今回は第3回キャリア教育授業の様子を紹介いたします。
第3回目のキャリア教育授業にはDesign and Printing PLUS Design and Printing PLUS Limited|Malawi Travel and Business Guide (malawiplus.com)のグラフィックデザイナーのシドニーさんと、在マラウイ日本大使館のスタッフのセカオネさんにきていただきました。
事前にスタンダード6と7の生徒を合わせた約160人に
「グラフィックデザイナーって、大使館って、何か知っている?」と子どもたちに聞くと
「知っている」と答えたのはほんの数人。どちらもどんな仕事かまでハッキリ答えられたのは1人。
以前の自分なら、「知っている」と答えた子の少なさに驚愕・落胆しまったと思いますが、
1年半もいれば慣れたものです。
キャリア教育授業の目的の1つは子どもたちにいろいろな職業を知ってもらうことなので、
今では「ほとんどの子たちが知らないということは、ほとんどの子は1日で新しい職業を2つ知ることになる!よっしゃ!いい機会だ!」と前向きな気持ちで臨めます。
シドニーさんはパワーポイントを使ってグラフィックデザイナーの仕事を紹介してくれました。
さすがグラフィックデザイナー!パワーポイントが美しい!見やすい!わかりやすい!
子どもたちも夢中です。
今まで、勉強が算数・理科がかなり苦手なのに「医者になりたい」と言っていた子が、「僕、英語とExpressive Arts(体育、図画工作、音楽などが1つになった教科)が得意だから、グラフィックデザイナーになるのがいいと思う。」と言ってきました。
多くの子がこの子のように自分の得意なことと職業を照らし合わせて、職業選択を考えられるといいなと思います。
セカオネさんは大使館の経済協力アシスタントの仕事について紹介してくれました。
カブドゥラ小学校は女子生徒の比率が多く、担当しているスタンダード6では男子生徒が約40人に対し、女子生徒は約90人です。
こんなに多くの女子生徒がいるのにも関わらず、将来の夢はみんな口をそろえて「看護師」と答えます。
「女性の仕事」=「看護師」と考えている子が多いようなので、セカオネさんのように女性でも看護師以外の職に就けることを知ってもらえて良かったと思います。
今回のキャリア教育授業には校長先生も参加してもらいました。
講師の2人の話にとても感動したようで、私が任期を終えてカブドゥラ小学校を去った後も、「この授業を続けたい!子どもたちが自分の得意科目や向いていることを考えて、職業選択するためには必要な機会だ!」と感想を言ってくれました。
自分の活動中だけではなく、自分が去った後に続くことが大切だと感じています。
校長が「続けたい!」と言ってくれたのはとても嬉しかったです。