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002 臨床検査技師


高度医療を支える検査の現場(2)

取材:2026/3月
 

-現在の業務について教えてください

 よろしくお願いいたします。私は現在、輸血検査部門で「血液型検査」、「不規則抗体検査」、「輸血交差適合試験」など、毎年6千件以上の検査を行っています。これらの検査は、患者さんの生命に直結することもあり、間違いが許される検査ではないので、様々な段階で人的、機械的にチェックを働かせる等、徹底的にリスクを排除する体制になっています。


-輸血は緊急度が高いお仕事ですよね

 以前の輸血検査部門は、緊急性の高い検査もある中、日中は1人体制で業務を行っており、夜間休日の待機者の機器トラブルや検査結果の不具合等のサポートも一人で行っていましたが、今はそのサポート体制も2人になって有難いです。また緊急輸血っていうのが年に数回あって、もう何十単位っていう血液製剤をいっぺんにオーダーされたりすることがありますが、長い経験があるのでそういった場面でも落ち着いて対処することができます。そういう時は本当に大変なんですが、その患者さんが助かったことがわかると、とても達成感がありますよね。
 

-ベテランから見た時代の変化はありますか

  
 昔って検査技師1人が結構広く浅く何でもやるような体制だったんですけど、今は様々な分野をカバーした上で、さらに専門分野を突き詰めるようになって、各部門で仕事の内容がとても専門的になってきています。機械も知識も発達しているので、それは患者さんにとってはいいことかなと思います。日本の検査技師全体の方向が変わってきて、認定技師制度とかもできて、専門性が強く求められるようになってきました。輸血の分野も、血液型やクロスマッチ等の知識だけでは不足なところがあって、日々勉強しています。
  
-専門性を深めていく環境には満足されていますか
 

 現在の臨床検査技師は、専門分野に対する深い理解が必要なことに加え、日常的に他職種連携をするなど、検査や医療に対する広い知識やコミュニケーション能力が要求されます。その点、当院の検査科は、研究や勉強会で発表する際の後押しを組織としてもしてくれるなど、安心して自己研鑽をすることができるので、高度化が進んでいる昨今の医療に対しても十分対応することができます。
 

一この仕事を40年以上続けることができたベースって何でしょうか
 

 ここまで長く働き続けられてきた理由ですか。自分に向いていたっていうのが1番。研究したり、手先でなんかやったりするのが好きなところがあったので。勉強会でもちょこちょこ発表していますよ。あとは、やっぱり職場の人間関係が良かった。そうでないと長くは続けられないです。

 

一世代が違う人たちと働く時に心がけていることは?
 

 若い人をリードするっていうのはあんまり考えたことがなくって、若手に教える時に気をつけていたのは、あんまりこう詰め込まないで、怒らないで、その人にはその人のペースがあるので、自分はこうやりたいんだけどというのを押し付けちゃうと嫌になっちゃうので、そういうのはちょっと気をつけていました。
 市立病院の検査科の良いところは、人間関係が良くギクシャクしたところがないので、うちの職場は働きやすいかなって。あとやっぱり専門的な知識が今すごく深くなってきているので、各部門がそれぞれ高度な知識を持って、安全に診療できるようにやっていると思います。

  
一患者さんに向けてひとことお願いします

 私たちは他の部門とは異なり、「自己血輸血」のための採血を行う際に接する時以外には、基本的には患者さんにお会いすることはありません。先ほども述べましたが、輸血検査部門で行う検査は、患者さんの生命に直結する重要な検査であることが多いです。その中で私たちは、正確性を徹底的に追及しておりますので、安心して検査に臨んでいただければと思います。


 

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