ウイルス性肝炎とは
ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気です。肝炎ウイルスには、A型・B型・C型・D型・E型などがあり、A型・E型肝炎ウイルスは主に食べ物から、B型・C型・D型肝炎ウイルスは主に血液から感染します。
特に日本人に多く見られるのがB型・C型肝炎で、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因となります。
肝炎になると、肝臓の働きが悪くなりますが、慢性肝炎や肝硬変になっても自覚症状が出ないことも少なくありません。

肝臓は、栄養分の生成や貯蔵、血液中の毒物などの代謝や解毒、胆汁の産生、身体の中に侵入したウイルスや細菌による感染の防御など様々な働きをしており、私たちが生きていく上でとても重要な臓器です。
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは血液検査で分かります。
苫小牧市や苫小牧保健所では、B型・C型の肝炎ウイルス検診を実施しておりますので、対象の方はぜひ検診を受けていただくようお願いいたします。
苫小牧市の肝炎ウイルス検診について
対象者
苫小牧市民で年度内に満40歳以上になる方。ただし、次のいずれかに該当する場合は対象外となります。- 過去にB型、C型肝炎ウイルス検診を受けたことがある方
※受診歴のある肝炎ウイルス検診と同じ種類の検診は受けられません。例えば、B型のみの受診歴がある方は、C型は受診できますがB型は受診できません。
※1年以内の特定健診等で肝機能に異常が見られた方は、受診歴があっても受診できますが、速やかに医療機関にかかることをお勧めします。 - 現在、B型肝炎、C型肝炎の治療中、経過観察中の方
- 今後、職場の健診等でB型、C型の肝炎ウイルス検診を受ける予定のある方
検診費用
B型とC型肝炎ウイルス検診を実施 | 1,900円 |
B型ウイルス検診のみ実施 | 1,300円 |
C型ウイルス検診のみ実施 | 1,600円 |
次のいずれかに該当する方は、上記の料金が免除されます。
- 受診時に70歳以上の方
(保険証・免許証など年齢が分かるものを提示してください) - 生活保護を受給している方
(生活保護手帳を実施機関に提示してください) - 住民税非課税世帯の方で「がん検診等自己負担金無料証明書」をお持ちの方
(本人確認書類を持参し、健康支援課、のぞみ出張所、勇払出張所、沼ノ端出張所のいずれかで事前に申請が必要です) - 一定の障がいがある65~69歳の方で、後期高齢者医療被保険者資格を有する方
(後期高齢者被保険者証等を提示してください) - 無料クーポン券をお持ちの方
(詳しくは以下「肝炎ウイルス検診の無料クーポン券」をご確認ください)
肝炎ウイルス検診の無料クーポン券
苫小牧市では、以下の方を対象に肝炎ウイルス検診を無料で受診できるクーポン券を例年6月上旬に発送しています。年度内であれば再発行も可能ですので、紛失された場合は、健康支援課までご連絡ください。また、対象の年齢の方でクーポン券の発送時期以降に苫小牧市に転入された方については、クーポン券の発行が可能ですので、健康支援課までご連絡ください。令和7年度肝炎ウイルス検診無料クーポン券対象者
年齢 | 生年月日 |
40歳 | 昭和59年4月2日~昭和60年4月1日 |
45歳 | 昭和54年4月2日~昭和55年4月1日 |
50歳 | 昭和49年4月2日~昭和50年4月1日 |
55歳 | 昭和44年4月2日~昭和45年4月1日 |
60歳 | 昭和39年4月2日~昭和40年4月1日 |
65歳 | 昭和34年4月2日~昭和35年4月1日 |
実施医療機関一覧
「令和7年度検診実施医療機関一覧」(139.82 KB)
肝炎ウイルス検診で精密検査が必要と言われたら
肝炎ウイルス検診の結果、B型肝炎ウイルス検査で「陽性」、C型肝炎ウイルス検査で「現在、感染している可能性が高い」と判定された方は、現在の肝臓の状態を詳しく調べることが必要です。肝炎ウイルスに感染した後、多くの人は感染が持続します。しかし、自覚症状が出にくいため、「特に体調は悪くないから…」と放置しておくと、知らない間に肝硬変や肝臓がんに進行しているケースもあります。
できるだけ早い段階でウイルスの活動状態や肝臓の状態を把握できれば、病気を治すこともコントロールすることも可能です。
感染が分かったら肝臓の状態にかかわらず、必ず医師の指示に従って定期的に受診しましょう。
肝疾患診療に関する医療機関
肝疾患に関する専門医療機関
北海道では、身近に肝疾患の治療を受けられるよう、道内の各地域で専門医療機関を指定しています。苫小牧市内の専門医療機関は以下のとおりです。医療機関名 | 電話番号 |
王子総合病院 | 0144-32-8111 |
勤医協苫小牧病院 | 0144-72-3151 |
同樹会苫小牧病院 | 0144-36-1221 |
苫小牧消化器外科 | 0144-51-6655 |
苫小牧市立病院 | 0144-33-3131 |
苫小牧日翔病院 | 0144-72-7000 |
横山内科消化器科 | 0144-74-0011 |
肝疾患診療連携拠点病院
北海道では、肝炎治療の充実強化を図るため、以下の3医療機関を肝疾患診療連携拠点病院として指定しており、肝炎に関する相談窓口の設置のほか、肝疾患に関する研修会等も開催されています。医療機関名 | 電話番号 |
北海道大学病院 肝疾患相談センター | 011-706-7788 |
旭川医科大学病院 肝疾患相談支援室 | 0166-69-3111 |
札幌医科大学附属病院 肝疾患センター | 011-611-5700 |
苫小牧保健所の肝炎ウイルス検診について
苫小牧保健所では、感染の可能性が疑われる方を対象とした検診を行っています。事前に予約が必要になりますので、詳しくはこちらをご覧ください。肝炎ウイルスに関する助成制度について(北海道)
北海道では、肝炎ウイルス検診の初回精密検査や定期検査費用の助成を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。初回精密検査費用助成のご案内(北海道リーフレット)(352.70 KB)
- 初回精密検査費用の助成(北海道ホームページ)
肝炎定期検査費用助成のご案内(北海道リーフレット)(385.29 KB)
- 肝炎定期検査費用の助成(北海道ホームページ)