本センターは、「国指定ウトナイ湖鳥獣保護区」の適正な管理と自然教育を行うため設置した施設で、児童、生徒をはじめ一般客、観光客など子どもから大人までが気軽に楽しめ、自然にふれあい、親しみを持っていただくことができる施設をめざしています。
特に、ビジターセンター的機能を有し、自然環境や野生鳥獣について、展示、解説や情報提供などを行うほか、野生鳥獣との適正なふれあい方や自然保護思想の普及啓発、自然環境についての教育、学習なども行っています。
また、国指定鳥獣保護区ウトナイ湖とその周辺の苫小牧市を対象に傷病鳥獣の救護・リハビリを行っています。
施設概要
建物規模等 | 敷地面積20,078m2 延べ床面積1,474m2 木造2階建 |
主な施設及び付帯設備 | 展示ホール、レクチャールーム、多目的室、市民ギャラリー、 ボランティアルーム、休憩室、傷病鳥獣治療室、自然観察路、 ウッドデッキ、駐車場など |
施設案内
本センターは、環境省が全国初めての野生鳥獣共生環境整備事業として建設し、環境省と苫小牧市が共同運営する施設です。展示ホールには、ウトナイ湖の自然や野鳥を紹介する多数の学習展示物が並び、また、屋内から野鳥を観察できる観察コーナー、自然観察の方法を学ぶ自然観察の手引きコーナーなどがあります。レクチャールームには、大型スクリーンが設置され、ウトナイ湖の四季を紹介します。そのほかに、ボランティアやレンジャー手作りの作品など実際に手で触れたり、考えたり、親子で楽しめるような体験型の展示も設置してあります。湖畔沿いには、自然観察路が整備され、野鳥や草花などの自然とふれあうことができます。1 展示ホール
1.自然豊かなウトナイ湖の四季の姿をまとめたウェルカムムービー。2.ウトナイ湖を取り巻く生態系を大画面の描画で表現。
3.野鳥の求愛、採餌の方法、植物の種子散布戦略、ウエットランド(湿原の)しくみ、渡り鳥の営みなどを紹介。
4.視覚、聴覚、触覚などを通してウトナイ湖の自然を学ぶ。
5.望遠鏡などで湖や湿原の四季折々の野鳥を観察。
6.ウトナイ湖に生息する鳥たちの剥製を間近で観察。
7.ウトナイ湖周辺で観察記録のある30種の野鳥の生態や鳴き声を検索。
8.ウトナイ湖の紹介や野鳥カレンダー、渡り鳥の生態、野生鳥獣保護について学べる、情報検索ライブラリー。
9.北海道を代表する鳥たちと一緒に写真撮影を楽しめるフォトスポット。
2 レクチャールーム
約80人を収容学習や講習、講演会利用などのほか大型スクリーンにより、ウトナイ湖の四季の生態系などを紹介。
3 傷病鳥獣治療室・収容室、リハビリケージ
傷病鳥獣の救護・リハビリを実施(非公開)4 市民ギャラリー、手作り展示ギャラリー
自然や野鳥等に関する写真、絵画などの発表の場として市民に無料開放5 自然観察路
自然観察路は、延長2,000メートル(バリアフリー区間380メートル)を整備。
(財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・ネーチャーセンター(徒歩20分)や湖岸の観察小屋、林の観察小屋とも自然観察路で連絡。