対象疾患・診療内容
耳鼻咽喉科では、脳と眼球と歯牙を除く首から上の領域の疾患を扱います。代表的なものを挙げますと、- 耳に関連するもの:難聴、中耳炎、眩暈、補聴器、言語発達に関する相談
- 鼻に関連するもの:副鼻腔炎など
- 口腔咽頭に関連するもの:唾液腺疾患、扁桃炎、いびきなど
- 喉頭に関連するもの:嗄声、嚥下障害、発声障害、声帯ポリープ、喉頭腫瘍など
- 頸部に関連するもの:甲状腺腫瘍、副甲状腺腫瘍、頸部腫瘍全般、気道に関する疾患など
- その他:顔面神経麻痺など
外来体制
月~金曜日の午前中のみ外来診療を行っています。(午後は完全予約制)高度な専門医療を要する場合は、主に北海道大学病院耳鼻咽喉科との連携をもって治療に当たります。
毎週水曜日に、北海道大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師による頭頸部外来を行っています。(完全予約制)
手術
内視鏡下副鼻腔手術、鼓膜形成術、鼓室形成術、喉頭微細手術、扁桃摘出術、甲状腺腫瘍切除術、唾液腺腫瘍切除術など、耳、鼻、のど全般にわたって施行しています。
安全かつ正確な治療を行うために内視鏡下副鼻腔手術では最新のナビゲーションシステムを、そして、耳科・頚部手術では、NIM(神経刺激モニター)を使用しています。
また、2016年より内視鏡下の甲状腺手術が保険収載され当院でもを導入し行われております。頸部の露出する部位に手術創を作らない本術式は美容整容面で大変優れた術式であり、入院日数なども通常の外切開手術と比較して短くなる場合が大半です。患者さんの病状に応じて適応の判断などいたしております。
新型コロナ感染症への対応
口と鼻はコロナウイルスの侵入経路にあたりますので、患者さんと医療スタッ
フの双方が最大の感染防御をすることで、院内感染防止に努めることが不可欠と
考えています。
外来では、スタッフはもちろん、患者さんにもマスクを着用していただきます。
診察室は密閉せず扇風機による換気に努めております。診察室内では患者さんと
医療者の距離、向きを工夫して、飛沫感染リスクを低減しています。アルコール
による手指消毒はしつこいぐらいに繰り返しています。ネブライザー、スプレー
など、エアロゾル感染リスクのある道具は使用中止しています。診察器具は個別
包装です。医療スタッフはサージカルマスク、フェイスシールドなどのPPEを常
時装着します。処置によって咳やくしゃみなどエアロゾル拡散リスクがある場合
は、医療者はN95マスクなどPPEを増強し、患者さんにはビニール袋をかぶってい
ただき飛沫拡散を抑制、同時に無防備な患者さん自身の口と鼻の露出を抑え、院
内感染を防止します。
手術では、鼻、口腔咽頭、喉頭、中耳などにエアロゾル感染リスクがあります。
医療者はN95マスクなどのPPE装着によって感染防御しますが、さらに、アクリル
板、覆布、ビニールなどによって術野をゾーニングし、さらに必要に応じて持続
吸引を用いてエアロゾルの拡散を防ぎ、院内感染を防止します。
その他
常勤医師数は3人です。地域の先生方からの、緊急を要する患者さんの依頼に関しましてはできる限りの対応をさせていただきますので、お電話にて直接御連絡いただければと思います。
また、他科の先生方におかれましても、当科領域疾患の除外診断や、はっきりしない頸部腫瘤など、気軽に御紹介ください。
診療実績 2019年(1~12月)
- 口蓋扁桃摘出術:76件
- アデノイド切除術:26件
- 鼓膜チューブ留置術:65件
- 気管切開術:27件
- 甲状腺腫瘍手術:31件(うち内視鏡下甲状腺手術12件)
- 副甲状腺腫瘍手術:5件
- 耳下腺腫瘍手術:8件
- 顎下腺摘出術:6件
- 喉頭下咽頭直達鏡手術:9件
- 内視鏡下副鼻腔手術:64件
- 鼓室形成術:23件
- 鼓膜形成術:12件
担当医職・氏名 | 資格 | 専門(得意)分野 | |
診療部長 | 志津木 健 (シヅキ ケン) |
日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医 日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医 |
耳鼻科全般 耳科・聴覚 |
医 長 | 打田 武史 (ウチダ タケシ) |
||
医 員 |
赤松 明樹 |