私は4月から内科、循環器内科、麻酔科をローテーションしております。どの診療科も主体的に参加することができており充実した研修を送ることができています。
約半年間の研修を終えて、自分の経験したことを紹介するとともにこの病院の良いところについて書いていこうと思います。
・診療科
どの診療科も共通して言えることですが、研修医が手技を経験できるチャンスが多く、任される仕事も多いです。内科では担当患者の処方や検査のオーダーなどの病棟業務に加えて、中心静脈カテーテル(CV)挿入および抜去、救急車対応など幅広い仕事を経験できました。循環器内科では毎日のカテーテル検査・治療の殆どに参加していました。最初は分からないことばかりですが、慣れてくると自分でできることが増えてきて、後半には上級医の指導の下でSwan-GanzカテーテルやCV、動脈穿刺を経験できました。また、毎朝ICUの患者さんの回診で心エコーをするので、2か月間の間で心エコーは上達したと思います。救急外来でもこの経験は活きて、循環器内科の先生に患者の相談するときに心エコー所見を引き継ぐことで円滑に状況把握が可能となります。麻酔科では麻酔の導入・維持・抜管のすべての段階を学び、実際に行うことができました。また手技も多く経験できて気管挿管はほぼ毎日行い、手術中一人で麻酔維持を任されて患者のバイタルに応じて薬物を調整したりすることができ楽しかったです。このように、当院の研修は受動的ではなく実際に自分で手を動かし考える能動的な研修が可能であることが良いところだと思います。
・救急外来
当院の救急外来は平均で月に3-4回入ります。2年目の研修医の先生と上級医の先生の3人でファーストタッチをします。症例は若年から高齢まで、バラエティの富んだ疾患を経験することができます。問診診察、採血、画像の検査結果から重症度や緊急性を考え入院させるのか帰宅させてもよいのかを判断することが大事でありその判断の根拠を常に意識するように心がけています。また放射線診療科の先生が翌朝に画像のレポートを作成してくださるので、当直中の判断の答え合わせをすることが可能です。もちろん分からなかった画像などは日中に読影室に行き質問することもでき、優しく教えていただけます。分からないことも沢山ありますが大変勉強になると日々実感しています。