こんにちは!船田です。
苫小牧は少しずつ暖かくなり、だいぶ雪が解けた頃ではないでしょうか?
マラウイでは雨季が終わりに差し掛かり、晴れの日も多くなってきました。
今回は隣の町(Nsaru/ンサル)で活動している髙橋さんが開催した「WADAIKO Tour」を見学させて頂いたので、その様子を紹介いたします。
髙橋さんは「Expressive Arts」という日本で言うと音楽、図画工作、体育、家庭科などの教科が1つになった教科を教えています。
私の学生時代の記憶だとこのような情操科目は実技が多かったのですが、マラウイではほぼ座学。しかも学期末テストの内容もかなり難しいです。
マラウイでは進級するためには学期末テストの点数が絶対なので、いくら絵がうまくても、運動が得意でも、歌がうまくても「Expressive Arts」の点数・評価に関係ありません。
座学のテストの点数が低ければ問答無用で落第です。
また、Expressive Artsが教科化されたのが2006年のため、ほとんどの先生が学生時代に授業を受けたことがなく、実技を教えることが苦手です。
髙橋さんは、そんな課題盛りだくさんの科目「Expressive Arts」を指導し、現地の先生と共に授業改善に取り組んでいます。
取り組みの1つとして「WADAIKO Tour」というイベントを開催されたので、見学させてもらいました!
まず、日本の文化や和太鼓の演奏している様子を紹介。
みんな東京の高層ビルが立ち並ぶ街並みや(マラウイでは首都でも3階建て以上の建物は珍しいです。)、魚を生で食べることに衝撃を受けていました。
また、初めてみる和太鼓の映像、音に子どもたちは大盛り上がり!
そしていよいよ「WADAIKO」の演奏!
この髙橋さんお手製の「WADAIKO」は現地で手に入れることができる「バケツ、セロハンテープ、枝」でできています。
髙橋さんがお手本を見せて、子どもたちが真似をします。みんなとっても楽しそう!
算数の授業を行っていると、どうしても全員には丸を付けてあげられません。
どんなに一生懸命に問題を解いても、回答が間違っていたらバツを付けなければなりません。
「算数をなるべく楽しく、子どもが飽きないように。」と心がけてはいるものの、
「なんとか合格点を取ってほしい!」と必死になりすぎて、算数が苦手な子どもにすれば苦痛だろう授業になってしまうこともあります。
髙橋さんの活動を見学して、子どもが楽しいと思える時間や座学が苦手な子どもも輝ける機会をたくさんつくりたいと思いました!