ホームタンクからの漏油について
近年、ホームタンクからの灯油漏洩事故が多く発生しています。灯油が川や地下水へ流れ込むと重大な環境汚染につながります。
主な事故の原因
・ホームタンクの老朽化特にタンク下部のストレーナー(透明カップ)
・配管の老朽化によるピンホール(小さな穴)の発生
・除雪、草刈り、杭打ちによる配管の破損
・落雪による配管の破損
など
漏油事故が発生すると
・水道管が汚染され水道水に油臭が付く・河川や海が汚染される
・土壌汚染の発生により井戸水の使用ができなくなる
漏油事故後に必要な対応
・汚染土の入れ替え・水道管の交換
・下水管等の清掃
対応費用について
・全て原因者の負担・周辺住宅の水道管に影響が出た場合も全て原因者が費用負担
・数十万円から数百万円の費用が発生
(対応費用の例) | ||
①縦1m×横1m×深さ1mの土の入れ替えの場合 土の処分費用だけで約10~12万円 ②縦3m×横3m×深さ2mの場合 土の処分費用だけで約146~182万円 |
||
※この他に施工費、埋戻用土壌費、水道管交換費等が発生します | ||
漏油事故を防ぐために
・定期的にホームタンクの点検を行う(春と秋の年2回以上、また地震後は毎回必ず確認しましょう)
・10年以上使用しているホームタンクや配管は、専門業者に点検依頼をおすすめします
(10年未満でも、劣化や破損がある場合は点検を依頼しましょう)
・除雪、草刈り等を行う時には配管を傷つけないよう気を付ける
・通常の灯油使用量を把握し、不自然に使用量が増加していないかを確認する
[詳しい点検11項目、年2回以上実施がおすすめ]
→灯油ホームタンク安全点検項目(84.21 KB)
少しでも異常があったら灯油の販売業者等へ連絡し、点検・修理・交換を依頼しましょう。
漏油事故が発生したら
漏油事故発生のサイン
・灯油の減りが早い・敷地内で油の臭いがする
・水道水に油の臭いがする
・風呂場や洗面所等の排水口から油の臭いがする
発生後の対応
漏油事故の場合、時間が経つほど汚染範囲が広がり対策費用が増加します。早急に下記連絡先まで連絡下さい。
(下記連絡先に連絡した場合、市役所内の関係課全てに情報が共有されます)
状況 | 連絡先 | 電話番号 |
タンクから漏れている場合 | 消防 | 119 |
水道水に油臭がある場合 | 市役所錦多峰浄水場 | 0144-67-1153 |
排水口等から油臭がする場合 | 市役所下水道課 | 0144-32-6604 |
その他漏油が疑われる場合 | 市役所ゼロカーボン推進室環境保全担当 | 0144-57-8806 |
身近な方への周知について
築年数の経った住宅に住んでいる方や、高齢者が身近にいる場合は、情報の共有をお願いします。[漏油防止パンフレット]
(5.03 MB)
苫小牧市火災予防条例について
ホームタンクを設置するときは、苫小牧市火災予防条例を遵守してください。苫小牧市火災予防条例(第4章)(283.49 KB)
ホームタンクの設置に関する詳細は、消防本部予防室(電話:0144-84-5030)へご相談ください。