ジェンダーにまつわる『もうそんな時代じゃありま川柳』コンテスト 入賞作品発表 および 応募作品展示会を行います(R4.2)
令和3年12月~令和4年1月、ジェンダーにまつわる『もうそんな時代じゃありま川柳」コンテストを開催し、ジェンダーにまつわる川柳作品を募集した結果、総計336作品ものご応募をいただきました。ご応募いただきました皆様、本当にありがとうございました。
審査結果
審査員(男女平等参画審議会委員)による厳正なる審査の結果、以下6作品の入賞が決定いたしました。入賞された皆様、おめでとうございます。
◇大 賞 (1点)
「それ普通 誰が決めたの その普通」 雅号:マダムゴリラ(50代)
◇佳 作 (5点)
「埃ある 気付いた方が やれば良い」 雅号:モリエ(30代)
「『君が好き』 想いに性の 壁はない」 雅号:綿貫 渡(10代)
「家事育児 休みはないよ 時給なし」 雅号:ママさん(30代)
「パパとママ 得意分野で 家事分担」 雅号:ちょび丞(40代)
「何するな らしさを求める 大人いや」 雅号:松暖(10代)





審査員評価コメント(一部抜粋)
◆どの作品も、そうそうと頷いたり、同感したり、考えさせられるものばかりでした。今の時代の当たり前を、各自の心に問いかける良い機会になったのではないでしょうか。素敵な機会を与えて下さり、ありがとうございました。◆どれも非常に素晴らしく、順位を決めるのは大変難しかったです。日常の中には性別関係なくまだまだ無意識の偏見が隠れていることを改めて実感しました。審査をさせていただく中で気づくことが多々ありました。
◆どれも素晴らしい作品でとても迷いましたが…
「『君が好き』 想いに性の 壁はない」:男女どちらからみても納得のできる内容で、とても共感できました。広い意味で「好きな人」はジェンダーレスですものね。
「『女なら』 いばる姑 昭和脳」:昭和脳、という言葉、自分もこの時代に生まれているので、無意識にジェンダーを抱えていると感じます…。昭和脳をバージョンUPさせていけたら、という想いも込めて。
◆応募数の多さにジェンダー意識への関心の高さを知りました。「ストレートな表現で、ソレあるあると笑いを誘う」作品から「少し深読みさせ、その句の向こうにある情景を想起させる」作品などの数々に、自身の経験を重ねながら、とても楽しく審査参加させていただきました。
「イクメン」の言葉自体がジェンダーではないかと問う句がありました。近年のアンケート調査では、この言葉が「嫌い」という回答が7割以上あったようです。その理由はいくつかあるようですが、作られた言葉一つに対しても、見極める感性を持つ必要性を改めて喚起させてくれる作品でした。
また「看護師」のように職業呼称を変えても、長年のイメージを払拭する難しさが伝わる句がありました。ナイチンゲールや感動的な戴帽式などからのイメージは、まだまだ根強いものがあると思われます。世代が代わるごとに自然解消していくのでしょうから、時間が必要というところでしょうか。
1位に推した句は、大変「痛快」でした。ただし常に「一方だけ」では、後々問題が発生しそうです。信頼に値する良好な関係を維持するためには、気付かぬにも、気付かぬフリをするにも、『たまには気付いて』ほど良い間隔を意識したいものです。
時代の流れと共に物事への考え方や価値観は変わっていきます。今回の企画が、ジェンダーギャップ解消への一層の手がかりとなりますことを期待しています。
◆ジェンダーバイアスに気がづいた句が多く心強く感じました。私にとってランドセルの色がカラフルになった現在を見て、「自分らしさ」を選んでいる象徴と感じています。
作品展示
これにともない、入賞作品発表および、その他応募作品の一部を展示する展示会を実施いたします。この機会にぜひお立ち寄りください。
日時:令和4年2月22日(火)12:00 ~ 令和4年3月4日(金)13:00まで
場所:市役所1階ロビー
また、応募作品は、協働・男女平等参画室公式SNSでも随時発表いたします。ぜひご覧ください。