平成20年度4次隊 中国 日本語教師 今泉智子さん
11.料理教室開催中!
(2010年11月1日)
現在、2年生を対象に料理教室を開催しています。2年生は全部で40人。40人で料理のできる場所はもちろんないので、4,5人ずつのグループに分けて、順番に私の部屋に来て料理を作っています。私は留学生寮の外国人教師用の部屋に住んでいるのですが、狭い部屋なので、5人来てもかなりぎゅうぎゅうです。
メニューはカレーライスと太巻き寿司です。「カレーって日本料理?」と思う人もいるかもしれませんが、日本のカレーはインドや東南アジアのカレーとはちょっと違うし、西洋にも中国にもない、日本の家庭料理です。何より材料費が安く、簡単で、たくさん作れて、失敗しないカレーはどこに行っても万能メニューです。
買い物
まず、近くの市場に一緒に買い物に行きます。肉も野菜も果物も、中国では基本的に量り売りで、「1斤(500g)○元」というふうに売っています。カレーの材料の物価は大体このくらいです。(現在は1元=12円位です。ちなみに去年は14円位でした。)カレールーは外資系のスーパーで売っています。中国製の「バーモンド」、「百夢多(バイモンドォ)」です。1斤(500g)の値段
中国(単位:元) | 日本(単位:円) | |
豚肉 ジャガイモ ニンジン タメネギ カレールー(1箱) |
10~20 1.5 2 2 7 |
120~140 18 24 24 84 |


料理開始!
買い物から帰ってくると、早速料理を作り始めます。テキパキ仕事をこなす生徒、包丁を持つ手が危なっかしくて心配な生徒、つまみ食いする生徒など色々ですが、みんな普段は寮で料理することができないので、わいわい楽しそうに作ります。
カレーを煮ている間に太巻き寿司を作ります。中身は安くて手に入りやすいもので作るので本格的ではありませんが、見た目がきれいだし、何より巻く作業が初めてなので、「次は私!」「もっときつく!」「○○さんは上手じゃありません!」などと、更に盛り上がります。グループによって、つまみ食いをすると怒られるグループ、切り分けたそばからみんなで食べているグループなど、個性が出て見ていておもしろいです。


カレーは甘い??
巻き寿司もカレーもできあがる頃にはみんなお腹がペコペコです。みんな初めての日本料理で「おいしい~」と言いながら食べます。お代わりする生徒もいて、最後にはみんな「お腹いっぱい…」。ただ、カレーは辛い料理のはずなのですが、日々激辛料理を食べている貴州の学生の中には時々、「甘いけど、おいしいです!」と言う生徒もいます…。去年最初に聞いた時は「えっ??」と思いましたが、今では私もその気持ちがわかるようになりました…。料理教室は全部で9グループ。課外活動なので参加は自由ですが、クラス全員が参加を希望してくれました。毎週2回カレーと太巻きを作るのは結構大変ですが、大好きなかわいい生徒達とわいわい一緒に過ごす時間は私にとっても貴重な時間です。
