
高度医療を支える検査の現場(5)

取材:2026/3月
-現在の業務について教えてください
細菌検査室所属で2年目です。検体を培地に塗る仕事や、一日前に塗った培地を仕分ける作業、二日前に塗った培地や得られた細菌検査結果を確認して医師に最終報告する仕事を午前中に行っています。午後は、質量分析装置を用いてその菌が何なのかを調べる「同定検査」や、「薬剤感受性検査」といって、どの抗生剤が効いてどれが効かないのかを調べる検査もしています。その他に、PCR検査や迅速検査なども行っています。

-当院を選んだ理由を教えてください
私は元々病院実習で学生の時にお世話になっていて、そこで人間関係の良さとか、教育体制がしっかりとしていてすごく丁寧に教えてもらえたのが印象的で、それをきっかけにこの病院を受けようと思いました。病院実習でこちらを選んだきっかけは、私が苫小牧出身ということもありますが、総合病院であり1個上の先輩も市立病院に実習に来てとても熱心に教えてくれたよという話も伺っていたので。
-この2年間でどんな成長がありましたか
先程お話ししたルーチン業務については、一通りできるようになりました。少しずつ業務をスムーズに行えるようになってきて、今働き始めて2年目ですが、職場をまわす力になれているかなと思えるようになってきたので、そこは嬉しいです。ただ、やはり珍しいことが起きたりすると、周囲の方に相談して助けてもらいながら業務を行っている感じです。

-仕事ができるようになるって楽しいですか
最初はやはり目の前の仕事をこなすのに精いっぱいだったのですが、少しずつ周りが見えるようになってきたと思います。例えば、培養している細菌を見ている時に、「この菌かもしれない」という可能性の段階ですけれども、「もしその菌だったら、今使っている治療薬が効かないかもしれない」ということに気付いたことがありました。「医師に連絡した方がいいのではないか」と思い、上司にも相談して早めに医師に連絡したことで、結果的に患者さんの抗生剤をスムーズに変えることができて、適切な治療に繋がったということがあって、その時は嬉しかったです。
-学びの環境としてはいかがでしょうか
検査科の雰囲気は、困った時にすぐ質問などをしやすい環境なので、すごく助かっています。また、何かあった時に、より良い方向に持っていこうという話し合いがしっかりとでき連携が取れている環境です。「いつでも聞いてね」という風に言ってくださるのもありますし、先輩が作業中でも、今聞かないといけない質問がある時に、「大丈夫だよ」と丁寧に教えていただけるので、私としてはとても聞きやすい雰囲気です。

-先輩の凄さって感じますか
技師長や先輩の技師は、ベテランで知識も豊富なので、どんなことを聞いても、新人の私にもわかりやすく教えてくださいます。珍しい細菌やイレギュラーなことがあったりした時には、私はまだそういう対応力がなくて「どうしたらいいんだろう」となってしまうことが多いのですが、聞いたらすぐに「まずはこうしてみたらどう?」とか、的確に対応できるところもやはりさすがだなという風に思っています。
-大切なことを教わった場面はありましたか
最初の頃は、例えば、検体の取違いをしないとか、少しでもどうかなと思ったら相談することとか、正確に慎重に業務を行っていくように教えていただいていました。「一人で判断して間違えるよりは何でも聞いた方が良い」という風に言ってくださったので、「聞いていいんだ」っていう気持ちになれて、少しのことでも相談できるようになりました。本当にいつでも優しいです。
-今後の目標を教えてください
今後の目標は、まずは知識をもっと深めていくのはもちろんなのですが、検査のその先の治療のこととか、患者さんのことをもっと考えながら検査ができるようになりたいなと思っています。さっきお話した、治療薬が効かないかもしれないから、すぐ医師に連絡するとか、そういうことをもっと意識して出来たらいいなと思います。

