平成20年度4次隊 中国 日本語教師 今泉智子さん
9.最後の一学期がスタート
(2010年9月12日)
中国の大学は秋始まりです。夏休みもあっという間に終わり、8月30日から新学期が始まりました。気付けば中国に来て1年半が経ちました。今学期が最後の一学期です。
新学期
新学期なのでもちろん新入生が入学してきました。でも中国の大学では授業が始まる前に2週間の軍事訓練を受けなければなりません。今はキャンパス内に迷彩服を着た1年生がたくさんいます。
妹が来ました
夏休みの終わりに、日本から妹が遊びに来ました。そこで新学期初日の2年生の授業に出てもらいました。妹は大学3年生、私の学生とちょうど同い年です。妹には日本の大学生活や流行、日本で流行っている音楽や映画について学生に紹介してもらいました。中には日本の音楽や芸能に関してとても詳しい学生もいて、話題が新しすぎて妹もびっくりしていました。(私は全然ついていけませんでした…。)逆に、学生たちにはグループに分かれてそれぞれ中国の大学生活や流行、音楽・映画などについて日本語で説明してもらいました。
せっかく日本語を勉強していても、貴陽では授業以外の時間に日本語を使う機会はありません。貴陽にいる日本人は私の知っている限りでは10人以下で、そのうちほとんどが貴陽市内から離れた所にある貴州大学の留学生や日本語教師です。そのため、日本語を使って日本人と交流する機会といえば、私と交流する時、ということになってしまいます。また卒業してからも日本語を生かせる仕事に就くチャンスはとても少ないです。沿海地域やもっと大きな都市では少し見つけやすく、故郷に帰って高校や語学学校の日本語教師、ガイド、貿易関係などの日本語を使った仕事を見つけられる学生もいますが、貴州省内ではほとんどありません。毎日真面目に勉強している学生たちを見ていて、何とかしてあげたい、でも力が及ばない問題です。 そんな状況なので、今回妹と交流し、私以外の「本物の日本人」、しかも同年代の本物の「日本人大学生」と日本語で交流することができ、短い時間でしたが学生たちもうれしそうでした。
