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青年海外協力隊~協力隊員の声~(平成22年内海さん 1~6)

平成22年度2次隊 ケニア 養護 内海智博さん

1. はじめまして、こんにちは

どうも、はじめまして。 青年海外協力隊を利用して、ケニアの養護学校に転勤してきた内海智博(うつみともひろ)といいます。 私は苫小牧東高校を卒業した後、浅井学園大学(現・北翔大学)で生涯学習と特別支援教育を学び、卒業後3年と少し、今年の7月まで、札幌市内の特別支援学校で働らかせていただいていました。 その後、昨年末に応募し合格した、青年海外協力隊に参加するため、2ヶ月間、福島県にある、JICA研修施設で、スワヒリ語を学び、9月27日からケニアに来ています。ケニア到着後も、首都ナイロビにある語学学校で一ヶ月間、スワヒリ語の語学研修を受け、11月10日に、任地であるニャンザ州マランダ(ナイロビから北西に420キロ、バスで約10時間、ウガンダとの国境近く)に赴任してきました。 ただ、学校は、年度末の休み(ケニアの年度は1月に始まり12月で終わる)に入ったばかりで、人が少なく、静かなスタートとなりました。

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学校です。左が講堂、真ん中の丸い施設が、雨水の貯水タンクです。学校には、水道が一応きているのですが、マランダではしばらく出ていないようで、これを使って生活しています。ただ、汲み上げポンプは故障しているため、バケツにロープをつけて、直接汲んでいます。近所の住民も汲みに来ていて、貴重な施設のようです。一応、透明です。電気は不安定ながら(ほぼ毎日、数分から数時間程度停電)きています。 ちなみに、右側が私の住む家です。(…すごいところに住まわせてもらいました。出勤徒歩約10秒。) 私の場合、新学期まで時間があるということで、まず、生活に慣れるところからゆっくり始めていきたいと思います。 読んでいただきありがとうございます。今後含め、気をつけてはいきますが、かんばしくない表現等も出るかもしれません。ですが、極力、自分自身の活動報告の形を維持してもいきたいと考えています。 よろしくお願いします。 日本へ戻るまで、この報告を続けていきたいと思っています。ウツミでした。
2010年11月13日

2. 目標

「そういや、ここにウツミとかいう、おかしな日本人いたっけな~。」
2年後、私が帰った後、何年か経って、 忘れられたころに、こんな話題がふと出てきてくれたらうれしいなぁ。 達成確認は困難だけど…(笑) でも、この仕事に達成もなにもないものですよね。 ここに「いる」とか「いた」とかいうところが、大事かなと思う今日この頃でした。 ともあれ、また「人」の近くで、教育の現場に携われることを噛みしめ(?)ながら、必死になってここで「遊」ぼうと思います。
2010年11月15日
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3. ことば

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せっかく時間をかけて学んだスワヒリ語。今のうち積極的に話さないと…。 (英語が全く話せないので、使わざるえないのもあるのですが) ちなみに、ケニアの方々は地域の民族語、スワヒリ語、英語と、3言語を自在に使いこなします。
・民族語…ここだとルオという民族の地域なので、ルオ語をもっとも身近に使います。
・スワヒリ語…他民族同士が会話をするのに使います。民族語の次に一般的に使います
・英語…スワヒリ語と共にケニアの公用語でもあります。 日本でいう中学校以上だと、授業が英語になるそうです。公式な場では、英語を多く使います。
ケニアの方々の多くは、当然のように2~3言語(またはそれ以上の人も)、ごちゃまぜで使います…。 凄すぎる…。
2010年11月16日

4. 満員の観客の中で

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フルコートのサッカーグラウンドを一周埋め尽くすって、一体、何百人いるんだ…。

マランダ高校教員チーム VS マランダ高校サッカークラブ

穴だらけのシャツに、裸足でプレイするのが普通なこの国で、なんとスパイクとユニフォームを貸し出され、マランダ高校教員チームの一員、左サイドバックとして出場。ただひとりmzungu(黒人以外の人種を指す)…。任地に来てから2週目に入り、地元のクラブチームの練習に参加していました。ただでさえ目立つのに、サッカーをするとなおさら目立つようで…。先日、その様子を見ていた、州を代表する進学校であり、生徒数1200人、教員もどれだけいるんじゃという男子校、マランダ高校(近くにあるんですが、学校の規模も何もかも、マランダ養護学校とは別次元)の先生から「お前は90分プレーできるのか?」と、オファーをいただきました。今日実際に行ってみると、人の多さにびっくりでした。(この試合は学校の学期末に行うらしい)視線を感じる感じる…。着替えても、スパイク履いても、ボール蹴るのも、すでに囲まれたコートの中。…快感です(笑)試合が始まり、ボールが来ます。自分がボールを持って1プレイしただけで、ひときわ大きなヒュ~とウォ~で、地鳴りのよう。それでいて、冷やかしのような感じがなかったのが、すごく意外でした。

サッカーのレベル自体は高くないと思うんですが、さすがの敏捷性…。そして、仕草がワールドカップみたいです。審判(本格的でかっこいい)へのアピール、パスをもらう時の呼び方、そしてシミュレーションの吹っ飛びっぷり…。自分もフィジカル面では負けじと頑張ってはみましたが、どだったんだろ。(試合は2-1の勝ちでした)しっかし、今までこんなたくさんの、しかもこんだけのレスポンスのある観客の中で、スポーツをしたことがあっただろうか…。今週末には、近くの高校へフレンドリーマッチへ行くことになっています。今日の出来を見て、また出してもらえるかなぁ。ギターとサッカーとな毎日。 学校は1月まで年度末のお休み。せっかくなので、今のうちいろいろ顔を出したいと思います。…写真は、玄関前。ワナかと思うくらい不自然な配置でアヒルがいるように見えるけど、誰も気にならないほど自然な日常と共に(笑)
2010年11月20日

5. サンダルを譲ってくれないか


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その時がきたかなって感じでした。学校には、日本で言う公務補さん的な方が何人かいます。こちらの公務補さんはけっこう貧しい仕事のようなんですが、その中のひとりが今朝、遠回しになんですが、自分がナイロビで買って持ってきていたサンダルを見て、「自分のサンダルは酷すぎるよ。このサンダルを譲ってくれないか。」と言ってきました。ほんとに履いてるサンダルはかかとの部分がすり減ってなくなっていて、ほとんど裸足と変わらないんです。底がないのに、それでもたこ糸みたいので修理もしています。ここの方々はすごくて、たまに遠回しには言うことがあるんですが、ほとんど物をくれとか言ってきません。校長先生から、なんか言われてるのかなとも思ったりするんですが、それでも、、まわりのJICA勢の話や、この学校のみんなの生活の様子や給料を考えても、これまで少し不思議でした。ですが、今日のその方は少しねばります。とてもいい人だし、年上の方でもあるし、ちょっとあげたかったし、どうなんだろとも思いましたが、かわさずに、ゆっくりまじめに答える事を試みてみました。「だめ。買うならOK。」「私、お金ないよ。」「だめ。なぜならば、ここ、たくさん人がいる。例えば、1月、たくさん生徒が来る。もし、今サンダルをあげたら、私はたくさんの人にあげなければならない。しかし、私はサンダルを少ししか持っていない。」「すみません。」「すみません、OK。」こんな感じのやりとりでした。…自分のスワヒリ語にはストレートしかありませんので(笑)その後もいっしょに一日過ごしたのですが、おそらく、理解してくれたように感じました。この辺は難しいんだろうな~。実際、ここの方々に自分がどう思われているのかはわからないし、言葉や文化でニュアンスの違いもきっとあるし。そんなことを、午後のフレンドリーマッチ・アウェイ戦(自転車相乗り8キロ)、Kapiyo VS Maranda で、あたり負けてずっこけて流血な私は、ちょっとだけ思いました…。
2010年11月22日

6. フットボール

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ここは職場のとなりのマランダ小学校。兼、混ぜてもらってる草サッカーチームのホームグラウンド。ここで毎日(…本当に毎日)夕方練習しています。(鬼のトレーニングコーチの特訓がキツイです…)一昨日、ゴールに高さのポストがつきました。今日、先週アウェイで対戦したkapiyoが、逆に遠征してくるということで、気合を入れたようです。けっこう重い木なのに、あんな止め方でプレイ中落ちてきたら……とか、ウツミは考えません(笑)私も今日は、ひっそり足首テーピングで固めて気合入れて出場しました。(一昨日練習中、溝でひねった)裸足でやってる人もいるのに、だらしないったらありゃしない(笑)そう、私は今、ここで草サッカーをすることで生計を立てている、日本一下手なプロサッカー選手(笑)日本一下手なプロギターリストを改めました。先週は終始おされて1-2の敗戦でしたが、今日は6-1の快勝。しかも、私自身、念願の初ゴール。メンバーや見物してた人達(草サッカーなのにどんだけいるんだ…)に祝福されて、ほんとうれしいったらありゃしない(笑)

昨日はマランダにある、お金を払って(約23円)ヨーロッパサッカーを生中継で観戦するお店に挑戦。(20インチくらいのテレビが2台とベンチが置いてあるだけの小さな部屋。何か飲めたりもない。ぎっちぎちに約50人。めちゃ暑い。)なぜだか知らないけど、ここの方々が大好きな、イングランドプレミアリーグ・アーセナルを応援。今日は4-2の勝利。テレビなのに、ゴールのたびにみんな総立ちで喜び合います。そして握手握手握手。練習したり、自転車で乗りあわせて近隣の(といっても遠い…)田舎の学校などに試合に行ったり(いつmzunguが入ったんだと驚かれます)、ポストつけるの手伝ったり、アーセナルを応援したり、こっちにきてから、ずっとサッカーがらみでマランダの若者達とつるんでるせいか、徐々に小さい子ども達の、 「mzungu!mzungu!How are you!」の大合唱が減り(毎日で飽きた?) 、名前を聞いてきたり、「tomohiro!」と呼ぶ人も増えてきました。いつか、みんなとサッカー以外のところでもつるめるようになったらいいなぁ。と、ちょっと思った、そんな今日この頃。
2010年11月28日

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