令和7年4月号 読み上げ用ページ
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令和7年度の予算が決まりました
詳細 財政課 電話 32-6212
今年度の予算は、物価高騰などの社会経済情勢や国の政策動向を踏まえ、市民生活に配慮しつつ、「苫小牧市総合計画第7次基本計画」と「子どもど真ん中」に基づく施策を重点化し、予算を編成しました。
市政方針に関わる主な事業の予算額と内容をお知らせします。
基本施策の予算
市民によるまちづくりの推進
総合福祉会館等補助 1,066万円
総合福祉会館などの建設や改修事業に対する補助
市民自治推進事業 88万円
市民および各種団体の市民参加に対する意識向上と市民自治のまちづくりを推進
男女平等参画推進事業 234万円
ジェンダーギャップの解消や男女平等参画社会の実現へ歩みを促進
平和の鐘制作事業 1,122万円
令和8年度供用開始予定の市民文化ホール敷地内に「平和の鐘」を設置
健全な行財政運営の推進
働き方改革推進事業 967万円
働き方改革と健康経営を一体的に推進し、質の高い行政サービスの提供につなげる
全庁舎ネットワーク基盤整備事業 2億1,799万円
ICTを活用した行政サービスの高度化や簡素化・効率化を推進
重点施策の予算
【重点施策】未来ある子どもたちへの投資推進
小学校入学祝い給付事業 3,740万円
小学校入学を祝い児童一人当たり3万円を給付
母子保健経費(経常費) 1億139万円
1か月児健診の費用助成を開始
いとい北保育園建替事業 3,817万円
いとい北保育園の建替えに向けた設計業務
地域こどもの生活支援強化事業 800万円
こどもの食事や居場所などを提供する団体への助成
ヤングケアラー交流の場づくり事業 170万円
ヤングケアラーなどが悩みを相談できる場を提供
子どもど真ん中アクション事業 500万円
子ども主体の事業とのコラボレーション
【重点施策】民間投資促進で企業とともに未来を創造
企業立地振興条例助成 1億3,605万円
事業場の新設やそれに伴う新規雇用などを行ったものに対する助成
次世代産業等企業誘致事業 619万円
次世代半導体工場およびデータセンターなどの進出に伴う関連企業の誘致
脱炭素先行地域づくり事業 1億3,047万円
産業部門の脱炭素化を図りつつ民生部門の脱炭素化や地域課題に対する取り組み
ゼロカーボンハウス促進補助 1億1,000万円
住宅用省エネ・再エネ機器を設置する市民に対し補助金を交付
【重点施策】後世に渡せるまちづくり
都市再生コンセプトプラン推進事業 1億6,489万円
都市再生コンセプトプランの実現に向け、まちの魅力向上を実施
都市再生コンテンツ創出事業 2億1,000万円
ミライフェストなどの賑わい創出事業の企画・実施
主要施策の予算
共に支え合い健やかに暮らすまち
地域医療情報連携ネットワーク事業 594万円
地域医療情報連携ネットワークを構築し、医療系サービスの向上を図る取り組み
医療機械器具整備事業 3億500万円
高度医療需要に対応した医療機器の整備
包括的支援体制整備事業(重層事業) 431万円
世代や属性を超えて住民同士が交流できる多様な場や居場所を整備
介護職員就業支援事業 1,004万円
介護人材の確保や離職防止を支援することで介護人材不足の改善を図る
医療的ケア児等支援事業 536万円
医療的ケア児レスパイト事業の実施
明日を拓く力みなぎる産業のまち
テクノセンター機器整備事業 2,194万円
企業における製品の品質向上や高機能化、生産技術の高度化を支援
苫小牧市事業承継推進事業 204万円
事業承継を推進するための広報や支援の実施
就農者等支援事業 2,300万円
新規就農に対する農業設備などへの初期投資の助成など
苫小牧産農水産物プロモーション事業 351万円
ホッキ貝などの苫小牧産水産物の安定的な供給や促進を支援
森林整備事業 1,766万円
市内森林の適正な経営管理や維持管理
観光振興ビジョン推進事業 2,134万円
観光事業者への支援や観光客の誘致促進、観光情報の発信など
宿泊税導入検討事業 44万円
観光振興を目的とした宿泊税導入の検討
採用力・魅力創造支援事業 4,610万円
働きやすい職場づくりの支援、市内外の求職者に地元企業の魅力や求人情報を広く周知、合同就職説明会の開催
就業支援事業 6,204万円
若者や女性などの活躍促進、雇用機会の創出を支援
外国人材受入企業支援事業 200万円
市内企業が負担する外国人労働者の日本語教育などに係る費用を一部補助
植苗・美沢地区テレビ共同受信施設光ファイバーケーブル化事業 1億1,130万円
既存のテレビ共同受信施設の改修
苫小牧港管理組合負担金 8億505万円
岸壁・道路改良整備、用地造成など
学ぶ喜びがあふれる文化の薫るまち
外国語教育推進事業 7,804万円
外国語指導助手(ALT)の任用により、小・中学校の英語指導に活用
学習用ICT環境整備事業 2億677万円
学習用タブレットPCの更新
生徒指導対策推進事業 5,450万円
いじめや不登校などの諸課題に対する支援体制の強化
中学校保健室冷房設備設置事業 3,882万円
中学校の保健室に冷房設備を設置
市内大学インターンシップ支援事業 672万円
北洋大学の学生が市内企業で実施する長期インターンシップに対する支援
スポーツ習慣化促進事業 100万円
運動を始める機会を創出することによって習慣化を図る
スポーツ施設整備 1億783万円
老朽化したスポーツ施設設備などの整備
苫小牧市民文化ホール整備運営事業 36億719万円
まちのにぎわいの創出および市民文化の向上を図る新たな拠点としての施設整備
こども国際交流事業 1,130万円
国際的な視野を持った人材育成のため、子どもたちを海外に派遣
自然と環境にやさしいまち
生物多様性地域戦略普及啓発事業 220万円
生物多様性講演会の開催
野生鳥獣等生活環境被害対策事業 1,577万円
野生鳥獣などによる被害の予防および防止
庁舎ゼロカーボン事業 1億1,427万円
市庁舎および第二庁舎の照明のLED化
霊葬場整備事業 3,399万円
高丘霊葬場の整備
資源リサイクル運動推進事業 2億3,137万円
ごみ減量とリサイクルの推進など
安全・安心で快適に暮らすまち
住宅建設事業 23億4,741万円
日新団地建替に係る工事など
勇の原公園整備事業 1億6,203万円
ウトナイ地区に新規公園の整備
上水道の整備 14億8,265万円
配水管新設・改良工事、検満量水器取替工事など
下水道の整備 18億5,921万円
管渠整備、施設の長寿命化対策など
道路整備事業 18億5,375万円
幹線道路・生活道路・道路照明の整備など
苫小牧市地域公共交通計画改定事業 700万円
地域公共交通計画の更新
東胆振消防指令業務共同運用事業 21億9,960万円
東胆振1市4町における消防体制の維持・強化のため、共同指令センターを構築
地域防災計画改訂事業 1,309万円
国の防災に係る最新の考え方に対応した改訂
自転車用ヘルメット購入補助 130万円
市内在住の高校生以下(18歳以下)を対象に自転車用ヘルメット購入費用の一部補助
防犯対策事業 531万円
公園や通学路への防犯カメラの設置
消費生活相談デジタル化事業 149万円
新たな消費生活相談システムの導入
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令和7年度 予算の特徴
令和7年度 予算 1,487億9,952万円
一般会計
7年度予算額 91,575,000,000円
6年度予算額 88,310,000,000円
比較増減 3,265,000,000円
増減率 3.7%増
特別会計
国民健康保険事業
7年度予算額 15,516,971,000円
6年度予算額 15,921,498,000円
比較増減 マイナス404,527,000円
増減率 2.5%減
介護保険事業
7年度予算額 15,354,775,000円
6年度予算額 14,839,616,000円
比較増減 515,159,000円
増減率 3.5%増
後期高齢者医療
7年度予算額 3,016,037,000円
6年度予算額 2,991,738,000円
比較増減 24,299,000円
増減率 0.8%増
計
7年度予算額 33,887,783,000円
6年度予算額 33,752,852,000円
比較増減 134,931,000円
増減率 0.4%増
企業会計
水道事業
7年度予算額 4,122,021,000円
6年度予算額 3,995,181,000円
比較増減 126,840,000円
増減率 3.2%増
下水道事業
7年度予算額 5,940,815,000円
6年度予算額 5,882,698,000円
比較増減 58,117,000円
増減率 1.0%増
市立病院事業
7年度予算額 13,193,902,000円
6年度予算額 12,881,444,000円
比較増減 312,458,000円
増減率 2.4%増
公設地方卸売市場事業
7年度予算額 79,997,000円
6年度予算額 87,227,000円
比較増減 マイナス7,230,000円
増減率 8.3%減
計
7年度予算額 23,336,735,000円
6年度予算額 22,846,550,000円
比較増減 490,185,000円
増減率 2.1%増
合計
7年度予算額 148,799,518,000円
6年度予算額 144,909,402,000円
比較増減 3,890,116,000円
増減率 2.7%増
市民生活に配慮しつつ、主要施策を重点化した予算編成
物価高騰などの社会経済情勢や国の政策動向を踏まえ、市民生活に配慮しつつ、「苫小牧市総合計画第7次基本計画」と「子どもど真ん中」に基づく施策を重点化し、予算を編成しました。
一般会計は3.7%の増、特別会計は0.4%の増、企業会計は2.1%の増
今年度の一般会計の予算は915億7,500万円で、前年度より32億6,500万円の増額となりました。
特別会計予算は、338億8,778万円で、前年度より1億3,493万円の増額となりました。これは、介護保険事業の保険給付費が増額となることなどによるものです。
企業会計の予算は、233億3,673万円で、前年度より4億9,018万円の増額となりました。これは、病院事業の材料費が増額となることなどによるものです。
一般会計の予算内訳
歳入 915億7,500万円
市税 298億789万円(32.6%)
国庫支出金 195億2,022万円(21.3%)
地方交付税 94億5,000万円(10.3%)
市債 76億2,670万円(8.3%)
道支出金 60億1,482万円(6.6%)
地方消費税交付金 46億4,000万円(5.1%)
繰入金 34億5,566万円(3.8%)
諸収入 29億4,418万円(3.2%)
使用料および手数料 22億4,457万円(2.5%)
分担金および負担金ほか 58億7,096万円(6.3%)
歳出 915億7,500万円
民生費 317億2,846万円(34.7%)
職員費 106億5,769万円(11.6%)
諸支出金 90億9,307万円(9.9%)
総務費 88億9,071万円(9.7%)
公債費 82億6,102万円(9.0%)
土木費 80億5,193万円(8.8%)
環境衛生費 45億2,473万円(4.9%)
教育費 36億5,792万円(4.0%)
商工費 32億9,309万円(3.6%)
消防費ほか 34億1,638万円(3.8%)
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令和7年度 一般会計の歳入と歳出の特徴
歳入
市税は14億7,477万円の増
歳入の根幹である市税は、前年度予算額283億3,312万円に対し、今年度予算額が298億789万円となり、14億7,477万円の増額となりました。
これは、市民税が約11億8,162万円の増額、固定資産税が2億6,334万円の増額となることなどを見込んでいます。
市税の収納率については滞納整理など積極的に取り組み、令和5年度は96.8%となっており、今後も収納体制の強化に努めさらなる収納率の向上を目指します。
市債は1億2,770万円の増
主に建設事業を行うために借り入れる市債は、世代間負担の公平性の確保とともに大型事業実施の当面の財源として有効な手段です。ただし、市債の返済金である公債費の増加は、財政硬直化の要因となるため、慎重な判断が必要となります。
今年度は、東胆振消防指令業務共同運用事業などにより、前年度に比べ1億2,770万円の増額となりました。
なお、今年度末の市債残高は、前年度から約1億4,942万円減の約880億8,257万円を見込んでいます。
歳出
人件費は約4.9%の増
市職員の給与、退職金、議員や委員の報酬などの経費である人件費は、前年度比4.9%増の約5億2,475万円増額となりました。
扶助費は約4.9%の増
高齢者・児童・生活困窮者などを援助するための経費である扶助費は、前年度比4.9%増の約12億5,576万円増額となりました。
公債費は約2.4%の増
施設建設などのために借り入れた市債を返済する経費である公債費は、前年度末で返済終了となる市債額を、返済開始となる市債額が上回ったことなどの影響で、前年度比約2.4%増の約1億9,742万円増額となりました。
普通建設事業費は約10.1%の増
学校、道路、公園などの整備を行うための経費である普通建設事業費は、全体として前年度比約10.1%増の約12億5,225万円の増額となりました。これは、東胆振指令業務共同運用事業費や住宅建設事業などの大型事業費が増額したことによるものです。
市税収入の推移データ(令和6・7年度は予算額)
令和3年度
固定資産税 133億円
市民税(個人) 83億円
市民税(法人) 19億円
その他 45億円
令和4年度
固定資産税 138億円
市民税(個人) 84億円
市民税(法人) 21億円
その他 45億円
令和5年度
固定資産税 137億円
市民税(個人) 85億円
市民税(法人) 21億円
その他 46億円
令和6年度
固定資産税 139億円
市民税(個人) 79億円
市民税(法人) 21億円
その他 44億円
令和7年度
固定資産税 141億円
市民税(個人) 89億円
市民税(法人) 23億円
その他 45億円
令和7年度の内訳は、固定資産税が約47%、市民税(個人)が約30%、市民税(法人)が約8%となっています。
ネーミングライツによる広告収入について
令和7年度予算額 19,250,000円
施設名 白鳥アリーナ
愛称 nepiaアイスアリーナ
施設名 緑ケ丘野球場
愛称 とましんスタジアム
施設名 市民文化公園
愛称 出光カルチャーパーク
施設名 沼ノ端スケートセンター
愛称 ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ
施設名 日新温水プール
愛称 アブロス日新温水プール
施設名 沼ノ端スポーツセンター
愛称 アブロス沼ノ端スポーツセンター
施設名 リサイクルプラザ苫小牧
愛称 JFEリサイクルプラザ苫小牧
施設名 三光横断歩道橋
愛称 安心のかけ橋 とませい歩道橋
施設名 緑ケ丘公園陸上競技場
愛称 ヤクルト緑ケ丘陸上競技場
施設名 汐見歩道橋
愛称 人と街をつなげる岩倉建設歩道橋
施設名 苫小牧市矢代スポーツセンター
愛称 アブロス矢代スポーツセンター
施設名 緑ケ丘公園サッカー場・ラグビー場
愛称 TOMASEIフットボールフィールド
今後も予算の効率的・効果的な執行に努め、財政の健全性を確保しながら、さまざまな課題に対応できる持続可能な財政運営を目指していきます。
P6~7
市政に臨む基本方針および市政方針
詳細 政策推進課 電話 32-6039
第12回市議会定例会で、金澤市長は市政に臨む基本方針および市政方針、予算案を示しました。
市政方針では、「万里一空」の精神で、たゆまぬ努力と挑戦を続け、多くの方から「選ばれるまち苫小牧」を実現する強い決意を表明しました。
苫小牧市長 かなざわ すぐる
市政に臨む基本方針
はじめに
(1)市政への想い
私は、「のびゆく苫小牧!選ばれるまち苫小牧へ!」をスローガンに、7つのビジョンと34項目91の公約を掲げ、市長選挙に臨みました。選挙戦を通じて、市民の皆さまからご支援や温かいお言葉をいただき、寄せられた期待の大きさ、課せられた責任の重大さを改めて実感しております。この期待に確実にお応えするため、目の前に立ちはだかる様々な課題に対して全力で挑み、市民の皆さま、そして未来を担う子どもたちや孫の世代が安心して生活を送れるよう各種施策に取り組み、道を切り拓いてまいります。
(2)時代認識
政府は、急速に加速する人口減少問題に対して、「地方創生2.0」を起動し、誰もが安心して住み続けられる地方の構築を進めることとしております。
本市においては、昨年、社会動態はプラスに転じたものの、令和3年まで1,000人台を維持していた出生数が700人台になるなど、自然動態の減少が加速しております。いかに自然動態の減少に歯止めをかけ、社会動態の増加を図るかが、喫緊の課題と認識をしております。
また、人口減少とそれに伴う経済活動の縮小は税収にも影響を及ぼすものであり、これまで以上に厳しい予算編成と効率的な執行が想定される中、財政の健全性を維持しながら、様々な社会経済情勢や市民ニーズに対応できる財政基盤を確立していく必要があります。
一方で、半導体企業の立地や大規模データセンターの進出を契機に、経済界には明るい兆しが見えるなど、本市を取り巻く環境は大きな転換期にあります。
また、近年、気候変動問題への関心が世界的に高まりを見せる中、脱炭素に取り組む企業が急速に拡大しており、CCUSをはじめとする先駆的なGX施策を複数実施している本市は、企業から高い注目を集めております。
さらに、10年の時を経て動き出した駅前再開発は、活力あるまちづくりを進める上で、大きな推進力になるものと考えております。
(3)まちづくりの姿勢
新しい苫小牧を切り拓き、持続的な発展を目指す上において、まずは未来を担う子どもたちの笑顔を守ることが重要です。
子どもたちの笑顔は、市民の幸せやシビックプライドの醸成につながります。また、子どもたちへの投資は、少子高齢化の時代において、社会保障の持続性を高め、高齢者や障がいを持つ方を含めたすべての市民生活の安心につながり、ひいてはまち全体の魅力を向上させるものと捉えております。
子育て支援策の更なる充実、教育環境の整備など、「子どもど真ん中のまち」の実現にチャレンジしてまいります。
また、産業都市として発展を続ける本市におきましては、海と空のダブルポートを擁する地理的優位性を含め、更なる経済発展、つまりは「のびゆく」ポテンシャルを秘めたまちであると確信しております。
昨今の追い風を逃すことなく、民間投資を呼び込み、「経済発展を最大化」することにより、雇用を生み、人口減少に歯止めをかけてまいる所存です。
いずれにしましても、人口減少を食い止めるためには、希望や魅力があふれる「選ばれるまち」を目指す必要があるものと捉えております。
苫小牧の「顔」となる駅前の再開発はもとより、ゼロカーボンやスマートシティの推進、公共交通網の整備など、あらゆる分野においてまちの魅力を高める取組を模索し、これを実行に移すとともに、その魅力を効果的に発信することにより、「選ばれるまち苫小牧」を実現してまいります。 その手段の一つとして、年度ごとにテーマを定め、1年を通して集中的にチャレンジする「選ばれるまちプロジェクト」を、略称「まちプロ」として展開してまいります。
基本政策
(1)子どもど真ん中のまち 苫小牧
○子育て支援策を拡充します
○子育て機能の拠点を形成します
○子ども若者のメンタルヘルスケアを推進します
○ヤングケアラー支援体制を強化します
○医療的ケア児への支援体制を強化します
(2)経済発展最大化のまち 苫小牧
○苫小牧ブランドの発信により関係人口の増加を図ります
○企業誘致のトップセールスとアプローチ体制を強化します
○既存企業へのフォローアップを強化します
○人手不足対策と多文化共生の推進を強化します
○世界から選ばれる苫小牧港を目指して機能を強化します
(3)よい環境と活力あふれるまち 苫小牧
○駅前再開発とまちなか総合アリーナ建設に着手します
○ゼロカーボンシティを推進します
○近未来の公共交通網の整備を促進します
○国際リゾート構想を推進します
○ゼロごみのまちの進化を図ります
(4)教育のまち 苫小牧
○夢を語る子どもと実現させる教育環境づくりを進めます
○創造的な学びができる学校を実現します
○小中学校規模適正化の取組を加速します
○理系人材育成につながる科学センター構想を推進します
○いじめ撲滅に向けた取組を推進します
(5)医療・ふくし、防災のまち 苫小牧
○医療と介護DXの推進による効率化を図ります
○東胆振・日高地域の医療圏域を確立します
○防災インフラの充実と市民意識の向上を図ります
○障がいのある方が住みやすいまちづくりを推進します
○高齢者が安心して暮らせる環境を整備します
(6)「スポーツ×文化×観光×健康」のまち 苫小牧
○スポーツ観光都市 苫小牧を推進します
○芸術文化で豊かな心をつなぐまちづくりを推進します
○文化イベントの誘致強化による観光の促進を図ります
○スポーツと健康増進を融合させた事業を展開します
○宿泊税を導入し、観光振興を図ります
(7)市民総活躍のまち 苫小牧
○民間活力の活用と自治体DXを推進します
○投資効果の検証により公共施設の適切な整備を推進します
○あらゆる市民・企業・団体・自治体のアイデアや力を最大限活用したまちづくりを進めます
○市政課題解決のための市役所づくりを推進します
令和7年度 市政方針
重点施策
(1)未来ある子どもたちへの投資促進!
未来を担う子どもたちの笑顔を守るという基本方針のもと、新たなこども計画の策定に着手するとともに、子育て世帯の経済的負担の軽減と子育て環境の整備を2つの柱として施策を展開し、「子どもど真ん中のまち」の実現を目指してまいります。
1つ目の柱である、子育て世帯の経済的負担の軽減としましては、小学校入学祝い給付事業を実施するほか、1か月児健診の費用助成を行ってまいります。
また、ひとり親家庭への支援として、養育費等の履行確保に向けた助成制度を創設し、経済的自立を支援してまいります。
次に2つ目の柱である、子育て環境の整備としましては、いとい北保育園の建替えに向けた設計業務に着手するとともに、公立保育園の役割を踏まえた特別保育の内容を定めてまいります。
また、子ども食堂への支援を拡充するほか、児童センターなどの機能の充実やCOCOTOMAを活用した高校生世代の居場所づくりを進めてまいります。
さらに、ヤングケアラー支援条例の普及啓発に努め、本人とその家族を見守り、適正な支援ができる環境を構築してまいります。
また、令和7年度は、「子どもど真ん中のまち」を「まちプロ」のテーマとして掲げ、各種の取組を展開し、地域全体で子どもたちを支える機運を醸成してまいります。
(2)民間投資促進で企業とともに未来を創造!
「経済発展を最大化」する上で企業立地の促進は、重要なファクターとなります。
近年、苫東地域をはじめとした広大な産業用地や物流の利便性、再生可能エネルギーのポテンシャルなど、本市の優位性が注目を集め、企業の投資意欲が活発化しております。
この巡ってきた好機を逃さず、積極的なトップセールスを実施するほか、企業の進出状況や経済情勢を踏まえたプッシュ型の誘致活動など、企業アプローチを強化することにより、更なる産業集積を図り、産業都市としての成長を加速させてまいります。
また、今の時代を生きる私たちの責務として、ゼロカーボンに資する取組が求められております。
企業と連携し、本市における先進的CCS事業や、水素など次世代エネルギー拠点の形成、カーボンリサイクルなどの取組を進め、再生可能エネルギーのポテンシャルをいかした脱炭素化を加速させることにより、ゼロカーボンシティの実現と地域産業の振興の両立を目指してまいります。
(3)後世に渡せるまちづくりを!
今後のまちづくりの方向性として、「産業振興」、「快適な住環境」、「交通物流」をキーワードに、民間活力をいかした魅力あるまちづくりを進める必要があり、私をトップとする戦略本部を新たに設置し、組織横断により未来のまちづくりを進めてまいります。
また、都市再生コンセプトプランを具現化する中で、市内に点在する魅力資源を活用して来訪を促進する事業を展開し、にぎわいを創出するほか、産業都市としての特徴をいかしたMICEの誘致に取り組み、国内外からの交流人口の増加を目指してまいります。
スマートシティの推進に向けましては、医療や交通など様々な分野においてデジタル技術等の活用を図り、地域課題の解決や市民生活の質の向上に取り組んでまいります。
まちなかの活性化に向けましては、苫小牧駅周辺ビジョンの基本構想に示す都市機能の導入を促進するとともに、駅前再整備に向け、パートナー事業者を選定し、地権者との合意事項を踏まえた具体的な取組を進めてまいります。
自治体運営に関する取組
(1)市民によるまちづくりの推進
(2)健全な行財政運営の推進
まちづくりの目標に関する取組
(1)共に支え合い健やかに暮らすまち
(2)明日を拓く力みなぎる産業のまち
(3)学ぶ喜びがあふれる文化の薫るまち
(4)自然と環境にやさしいまち
(5)安全・安心で快適に暮らすまち
むすび
苫小牧市は、先人のたゆみない努力と英知の結集によって、海と空のダブルポートを擁する地理的優位性や産業基盤のもと、産業都市として北海道経済をけん引する大きな役割を担うまでに成長を続けてまいりました。そして、昨今は新たな企業進出の動きが加速しており、更に大きく発展するポテンシャルを秘めたまちであると確信しております。
しかし、この可能性を秘めたまち苫小牧を、次なるステージに引き上げるためには、私の思いだけでは決して成しえることはできません。
市民や企業の皆さま、そして行政と議会が一体となって、知恵を絞り、大きな希望を抱きながら、“市民総活躍”で本市の発展に向け、取り組むことにより、子どもたちが笑顔で夢を語れるまちを築くことができると信じております。
私は、未来を担う子どもたちが幸せに暮らしていけるよう、「万里一空」の精神で、たゆまぬ努力と挑戦を続け、多くの方から「選ばれるまち苫小牧」を実現する強い決意を持って、令和7年度の市政を推進してまいります。
掲載内容は要約です。全文は市役所2階市民情報コーナー、各出張所、市ホームページでご覧になれます。
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教育行政執行方針
詳細
教育部総務企画課
電話 32-6739
苫小牧市教育委員会は、「苫小牧市教育大綱」の基本理念に掲げる「未来の社会をつくるひとづくり」を目指し、「教育行政執行方針」のもと各種施策に取り組んでまいります。
教育長 ふくはら いさお
方針1
社会で生きる学びの推進
1 確かな学力の育成
すべての子どもたちに今求められる資質能力を育むために、多様な学び方を自己選択・自己決定し、協働的な学習を通して個々の学びを深める授業の構築を進めてまいります。
また、「教え、与える」指導から「支える」指導への転換を図り、教師自身が、子ども主体の学びの場となるための必要な授業力を獲得し、高めていけるよう、実践的研修の充実に努めてまいります。
2 これからの時代に求められる資質・能力の育成
子どもたちが学びの目的に応じてICT活用を選択し、効果的に学習を進めるために、情報活用能力を育む系統的な学習活動を推進してまいります。
また、世界の人々と積極的に関わり、異文化に対する理解を深めるため、コミュニケーション活動を重視した英語教育の創意工夫と国際理解教育の充実に努めてまいります。
3 多様な価値を尊重する豊かな心の育成
子どもたちが高い自己有用感をもち、自他の命と心を大切に守りながら、よりよく生きるために、必要な判断力や行動力を養うための道徳教育や人権教育の充実に努めてまいります。
また、多様性や異なる価値観が受け入れられ、いじめのない温かな雰囲気に満ちた学校づくりが、子どもたちの手により主体的に進められるよう、教育活動の創意工夫を図ってまいります。
4 体力向上・健康教育の充実
子どもたち自身が高めたい運動技能や運動を楽しむ習慣を身に付けるために、ICTを活用した思考場面や十分な活動時間を設定するなど、体育授業の創意工夫に努めてまいります。
また、子どもたちの健やかな成長と適切なスクリーンタイムに関わる講演会を開催し、デジタル機器などの適切な利用習慣が図られるよう、改善に向けた取組を学校・家庭・地域の連携により進めてまいります。
食育につきましては、各学校の食に関する指導計画に基づき、望ましい食習慣の形成に努めるとともに、学校給食費の改定により、副菜などの献立を充実させるほか、地場産物の活用など地域と密着した取組を推進してまいります。
5 特別支援教育の充実
子ども一人ひとりの困り感を解消し、豊かな成長につなげる支援の充実が図られるよう、すべての教師の特別支援教育の専門性向上と、医療や福祉との包括的支援体制の強化に努めてまいります。
また、子どもたちの社会的自立と自己実現をサポートするために、適切な学びの場や進路選択の在り方について、保護者とともに学べる機会を創意工夫してまいります。
方針2
学校・家庭・地域の思いをつむぐ体制の確立
6 学校段階間の連携・接続の推進
園児や児童生徒が、夢と期待感をもって進学できるよう、体験・交流活動やカリキュラム連携、各教科の指導方法に関する共同研修の充実を図ってまいります。
また、生涯にわたり主体的に学び続ける上で必要な資質能力を育むために、小中における学びの連続性を重視した指導の充実を図り、すべての子どもたちに個別最適な学び方の確立を目指してまいります。
7 不登校児童生徒への支援の充実
全小・中学校に校内教育支援センターを開設し、教師や不登校対策支援員による寄り添った支援の下、子どもたちが自らの居場所として安心して学べる場の保障と拡充を図ってまいります。
また、不登校に悩む子どもや保護者が孤立せず、社会的自立への意欲と将来への希望を持てるよう、SSW(スクール・ソーシャル・ワーカー)などとの相談支援体制を強化するほか、フリースクールとの連携強化に努めてまいります。
8 学校と地域の連携・協働の推進
子どもたちが、ふるさと苫小牧への理解や愛着を深め、自分自身の未来について夢と希望をもって語り、その実現に向けて意欲的な行動実践力の向上が図られるよう、今日的な課題や学習ニーズに応じた専門的、体験的な学びの場の創意工夫に努めてまいります。
また、コミュニティ・スクールを中心に、企業や地域と連携・協働した学びや体験を充実させるなど、特色ある学校づくりを推進します。
学校部活動につきましては、とまこまい型部活動地域移行ビジョンに基づく取組を推進するため、各団体や保護者の相談窓口となる専門部署を設置するなど組織体制を強化し、子どもたちや学校現場の声を聞きながら地域展開を進めてまいります。
9 学びのセーフティネットの構築
ヤングケアラーや児童虐待、性に関する悩みなど、子どもたちが抱える生きづらさの解消に向け、一人ひとりの心の声に傾聴し、迅速かつ適切な対応が図られるよう、学校や福祉、関係機関による包括的支援の充実に努めてまいります。
また、各学校において、教材費やPTA会費など学校活動費の見直しを継続し、保護者負担軽減に向けた取組を推進してまいります。
10 教育環境・学校施設・設備の充実
小・中学校保健室への冷房設備設置事業のほか、植苗小中学校大規模改修や大成小学校改築などの老朽化対策事業を進め、学校施設の安全確保を図るとともに、子どもたちの学習環境の向上に努めてまいります。
また、学校規模適正化の取組につきましては、望ましい学校規模や施設整備の計画の検証を行い、対象地域や具体的な方策、適正化に伴う実施時期などを示す新たなプランの策定に着手します。
方針3
すべての人が学び続け活躍できる社会の実現
11 主体的に生涯学習を続け、郷土の発展を支えるひとづくり
市民の個々の学びと多様な学習ニーズに対応するため、「セカンドブック事業」や「ナナカマド教室」を継続するとともに、出前講座の実施など、関係機関との連携に努め、市民のライフステージにふさわしい学びの環境充実を推進してまいります。
12 いつでも、誰とでも学べる環境づくり
生涯学習関連施設との連携を強化し、市民の学習活動の支援を推進するほか、新たに「生涯学習人材バンク」を設置し、生涯学習分野における幅広い人材の掘り起こしと学びの循環の構築に繋げます。
また、企業、生涯学習関連団体、高等教育機関などとの連携・協働により、多様で質の高い学びの環境を提供するよう取り組んでまいります。
13 文化・芸術がいつも身近にあるまちづくり
広く市民が文化芸術に親しみつつ、芸術家や文化団体などが活躍・交流する機会を促進するため、「PMFオーケストラ演奏会」などの鑑賞型事業を実施するほか、小中学生を対象とした「ジュニアミュージッククリニック」などの体験型事業を実施します。さらに、「市民文化祭」や「苫小牧アートフェスティバル」などの参加型事業とともに、「文化芸術振興助成事業」などの支援事業を実施してまいります。
また、「文化芸術振興推進計画」の見直しに着手し、人が輝き文化の薫るまちづくりのさらなる推進に取り組んでまいります。
科学センターにおいては、宇宙ステーション「ミール」をはじめとした展示などにより、科学に対する興味関心を育ててまいります。
また、市民・学校・関係団体と連携し、プラネタリウムやミール展示館でのイベントを開催するなど施設の有効活用を促進し、生涯にわたり科学を学ぶことができる施設として、機能の充実に努めてまいります。
さらに、今後の在り方について、駅前再整備に向けた検討の中で、関係部署との協議を継続してまいります。
美術博物館においては、若者世代にも強い人気のある北海道ゆかりのアニメーターやすひこ よしかず氏の創作活動の全貌に迫る特別展「描く人、やすひこ よしかず」を開催いたします。
また、戦後80年を節目とする企画として、戦時下の美術作品や戦争遺跡をもとに、当時の様子を振り返るほか、本市の文化財保護の歴史と文化財を紹介する企画展などを開催し、郷土への愛着と誇りを高め、豊かな感性を育む機会の充実を図ってまいります。
中央図書館においては、「赤ちゃんと楽しむ絵本ひろば」事業など、本に興味を持ち、触れる機会を増やす工夫や、「出張!図書館」など、より市民に親しまれる図書館を目指し、指定管理者と連携して取り組んでまいります。
掲載内容は要約です。全文は市役所2階市民情報コーナー、各出張所、市ホームページでご覧になれます。
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