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~女性アスリート応援企画~武田奈也さんロングインタビュー

女性アスリートの現状

女性アスリートの健康に関するアンケートを実施しました

国スポ2024の期間に合わせて、女性アスリートの健康に関するアンケートを実施しました。
アンケートでは、女性アスリートのおかれている状況のほか、現役選手の悩みや先輩の言葉も。
ぜひ、ご覧ください!
アンケート結果はpdfこちら(4.29 MB)から


回答数 41件
期間 令和6年1月22日(月)~2月9日(金)
 

女性アスリート応援企画

女性アスリートを応援します

 市では、性別にかかわりなく個性との能力を生かすため「男女平等参画都市」を宣言するとともに、スポーツを通じて健康でたくましい心と体づくりを目指す「スポーツ都市」を宣言しています。
 女性アスリートを応援するため、女性アスリートの先輩方の声を交えながら、男性にも知って欲しいスポーツ界における女性の健康を取り巻く状況についてご紹介します。


pdfチラシ(1.07 MB)

とまこまい国スポ2024期間中、生理用品を設置しました

 女性アスリートやその支援者を応援するため、期間中は国スポ会場のトイレなどに生理用品を設置。
 期間中、生理用ナプキンとタンポン合わせて1,564個を提供しました。

期間 1月27日(土)~2月3日(土)
場所 ハイランドスポーツセンター、Tomaro、nepiaアイスアリーナ、新ときわスケートセンター、ときわスケートセンター、ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ

武田奈也さんロングインタビュー

 東京都出身の武田奈也(たけだなな)さんは、ファンに愛されるフィギュアスケーターとして国内外で活躍し、引退後は指導者となりました。
 アイスホッケー選手との結婚を機に苫小牧に移り住み、現在は子育てをしながら指導者として活動しています。
 今回は、女性アスリート応援企画にご協力いただき、特別に
インタビューをさせていただきました。
 
●女性ならではの悩み
協働・男女平等参画室 以下男女)今回は、女性アスリートの応援企画にご協力ありがとうございます。はじめに、女性ならではの悩みということで、選手時代の生理について教えていただけますか?
   
武田奈也さん 以下武田さん)私は生理が来るのが遅く、大学1年生のイタリア遠征の時に初めて生理がきました。フィギュアスケートの選手は体脂肪率が低く、生理がなかなか来ない人が多いなという印象があります。
 私は将来的に子供が欲しいと思っていました。生理が来ないと、子どもを産むことが難しくなると聞いていたので、不安がありました。
 生理について、強化選手用の健康診断を行う国立スポーツ科学センターや親に相談をして、大学1年生までに来なかったら病院に行こうと話をしていた時に、ちょうど生理が来ました。
 
男女)確かに、みなさん体脂肪が少ないですよね。聞いていて、生理について相談できる場所があるというのは安心だし心強いと感じました。武田さんは、大会などでパフォーマンスに生理が影響したことはありましたか?
  
武田さん)大学1年生になって初めて生理がきてからも生理の周期は不安定で、競技シーズンの9月から2月は生理が止まって、3月から8月のシーズンオフには生理が来るというサイクルになっていました。
 この周期の影響で試合の時に生理になるといったことや生理痛を経験することもほぼなく、生理での不調が少なかった方でした。
 
男女)選手同士では、生理にまつわる悩みなどの話はしていましたか?
   
武田さん)そうですね。選手同士で生理の話はよくしていて、生理が来る年齢が平均より高かったり、生理の周期が安定していなかったりすることを聞いていました。
 友達は試合の日に生理が重なって調子が悪くなり、公式練習に参加できないことやピルを飲んで生理の周期を変えるといったこともしていました。生理の時は、体調もありますが漏れることなども心配で集中できなく、とても大変だと思います。
 選手の時は生理がないことは楽だと思っていましたが、結婚して子どもを産むことを考えると生理が来ないことは問題だと思いました。
 情報もあまりない時代だったこともありますが、楽だと思っていたこと自体が怖いなとも思いました。
 
男女)女性にとって子供は産むことだけが重要ではありませんが、選手であることを理由に将来の選択肢から出産の可能性をなくしてしまうまで追い込む必要があるのか、と考えてしまいますよね。
 
●子育てしながら指導中
男女)武田さんは現在、結婚、出産し、子育てをしながら苫小牧を拠点に指導者として活動していますよね。今日も朝早くから氷に乗って指導していましたが、子育てをしながら指導者として働くことについて教えてください。
 
武田さん)現在、3歳の子どもがいて、子育てをしながら指導者としての活動をしています。家族も応援してくれていて、夫も子煩悩なので時間がある時は、子どもの面倒を見てくれています。また、おじいちゃんおばあちゃんも子育てに協力的なので、指導者を続けることができているので、本当に感謝しています。子供はとっても可愛いし、子育ても楽しめています。
 競技を引退してすぐに指導者になるとは思っていませんでした。引退した時、少し休もうと思っていましたが、自分のコーチのところでアシスタントとして手伝っているうちに、教え子の成長を見ることが楽しくなりました。気付いたら、そこからずっと指導者として活動しています。
 産前も産後も休みがなるべく短くなるようにしていましたが、妊娠中のつわりは結構つらく、リンクサイドでポテチのビッグパックを抱えて食べながら指導していたこともありました(笑)
 
男女)現在、武田さんの指導を受けるために東京から苫小牧に移住してきた生徒もいると聞きました。指導者としてのやりがいはどんな時に感じますか?
 
武田さん)東京から移住してきた生徒ということで、指導者としてのプレッシャーもあり成果を出すことを意識しています。選手たちも成長の過程で思春期や反抗期の時期を迎えたりしますが、一緒に解決することもやりがいの一つになっています。
 自分が10かかって習得したことを、生徒には8で終わらせることができるように、指導しています。
 
男女)男女の体のしくみで、効果的な練習方法が違うと聞いたことがあります。フィギュアスケートでは、女子選手ならではの指導方法などはありますか?
 
武田さん)選手に生理がきたか、大会と生理が重ならないかなどについて選手と共有しています。また、女性は生理が来てから1年後ぐらいから体つきがぐっと変わります。
 フィギュアスケートにおいては、女性らしい体つきになる前にジャンプの軸を作ると良いということが言われていて、体に肉がつくと回転しにくくなるんですよね。
 男子は何歳になってもジャンプの技術を高めることができるんですが、生理によってパフォーマンスに影響するという部分は女子選手ならではの悩みだと思います。
 
●みなさんを応援します
男女)武田さんは笑顔の演技を多くの人に応援してもらっていたと思いますが、その時のことを教えてください。


 
武田さん)テレビでフィギュアスケートの世界選手権を見た時、笑顔がとても素敵な選手が滑っていました。綺麗な衣装を着て踊れる、そして、たくさんの方から応援してもらえて、プレゼントがもらえるところに憧れて5歳からフィギュアスケートを始めました。
 演技の後に、リンクに花束やプレゼントを投げ込まれていますが、あの場所に自分が立ちたいと思ったんですよね。
 ですので、上手くなりたいというより、多くの人に喜んでもらいたいと思いながら競技を続けていました。多くの方に喜んでもらって、応援してもらうためには、勝つ必要があるので、そのために練習をしていました。
 笑顔が私のトレードマークとなっていますが、笑顔が素敵な選手に憧れていたので、その思いが演技に表れていたし、今につながっているのではないかと思います。
 
男女)今年1月末には苫小牧国スポ2024が開催されます。武田さんにとっての国スポってどういう印象がありますか?
 
武田さん)今まで国体っていう名前でしたが、2024年から国スポっていう名前に変わったんですね。この大会はシーズンの終盤となる時期に開催されることもあり、大切に思っている大会の一つです。
 選手時代、いつもは個人戦のフィギュアスケートですが、都道府県単位でチーム戦を競うのはとても楽しく、当時は東京都代表として満足する演技をしたい、優勝したいと考えながら、ちょっと緊張していました。
 出場するみなさんには、シーズンの中で出てきた課題を、この大会では修正できるよう力を出し切ってほしいですね。
 

男女)選手時代に、苫小牧で演技したことや苫小牧で開催された国スポに出場したことはありますか?

武田さん)苫小牧で開催された国体に出場したことがあります。その時は大変で、ホテルで同室の選手が発熱し、その後に私も高熱を出してしまい救急車へ。点滴を受けてから出場した唯一の大会として、とても印象に残っていますし、逆に力が適度に抜けて成績が良かったのも覚えています(笑)
 あと、苫小牧はご飯がおいしいので、苫小牧開催とわかるとみんなで喜んでいました。良いまちですよね。
 
男女)リンクごとに氷の質があると思いますが、苫小牧のリンクの特徴はありますか?

武田さん)苫小牧のリンクは滑りやすいです。けれど寒い(笑)
 いつもは外をランニングしてアップするのですが、外がとても寒いので、アップの場所を探すのが大変。控室で足踏みのようなランニングをしていたこともありました。
 市内に屋内スケートリンクが4つもあるのは、他の地域から見ても、とても恵まれた環境だと思います。東京で練習していた時は、リンクが少ないし、リンクの貸館料が高いですよね。
 この恵まれた環境の中で、苫小牧のフィギュアなどの氷上競技の選手が少ないのはもったいないと思っています。
 
男女)1つの市でこれだけの数のリンクがあるということは、氷上競技をする上ですごく恵まれていますよね。
 最後になりますが、氷上競技に取り組む選手たちへ応援メッセージをお願いします。
 
武田さん)国スポに出場するみなさんもそうですが、大会や試合などの時には、自分の持っている力を出し切ってほしいです。競技を楽しんでほしいなと思います。
 皆さんの活躍を応援します!


 
取 材 日 令和5年12月18日(月) 
取材場所 nepiaアイスアリーナ
 
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お問い合わせ

総合政策部協働・男女平等参画室
電話:市民自治担当:0144-32-6156、広聴担当:0144-32-6152、男女平等参画担当:0144-84-4052
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