こんにちは。マラウイに来て約1年3か月が過ぎました。
今回は私の日々の活動を紹介したいと思います。
私はリロングウェ県(日本で言えば東京都!)の郊外にあるカブドゥラ小学校で算数を教えています。
担当の学年はスタンダード6、日本で言えば小学校6年生です。
日本とは違い、学期末テストで合格点をとれなければ進級できない。そして入学の判断は各々の校長に委ねられているらしいので、同じ学年でも年齢はバラバラです。
スタンダード6では10歳~14歳の子どもが一緒に勉強しています。
よく「マラウイの学校ってどんなかんじ?」と聞かれますが、私の学校はこんな感じです。
(写真1) (写真2)
机・椅子は全員分あるわけではないので、本来は2人掛けのものに3、4人で座ったり、床に座ったりします。
屋根はトタンですので雨の日は屋根にあたる雨の音で声が消されます。窓もガラスが入っていないので、雨が入り放題。濡れない場所の争奪戦が始まるため、雨季の授業はなかなか大変です。
写真2では梁に蛍光灯がついているのが確認できるかと思います。
しかし蛍光灯がついているにも関わらず、この教室には電気が通っていないため明かりは自然光のみです。
日本の学校と比べると、いろんな物が不足している中で子どもたちは勉強しています。
マラウイの学校には机・椅子などの物品の他にも足りないものがあります。
それは「教科書」です。
私の担当学年の子どもたちは教科書を持っていません。政府が学校に教科書を配布しているそうですが、数が足りてなかったり、保存状態がよくなかったり、誰かが盗っていったり…。学校にも十分な数の教科書はありません。
なので、教科書の代わりとなる教材(写真3~5)を自分でつくっています。授業で使ったあとは子どもたちが復習できるように教室に掲示しています。
教科書や問題集がないため、子どもたちが家で学習することが難しく、なかなか授業で教えたことが定着しません。少しでも子どもたちが理解できるよう、記憶に残るよう、試行錯誤しています。
(写真3) (写真4)
(写真5)
この1年、「基礎計算能力の向上」と「1000以上の数、分数、小数の概念理解」をメインの目標に活動してきましたが、なかなか単元テスト・期末テストの点数が上がらず、目に見えた成果を残すことはできませんでした。
しかし、少しずつかけ算テストの点数が上がったり、算数が好きと言ってくれる子どもがいたり、自分の存在・活動が子どもたちにとって「無意味ではなかったんだな。」と感じます。
残り約1年、少しでも良い影響を子どもに与えられるように頑張りたいです。