アイヌ丸木舟埋没舟泊跡
沼ノ端にある「アイヌ丸木舟埋没舟泊跡」は北海道指定有形文化財「アイヌ丸木舟及び推進具」が発見された場所です。勇払川旧古川地区の中にあり、勇払川の河川改修の際に蛇行部分が三日月湖のように残った古川に囲まれた所に位置しています。
昭和41(1966)年7月に苫小牧市教育委員会により発掘調査が行われ、川の中から河川用丸木舟(アイヌ語でチプ)3艘と海用丸木舟(アイヌ語でイタオマチプ)2艘の合計5艘、さらに丸木舟の中から推進具の棹4本と櫂1本が発見され、アイヌ紋様が彫刻されたものもありました。
その後の調査では、約710~830年前のものであることも判明しています。
現在、発掘地点はかつての面影はありませんが「史跡勇払川アイヌ丸木舟発見の跡」の標柱が立っています。
丸木舟の発掘の様子 勇払川の右岸から見つかった丸木舟