きせかえ
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令和4年1月号 読み上げ用ページ

P2-3


令和4年 新年を迎えて
市長新年あいさつ


明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、新年を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、市民・企業市民の皆さまには、長期間にわたる公共施設の閉鎖や営業時間の短縮など、さまざまな活動の制限にご協力いただきましたことに深く感謝申し上げます。今後も新たな感染の波の到来が懸念されており、依然として予断を許さない状況にありますので、引き続き皆さまのご協力を仰ぎながら、未来へつながる市政運営に努めてまいります。

感染収束に向けて重要な鍵となる新型コロナワクチンについては、対象者の8割以上の方が2回目の接種を完了している状況にありますが、引き続き関係機関と協力し、3回目のワクチン接種体制の確保などに努めてまいります。今後も一日も早い収束を願うとともに、感染拡大防止・地域経済対策・健やかな日常という重点軸をテーマに適切な対応を行ってまいりたいと考えております。

昨年は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が1年の延期を経て開催され、躍動するアスリートの姿がコロナ禍にある世界中の人に勇気と感動を与えてくださいました。
とりわけ、本市にゆかりのある選手が目覚ましい活躍をされ、野球では田中 将大(たなか まさひろ)選手、伊藤 大海(いとう ひろみ)選手が金メダルに輝き、卓球では丹羽 孝希(にわ こうき)選手が2大会連続となるメダル獲得、さらに、スケートボードでは開 心那(ひらき ここな)選手が、見事夏季オリンピック日本人最年少メダリストとなられました。
全国で最初にスポーツ都市宣言を行った本市として、とても誇らしいことであり、選手や関係者の皆さんには、改めて敬意を表します。
今年の2月には、冬季オリンピックが北京で開催されます。アイスホッケー女子日本代表スマイルジャパンが出場を決めており、ぜひ、氷都とまこまいから多くの選手が選出され、明るい話題を届けていただけることを期待しております。

さて、本市は昨年8月に、2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」への挑戦を宣言いたしました。地球温暖化対策のさらなる推進に向けた決意を示し、持続可能な快適都市の実現と、豊かな自然と調和した環境を次世代に引き継いでいくため、官民一体となって連携・協働しながら、積極的に取り組みを進めてまいります。
今後は、地域における現状を調査・把握した上で、市民の皆さまにもご理解とご協力をいただきながら、二酸化炭素排出の減量や再生可能エネルギーの導入などに取り組んでまいります。

また、3月末まで「笑顔あふれるふくしのまちづくり warm heart つながる・生まれる」をテーマに「ふくし大作戦Ⅳ2021」を展開しております。
4回目となる今回の大作戦では、「あいサポート運動」などを通じて、市民一人一人が互いを思いやり、ちょっとした心遣いを行動に結びつけられる「ふくしのこころ」の醸成を図る取り組みに挑戦しており、今後も継続して支え合いの輪を広げてまいります。

今年は、北海道内で唯一となる非核平和都市条例の制定から20周年という節目を迎えます。戦争の悲劇を二度と繰り返さないためにも、世界の恒久平和を願い、各種の事業を通じて次の世代の子どもたちに平和への思いをつないでまいりたいと考えております。

私にとっては4期目の任期最終年となりますが、引き続き多様な事業を推進するとともに、20年先を見据えたまちづくりに、任期の最後まで真摯に取り組んでまいります。

結びに、市民の皆さまのご健勝とご多幸を祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。


苫小牧市長 岩倉 博文(いわくら ひろふみ)



P4



第2学校給食共同調理場が完成しました
詳細 第2学校給食共同調理場 電話 67-1815



住所 美原町3-9-10
敷地面積 7,473.75㎡
延床面積 2,549.51㎡
調理能力 4,500食/日



今まで使用していた第2学校給食共同調理場が開設されたのは44年前の、昭和53(1978)年のことです。現在までに調理時における衛生管理基準が見直され、運用方法を変更するなどして対応してきましたが、老朽化も著しく、令和2年7月に新調理場の建設工事を開始し、昨年9月に完成しました。これまで準備作業を進めてきましたが、最新の調理機器を備え、徹底した衛生管理と効率的な作業動線にも考慮した施設において調理した学校給食を、小学校7校、中学校5校、特別支援学校1校に、この3学期から提供します。



新しい調理場の主な特徴


1 安全・安心のための衛生管理の徹底

徹底した衛生管理が可能な「学校給食衛生管理基準」・「大量調理施設衛生管理マニュアル」・「ハサップ(ハザード アナリシス アンド クリティカル コントロール ポイント:危害分析重要管理点)」に準拠した給食調理施設です。


2 新しい調理機器導入による献立の充実

新たに、冷たいおかずを調理するための機器を導入したことで、調理できる献立の種類が増えました。また、おかずを提供するための食缶の種類を増やしたため、今までより、おかずを1品多く提供する日を増やすことができます。


3 アレルギー対応食の調理開始

今までの施設は、アレルギー対応食を調理するための十分な場所がありませんでした。新調理場には、通常の調理室と隔離された専用調理室を整備したため、アレルギー対応食の調理が可能となります。(令和4年4月調理開始予定)




P5



新しい食器への更新(苫小牧未来プロジェクト)

これまで使用していた食器は、使用開始から10年目を迎え、破損の発生状況などから、全市分を新しい食器に更新しました。食器更新に当たり、民間事業者からの企画提案を募集したところ、代表企業を中心とした地元企業によるさまざまなイベントや情報発信を通じて、子どもたちに市の魅力を伝えていく「苫小牧未来プロジェクト」の企画が選定されました。昨年6月に全小・中学校の児童・生徒を対象に、プロジェクトのロゴに関するアンケートを実施し、選定されたデザインが新しい食器に印刷されています。「苫小牧未来プロジェクト」の詳細については、ホームページをご覧ください。


新しい食缶の導入(電源立地地域対策交付金)

今まで使用していたバケツ型の食缶から、新調理場での提供開始に合わせて、保温性に優れた食缶に変更しました。
また、冷たいおかずの調理を開始することから、保冷剤を備えることが可能な食缶を新たに導入しました。
これらにより、温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいままで、おいしく食べられるよう提供します。なお、この食缶の更新に当たっては、発電用施設が設置されている市町村などが行う公共施設の整備や地域活性化、住民の福祉向上などを目的とした事業に、国(経済産業省)から市町村に交付される電源立地地域対策交付金を活用しました。


給食に込める思い

第2学校給食共同調理場には、栄養教諭2人と栄養士2人が配属されています。私たちの仕事は、献立作成、食材の発注、衛生管理などさまざまで、栄養教諭は、学校で食に関する指導を行い、子どもたちが給食を通じて食べ物や栄養に興味を持ってもらえるように日々取り組んでいます。栄養士は食物アレルギーに配慮した献立の作成や対応などを行っています。3学期からは、今までの温食やおかずに加え、冷たいおかずが提供できるようになり、サラダやフルーツ白玉など新しい献立もたくさん登場する予定です。味や栄養のバランスはもちろん、旬の食材や地場産物の活用も意識して献立を作成しているので、好きなもの、苦手なもの、食べたことのないものなどいろいろな献立が出ますが、その中で子どもたちにはたくさん食の経験をしてほしいと思っています。新しくなった給食では、子どもたちに喜んでもらうことはもちろんですが、保護者の皆さんにも給食の変化を感じていただけるような献立を考えるとともに、安全・安心な給食を提供できるように取り組んでいきます。


P6-7



新しい調理場の施設概要

●汚染作業区域・非汚染作業区域をはじめ、調理作業に応じて部屋単位で明確に区分された構造
●常に床が乾いた状態で調理作業ができる、ドライシステムを導入
●エアカーテンやエアシャワーを配置した異物混入対策
●省エネルギー機器やLED照明など、環境負荷軽減に配慮した設備機器を採用



洗浄室 
学校から戻ったコンテナ・食器・食缶などを翌日に使用できるよう洗浄します。

アレルギー食調理室 
独立した部屋でアレルギー対応食を作ります。

調理室 
直径1mほどの大きな釜が12台あり、みそ汁やカレーなどの温食は、ひとつの釜で700食分程度を作ります。

和え物室 
1度加熱した野菜などを急速冷却して、サラダなどの冷たいおかずを作ります。

焼物・揚物・蒸物室 
スチームコンベクションオーブンという機械で、1台でおよそ800食分の焼物や蒸物のおかずを調理します。連続式揚物機では、2時間で4,200食分程度の調理ができます。

コンテナ室 
洗浄が終わった食器を熱風消毒し、翌日の使用時まで保管します。


《設計・施工》 岩倉建設・菱中建設・日本調理機・創建社 共同企業体


このたび、第2学校給食共同調理場が完成したことは大変喜ばしく、地域の方々をはじめ関係各位の皆さまに多大なご協力とご配慮いただきましたことに、厚く御礼申し上げます。
新調理場の完成に伴い、長年の課題でありました「おかず」の品数不足を解消し、これまでよりも充実した給食を提供できることになりました。
学校給食は、子どもたちの健康な体をつくるだけでなく、「食育」を行う場でもあることから、季節の行事に関連付けたメニューや地元の伝統や文化に触れる郷土食の提供など、学びにつながるさまざまな工夫や楽しみのある献立に配慮してまいります。また、新型コロナウイルス感染症の対策における学校の一斉臨時休校を経て、私どもとしても、学校給食の重要性を再確認したところでありますので、今後もより安全・安心な給食を継続して提供することを第一に取り組みます。


教育長 五十嵐 充(いがらし みつる)




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