きせかえ
きせかえ

ここからメインメニュー

メインメニューここまで

ここから本文です。

青年海外協力隊員の声 ~平成27年12月 小越さん~

グアテマラに入国

2015年7月3日の午後、グアテマラの首都グアテマラシティに到着しました。ですがそのまま首都を離れ、語学研修が行われるアンティグアとい街に移動しました。語学学校がアンティグアにある為移動したのですが、移動したのにはそれ以上に重要な理由があります。
グアテマラの首都グアテマラシティは犯罪の発生率がとても高い街です。その為、日本大使館もJICAの事務所もグアテマラシティにあるのに、新規の隊員は挨拶する事も出来ずに、グアテマラシティを後にします。語学研修と共にこの国の習慣に慣れ、危険情報に敏感になるという事が、新規隊員の重要な任務となります。
どのくらい危険かと言うと、2013年のグアテマラ全体での犯罪被害による死亡者数が5,252人、その内首都グアテマラシティでの死亡者が1,572人。実に殺人事件の3分の1がグアテマラシティで発生している事になります。世界で三番目に殺人率が高い都市との事です。その為、隊員は首都での徒歩移動が禁止。路線バスの使用も禁止。首都に滞在中の移動は、指定された会社のタクシーを使用しなくてはなりません。
蛇足ですが「世界殺人報告2,013」によると、「最も危ない国」はグアテマラの隣国ホンジュラスで、人口10万人あたり90.4人が殺されています。グアテマラは第5位で人口10万人あたり39.9人。ホンジュラスに比べると安全に感じてしまいますが、それでも2,500人に1人が殺人に巻き込まれている計算になります。また、危険な国上位6位までが中南米の国で占められています。
この記事を書くために改めて調べたのですが、調べなければよかったと若干後悔しています。


グアテマラの地図

アンティグアでの語学研修

グアテマラ入国後一か月間、古都アンティグアにてスペイン語の語学研修が行われました。アンティグアはスペインが中南米を征服していた間、総督府が230年間置かれていました。市内には当時建てられた教会や聖堂、礼拝堂などが数多く残されています。その為、アンティグア市の歴史地区は、1979年にユネスコの世界遺産に登録されています。アンティグア市には多くの観光客が訪れるので、多くのスペイン語学校が存在します。アメリカ大陸を縦断する旅行者の多くがアンティグアやケツアルテナンゴでスペイン語を学んだ後、中南米へと旅立つそうです。
アンティグアに旅行客が集まる理由は、世界遺産だけではなく、火山に代表される豊かな自然環境や、彩り豊かな街並み、グアテマラシティに比べてかなり安全といった理由があげられると思います。そんなグアテマラでもかなり恵まれた環境の中で1か月間スペイン語を学ぶことが出来ました。
一か月間、グアテマラ人のお宅にホームステイしていたのですが、一つ問題が。伝えたい事が話せない。何を言っているのかわからない。「この一か月間である程度話せるようにならないと、全く仕事にならない」と常に危機感を持ってスペイン語を学びました。最終的には何とかなっているのですが、スペイン語しか使用しない生活に不安を抱き続ける毎日でした。
と同時に一か月間でグアテマラの食習慣、文化、歴史等様々な事を学んだので写真と共に紹介します。
 

グアテマラについて

・正式国名:グアテマラ共和国
・人口:約1,671万人(2,011年)
・面積:108,890㎢(日本の約1/3)
・宗教:カトリック65%、プロテスタント30%、その他5%
・通貨:ケツァール(Quetzal:Q1≒16円)
・言語:公用語はスペイン語。先住民はキチェ語、カクチケル語、マム語など22のマム系言語を使用。
・代表料理:トルティーヤ、タマリート、フリーホール、ペピアン、ホコン
・特産物:コーヒー豆(缶コーヒーのBossの産地として有名)、伝統織物
・首都:グアテマラシティ(人口約251万人、標高1,500m)
・世界遺産:①アンティグア・グアテマラ、②キリグアの遺跡公園と遺跡群、③ティカル国立公園


グアテマラコーヒーマップ


アンティグア市内から望むアグア火山


グアテマラの民族衣装


伝統料理:ホコンとタマリート


トルティーヤを作るマヤ系住民


伝統楽器:マリンバ

次回は任地であるサンカルロスシハ市について紹介しようと思います。
 
2015年12月
小越剛

お問い合わせ

総合政策部未来創造戦略室
電話:0144-32-6229、0144-32-6157,0144-32-6062
フォームからのお問い合わせ(リンク)

本文ここまで

  • 前のページに戻る
  • ページの先頭へ戻る

ここからフッターメニュー

フッターメニューの文章は、リードスピーカーにより読み上げされません