4 名
  • 助手:2 名

その他

苫小牧市の保健事業であるすこやか検診へ職員を派遣しています。

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