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青年海外協力隊~協力隊員の声~ (平成22年内海さん 11~15)

平成22年度2次隊 ケニア 養護 内海智博さん

11. 学校開店

1月。ケニアの小、中、養護学校では新年度。2011年度の学校が始まりました。この2ヶ月、学校職員(子どもの世話や調理や施設修理等)の方々とは関わりを持てていたのですが、子どもがいないのと、こちらの学校、教師は休みの間、出勤しないため、スケジュールも把握できていない状況でした。なので最初の一週間くらいはまた、新鮮な日々でした。ただ、生徒達はいきなり初日にみんな集まるのではなく、初日は6人。(最終的には100人位になるらしい)国中から集まっていて、毎日数人ずつのんびりやってきます。ひとり、隣の国のタンザニアから来ている生徒もいます。向こうに養護学校がないのと、学校の近くに親戚が住んでいるためだそうです。2月にはだいたい揃うとか。みんな元気をいっぱいもてあましていて、いっしょになって毎日12時間くらい遊び続ける日々…。生徒が増えるのと反比例に私は疲弊していきます。(笑)それがのちにあだとなる…。(次の日記へつづく)

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2011年1月22日

12. 原因はなんだ…。


ケニアでお腹を痛めるのは恐ろしいということを学びました…。そして、地方の病院ってまた恐ろしすぎます。注射の針にびびりまくりです。薬をもらったのですが、全く信用できず、飲む気になれません。
丸1週間、腹痛との戦いでした。一体この原因はなんなんだ!?トイレでいろいろ考えました。

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鶏肉のご馳走(多くの人にとって肉はご馳走です。私もマランダではあまり肉を食べていません)を振る舞ってくれたのに(とてもおいしかった)すみません、疑って。でも、自分が痛める前の日に、確か「お腹がとても痛い。今日の仕事は辛すぎる。」とか言ってましたよね…。(職員の間では、これが原因と断定されている)

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しかし、私のお腹はこの時に、バサッとまるごと木を一本なぎ倒してまでしていただいた、ジョンさん宅の広大な庭で育ったバナナを食べて復活できたのです!こんなにおいしいバナナは生まれて初めて食べたってくらいおいしいです。ケニア、食べ物が本当においしいです。彼らが日本のスーパーで売っている、パイナップルとかバナナとかマンゴーとか食べたら、きっと焦ると思います。ただ、ケニアは、穀物の育ちは素晴らしいのですが、多くの地域が水には問題を抱えています。ジョンさん宅も電気、水道は無く、水は近くの供給所(職場の地域だと約20リットル6円ほど)から買っているとのことでした。
ということで、要因ありすぎてよくわかりません…。きっとまだ何回もあるんだろうなぁ…。
2011年1月23日

13. 水の旅


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お腹を痛めたついでに…。(笑)
自分の住む学校には一応水道があるのですが、浄水場から遠く、(隣町ボンドを経由し、12キロくらい)週に2,3回、数時間出るだけなので、日常的には使えません。ここはその出所である浄水場。立派な施設です。

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ケニアの川はどこにいっても濁ってます。隣町にあたるボンド、シアヤの県境となっている川沿いに施設がありました。ちなみにシアヤには、ケニア・ルオ族出身の父親を持つ、アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領の祖母が住んでいるそうで、いろいろな人からその話を聞きました。「オバマ」という姓も、ルオ族の姓だそうです。私の住んでいる地域はルオ族の多い地域で、私もルオ語にはなかなか苦労させられています…。
 
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電気のケーブルと共に、町まで続いています。途中、供給所みたくなっていて、近くの住民が汲みに行くそうです。電気もそうなんですが、この近くに住んでいても、一般家庭にはひかれていません。お金がたくさんあれば、ひけるそうです。

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こんな風に自転車で運んでます。水を運んでいる子どもをよく見ます。ほとんどの人が、黄色い、食用油の空缶を使ってます。

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道路もそうなんですが、公共施設建設には中国人がたくさん入っているそうです。ここのトラックにも中国語。なので、こちらの人々はアジア人を見るとまず中国人だと思います。その次に、じゃあ日本人か?って聞いてくる人が多いです。ただ、中国と日本、というか中国とアジアの意味の違いが、いまいちハッキリしていないと思われる人もいます。あまり地図をみる機会がないようで、私も、こちらの人に地図で道はまず聞けないのですが、自分の国や町を探すのにも一苦労のため、遙か彼方の他の国はしょうがない気もします。国の政治や世界のニュースへの関心はものすごく高いのですが…。テレビや新聞等普及しているわりには、情報に偏りがある気がします。ただ、私だってルオ族とキクユ族(対立関係にある)どころか、ケニア人とかウガンダ人とかタンザニア人とかみんな同じに見えます。と、いうことで、水って大事。水ってかさばる。水って重たい。水って汚れやすい。水の旅でした。ここ、学校職員ジョンさんと一緒に行きました。
2011年1月23日

14. 授業が始まりました


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そういえば、授業も始まってます。(新学期始まって2週間くらい経ってから)徐々に人数が増え、ここ1週間は5人で活動してます。今日ひとり増え、最終的には8人程度になる予定です。ただ学校が始まってびっくりしたのは、この学校には教師が10人配属されてますが、ほとんど勤務の実態がありません。毎日全員は揃わない上、数人ちょこちょこっと20分くらいやる先生がいるくらいで、あとは、10時と13時の食事を食べて帰るのみ。生徒は日陰でごろごろ。ここは1年に4ヶ月近く休みがある上、教師の給料は一ヶ月、2万4000円から3万3000円ほど。休み中も出勤し、ほとんど年中休みのない、素晴らしく忙しい学校の校務補兼子どもの世話係さん達は、一ヶ月5000円程度だということを考えると、奇跡のような職業です。なんでそれで、トラブルが起きないのか信じられない…。 ただ、おかげで私もやりたい放題(笑)でも、私のクラスは一応、月から金まで営業してます。「散歩」を…。途中にちょっとしたゲームをしながら。最近徐々に、なんとなくみんなクラスのメンバーを覚えてきました。私のスタンスも理解してきてくれたようです。
こないだ、それぞれがそれぞれに激しく自由な行動で、日本で流行りの学級崩壊を輸入してしまい、叱ってみたのですが、次の日、いや、そこまでしなくても…というくらい劇的に改善。私だけでなく、子ども達も、出身でか、出てくる言葉の言語が違ったりして、言葉が通じているのか謎でしたが、何がよくて何がだめか、なんとなく雰囲気で理解してくれているようで、安心してたりします。私の授業としては、人と人、毎日会って、それぞれがそれぞれに関われたらいいんだよ~。て、スタンスでやっていきたいと思ってます。それに、こちらの絶対的?な教師の子どもとの関わり方とはだいぶ違うので、新鮮に見えてはいるようだし。ただ、なるべく多く、地域の方々に見える形はとっていきたいなぁと考えているところです。
2011年1月28日

15. スライドショー

こちらの人もカメラが大好き。高価で、稀少というのもあるんですが、撮ってほしくてしょうがありません。そして、プリントアウトしてほしくてしょうがありません。学校が開店してから、生徒の顔写真と共に、生活や授業の様子を、隙を見ながら(群がってしまうので)盗撮しためていたのですが、それを、自分のパソコンでムービーも交えたスライドショーにして、学校のテレビで上映してみました。(44分の超大作)プリントアウトより格段に安いし。(手間かかるけど…)

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この辺が、こっちの人のしたたかさというか…。みんなキレイに収まってます。いつのまにイス入れたんだって感じです。誰かが「イス入れようよ」とか言ったわけではありません。なんとなくこうなります。不思議です。感心させられます。

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日本で自然にこうはなかなかなれなくないですか?彼ら3回続けて見てました。基本、みんな飽きっぽいのですが、写真の力は偉大でした。テレビ自体、いつもどんな番組でも囲んでみてるくらいなのに、自分らがそこに写ってるのは結構衝撃だったのかもしれません。
この後、これもまたここの人のらしさを感じたんですが、一緒に夢中だったけどさすがに飽きた職員がいきなりニュースにチャンネルを変えます。すると、しょうがないなぁって感じなのか、自然に解散。毎日、全ての事柄が自然に流れていくこの環境。素晴らしいと思います。なんか楽です。その後も繰り返し見る見る見る…。昼になっても、夜になっても、今朝は6時半から。毎回、爆笑しながら出てきた人の名前をみんな合わせて合唱してます。 ちなみに自分家、このテレビのあるホールと部屋隣のため、毎朝目覚ましいらず。素晴らしいと思います。
2011年1月31日

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総合政策部未来創造戦略室
電話:0144-32-6229、0144-32-6157,0144-32-6062
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