平成22年度2次隊 ケニア 養護 内海智博さん
45. 「最後の学期」

5月10日。2学期が始まりました。(1学期:1~3月、2学期:5~7月、3学期:9~11月)まず最初の驚きは、先月の報告の続きで、泣かないケビン!目が悲しそうではあります。1学期来た時はいつものように泥に突撃、号泣して、先生方や寮のスタッフを手こずらせたようですが…。
そういえば、1学期終わった時は泣かずにお母さんと帰っていきました。性格の悪い私は、夜、珍しく静かに夕飯を食べているケビンのところへ行って、「お母さんどこに行ったの?」ってわざとらしく聞いてみたのですが、なんと予想外に「お母さん向こうに行っちゃったよ!」って、ジェスチャーまでつけて返してきました。いつからそんな大人になったんだ…。なんだか私は悲しいです。
あらためて2年は大きいですね。私がここに来た時、土の上を、裸で泥だらけになりながらハイハイ移動する、近所の赤ちゃんに衝撃を受けたのですが、その子、今は走り回ってますからね。(ほぼ全裸なのは変わらない)

あと、せっかくなので先月大変だった(自分が)、スポーツ大会の様子をまとめたものを家の窓に貼っといたら、子どもら毎日群がって見ています。
「これが州大会シアヤの写真で、こっちは全国大会ナイロビで…、横から出てきたコイツのせいでおれは転んだんだ!」って、ヴィンセントは写真を指差しながら、連日みんなに説明しています。
そうやって、始まった今学期、早1ヶ月が過ぎようとしています。今学期が修了する8月1週目までのこの3ヶ月、これが、実質ケニアで最後のフルで働く学期です。相変わらず、毎日奇跡的な事件を起こしてくれる子どもら、おもしろすぎます。気合の入るところですが、あんまり入れ込みすぎると、過去に私が勝手に朽ち果て、対応が雑になりすぎる時間帯が生じてしまったという反省もあるため、ほどほどにたしなめながらやっていこうと思います。もう、ケニアで5回目の学期なんだから、余裕を持てウツミ!
普通に授業して、普通にサッカーして、普通にイタズラ小僧らを追っかけ回し、雨が降れば生徒を水たまりに沈めながら、

より一層、楽しみながら働いていく所存です。