特徴
「ダビンチ」は最新の手術支援ロボットです。
低侵襲であることに特徴があり術中、術後の負担軽減につながると期待されます。
当院では「ダビンチx」という機種を導入しています。
開腹手術における切開部の例(左) ロボット支援手術における切開部の例(右) |
通常の開腹手術とくらべ体への負担が小さいとされ、体に小さな穴をあけロボットアームを操作することで手術を行います。 |
術者は操作用コンソールで立体内視鏡カメラ映像を見ながらロボットアームを操作します。アームには様々な機能を付加し、直感的に操作できるようになっています。 |
内視鏡カメラは体内を高解像度のハイビジョン立体映像として映し出すことができます。ズーム機能によって今まで見ることが難しかった組織の様子を確認することができ、より精密な手術の実現につながります。 |
適用症例
当院では前立腺全摘手術を対象としています。
泌尿器科外来にて医師にご相談ください。
構成
■ペイシェントカート 4本のアームから構成される機器で、術者の操作に従って手術を支援します。3本のアームにはロボット専用鉗子を接続し、残る1本には3Dカメラが取り付けられています。 |
■サージョンコンソール 専門トレーニングを受けた医師が立体映像を見ながらアームを操作する機器です。アームカメラと鉗子がついた3本のアームを自在に操作することができ、複雑で精緻な手術操作を行うことができます。 |
■ビジョンカート ダビンチの機能を集約する機器でペイシェントカートからの映像を立体化映像として生成します。 |
診療体制
泌尿器科外来に受診していただき、ダビンチによる手術の可否などについてご相談ください。費用
ロボット支援手術及び入院の保険適用時の費用は症状、入院期間、年齢や年収、健康保険制度によって異なりますのでお問い合わせください。また、高額療養費制度を利用することでより負担額を少なくすること可能です。
ロボット支援手術をご希望の方へ
一般の方へ | |
外来診療に受診していただき、医師と相談しながらロボット支援手術が適用できるか決めていくこととなります。 |
医療機関の方へ | |
貴医療機関に受診中の方でPSA検査高値の方やロボット支援手術をご希望される方がいらっしゃいましたら、ご紹介くださいますようお願いいたします。その際には紹介状を発行いただき、当院地域医療連携室にFAXにて受診予約していただくか、患者さんにご自身で受診予約していただくようにご案内をお願いいたします。 |
よくあるご質問
Q | どんな病気の手術でも手術支援ロボットが使えるのですか。 |
A |
手術が必要な病気のすべてでロボット支援手術が行えるわけではありません。当院では泌尿器科の前立腺全摘手術から適用を始めております。 |
Q | 費用はどれくらいになるでしょうか。 |
A |
当院でのロボット支援手術実施は健康保険の適用範囲としております。実際の費用は手術内容、入院期間、年齢、収入などによって異なりますのでご相談ください。また、高額療養費制度を利用することで負担額を少なくすることができます。 |
Q | 手術支援ロボットを用いた手術を受けたい場合はどうすればよいでしょうか。 |
A |
外来診療を受診し、医師と相談していただきながら適用できるかを決めていくこととなります。 |
Q | 手術はすべてロボットが自動で行うのですか。 |
A |
ロボットは手術支援を目的としており、手術は医師が実施します。手術支援ロボットは医師の手の代わりとして術野で細やかな動きをすることによって術者をサポートします。また、手術を実施する医師はトレーニングを重ね認定資格を取得しております。 |
Q | 高齢でもロボット支援手術を受けることができますか。 |
A |
開腹手術、腹腔鏡手術が可能な状況にある患者さんであれば、ご高齢の方でもロボット支援手術を受けることが可能と考えられます。ただし、手術適用の症状の他に持病がある場合や他の要因によって異なります。ロボット支援手術の適用については、患者さんの状態によって医師が判断します。 |