こんにちは。苫小牧では1~2月は雪が積もり、雪かきが大変な時期かと思います。
マラウイでは雨季の真只中で、1週間のうち半分以上は雨が降ります。
マラウイの大半の学校では12月19日から1月3日まで学期休み、1月4日から新学期が始まりました。
しかし、私の学校があるリロングウェ県では、コレラの流行により始業が2週間遅れることになりました。
突然の休暇延長!!残りの活動期間も1年を切っているため、とても焦りを感じました。
しかし、焦っても学校の休みは変わらない!2週間じっとしているのももったいない!と思い、
他の隊員の学校へ授業見学に行くことにしました。
①カスング県スザ小学校(田野辺 裕史さん)
田野辺さんはスタンダード5とスタンダード6の算数を担当されています。今回はスタンダード6の「分数の四則計算の復習」と「1当たりの数(rate)」の授業を見学させてもらいました。
分数の約分ができる生徒が多いことにとても驚きました!
マラウイでは「分数」が苦手な子が多いです。特に「約分」に苦戦する子が多く、どうやって子どもたちに伝えるか頭を悩ませます。
田野辺さんが、子どもたちが理解できるよう「1つ1つ丁寧」に「伝わるまで粘り強く」授業に取り組んでいることが感じられました。
また、JICAの「算数学び隊」プロジェクトの一環でエプソン社さんから貸与していただいているプロジェクターを使用し授業をされていました。
子どもたちは田野辺さんが作成したパワーポイントにしっかり注目し、一生懸命問題に取り組んでいました。
②ムジンバ県セントポールズ小学校(千田 成美さん)
千田さんはスタンダード6の算数を担当されています。今回は「四捨五入(estimation/approximation)」の授業を見学させてもらいました。
千田さんお手製の教材を使い、小数の位と四捨五入のルールを子どもたちと確認。
「どの数に注目するのか」、「どの数を繰り上げ、切り捨てするのか」がわかりやすいように工夫された教材はとても参考になりました!
また、先輩隊員が作成した「掛け算ソング」を千田さんがギターで演奏し、子どもたちと一緒に歌う様子も見学させてもらいました。
千田さんがギターを演奏すると子どもたちはとても楽しそうに歌います。
マラウイの子どもたちは歌うことが大好きです。算数が苦手な子も楽しく掛け算を暗唱できて素敵だなと思いました。
③ムジンバ県カプタ小学校(新居 真梨子さん)
新居さんも同じくスタンダード6の算数を担当されています。今回は「小数の掛け算」の授業を見学させてもらいました。
スタンダード6はちょうどやんちゃ盛りの年齢(10~15歳程度)の子が集まるため、授業中でも賑やかになりがちです。
しかし、カプタ小学校の生徒たちはしっかり新居さんや発表している子に注目し、おしゃべりせずに授業を聞いていて、とても驚きました!
「分数」と同様に「小数」も苦手な子が多く、数同士の掛け算ができたとしても、どこに小数点を打てばいいのか迷ってしまう子が多いです。
「どこに、どうやって」小数点を打つのか、子どもたちと一緒に丁寧に確認されていました。
練習問題の丸付けをお手伝いさせてもらいましたが、多くの生徒が全問正解していました!
新学期(term2)は、子どもたちがつまずきやすい単元が盛りだくさんな上、2週間の休暇延長でとても不安を感じていました。
しかし、他の隊員の授業からたくさん授業のヒントと刺激をもらい、新学期からも元気に活動ができそうです!
快く、授業を見せていただいた3名に感謝です!