

西町下水処理センターは、苫小牧川の東岸に位置し、苫小牧市内中心部にある旧苫小牧川緑地を境として、西部地域を処理区域とする分流式(一部合流式)の下水処理センターです。当センターは昭和43年3月、高砂下水処理センターに次いで市内2番目の下水処理場として運転を開始しました。
当センターでは下水処理の過程で発生する汚泥を市内3下水処理センター分をまとめて処理処分しています。汚泥は最終的に脱水汚泥となり、緑農地に肥料として還元、セメントの原料にリサイクルされます。また、汚泥を処理する過程でメタンガスが発生します。これはボイラーや発電機の燃料に利用され、環境負荷の低減に努めております。
また、水質検査を行い市内3下水処理センターの下水・汚泥を分析して、的確で効率的な維持管理に役立てています。
令和5年度より消化ガス発電装置が稼動しております。能力は70kwh×5台で、西町下水処理センターにおける使用電力の52.0%を賄っています(令和5年度実績)。詳細は消化ガス発電 のページをご覧ください。
施設概要
運転開始 | 昭和43年12月5日 | |
敷地面積 | 33,000平方メートル | |
処理能力 | 28,240立方メートル/日 | |
処理方式 | 標準活性汚泥法 | |
放流先水域 | 苫小牧川 苫小牧川下流水域 | |
環境基準 | A-イ | |
水処理施設 | 沈砂池(糸井系) | 3池 |
沈砂池(西部系) | 2池 | |
最初沈殿池 | 3系列6池 | |
反応タンク | 4池 | |
最終沈殿池 | 4系列8池 | |
滅菌施設 | 1池 | |
汚泥処理施設 | 調整槽 | 2槽 |
濃縮槽 | 2槽 | |
消化槽 | 3系列6槽 | |
脱水機 | 2台 |
流入・放流水質(令和5年度 年平均)
項目 | 糸井系流入水 | 西部系流入水 | 放流水 | 放流水の基準 |
BOD | 260 | 200 | 7.3 | 15mg/L |
COD | 200 | 140 | 23 | 160mg/L |
SS | 283 | 145 | 11 | 40mg/L |
大腸菌群数 | 120,000 | 80,000 | 71 | 3,000個/立方センチメートル |