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青年海外協力隊~協力隊員の声~(平成20年今泉さん) No.10

平成20年度4次隊 中国 日本語教師 今泉智子さん

10.中秋節と国慶節

(2010年10月9日)

9月末から10月頭にかけて、連休が続いています。旧暦の8月15日は「中秋節」、今年は9月22日に当たり、22日~24日は三連休でした。更に10月1日は「国慶節」、中国の建国記念日です。国慶節の連休は長く、今年は1日~7日の7連休です。

連休の作り方

日本では祝日を月曜日にあてて3連休を作りますが、中国の祝日はほとんどが旧暦に基づいているので、毎年何月何日になるかはバラバラです。そこで、どうやって連休を作るかと言うと、祝日の前後を休みにして連休にし、その代わりにその前後の土日に振り替えで出勤します。
例えば今年の中秋節は22日(火)でした。23日(水)と24日(木)を休みにする代わりに、19日(日)と25日(土)に出勤しました。これは国が発表して休みにするので、どこの会社も学校も基本的に同じように休みになります。 土日に出勤するのは今でもちょっと変な感じがします。それに、連休になるのはいいのですが、その前後に6または7連続出勤することになるので、ちょっとつらいです。特に今年は中秋節と国慶節が連続しているので、出勤日がかなり複雑になっています。学校の場合、曜日で授業が違ので、「土曜日に水曜日の授業…日曜日に木曜日の授業…明日は月曜日…」とかなり混乱していまいます。

中秋節

日本でも「仲秋の名月」と言いますが、「中秋節」は中国の祝日の中でも大切なものの一つで、家族団らんで過ごす祝日です。中秋節と言えば「月餅」です。中秋節前になると街中に月餅の広告が出て、スーパーやデパート、パン屋などにたくさんの月餅が並びます。量り売りの安いものから、立派な箱に入った高級なものまで、種類も色々です。箱入りのものは日本のお中元のような感覚で、お世話になっている人に贈ります。大学でも生徒全員に配られていました。私も外国語学院からと外事処(大学の国際課)から毎年一人では絶対に食べきれない量の月餅をもらいます。  
中秋節
去年知り合いの方からもらった月餅。
贈答用のものはかなり豪華な飾り付けです。

日本で月餅と言えば小豆餡やナッツの入った甘いものが主ですが、貴州省では肉の月餅が主流です。中はあまじょっぱい味付けの肉の餡で、外側はパイのような崩れやすい皮です。私はこれが苦手なのですが、去年は学校からこの肉月餅のみを2キロもらいました…。北方や広東では甘いものが主流で、最も基本的なのは「莲蓉」というハスの実で作った餡です。これにウズラの卵の黄身が入っているのも多いです。
中秋節
莲蓉蛋黄の月餅(ハスの実+卵の黄身)

日中関係について思うこと

最近日中関係は不安定な状況が続いています。JICAや領事館からも注意喚起の知らせがきていますが、日常生活では特に変わったことはありません。学生はいつものように真面目で明るく、友達もいつものように親切にしてくれます。また、この秋から日本へ留学した学生も「みんなとてもやさしくしてくれて、楽しい」と言っていました。中国にいる日本人教師が中国人に親切にしてもらい、日本にいる中国人留学生は日本人に親切にしてもらっている。人と人のレベルではお互いに助け合い、理解することができるのに、国と国になるとたくさんの問題が出てしまう日本と中国。人が集まって国ができているはずなのに…。中国で働いている日本人として、日中関係のニュースを聞くたびに思います。

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総合政策部未来創造戦略室
電話:0144-32-6229、0144-32-6157,0144-32-6062
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