お湯を飲め!
みなさんこんにちは。中国に来て1年が経ちました。最近は涼しくなったものの、西安の夏は、毎日気温が38度くらいで、苫小牧の夏に比べ、ものすごく暑く、耐えられませんでした。室内はエアコンが効いていて寒いくらいなのですが、外に出るとその気温差でよく体調を崩し、お腹が痛くなりました。お腹を壊すと中国人によく言われるのが「お湯を飲め!」です。風邪を引いても、頭が痛くても、寒いと言っても「お湯をいっぱい飲め!」と言われます。中国のお湯は万能のようです。
この考えは、中国医学から来ているようで、私が中国で生活してから、とにかく体を冷やさないように言われます。また、体調によって食べてはいけない物があったり、科学的な根拠はないけどみんながやっている風習のようなものもあったりして、中国医学の考えは面白いなと思いましたので、今回のレポートで紹介させていただくことにします。

暑い日が続きます。
脈で全てが分かる中国のお医者さん
私のお腹が痛い日が続き、(原因は、中華料理の食べすぎだと思うのですが・・・)中国人の友達が、「心配だから、脈を見に行こう!」と言い出しました。「お腹が痛いのになぜ脈を!?」と思ったのですが、中国のお医者さんには、脈をみるだけでその人の体調不良の原因が分かるエキスパートがいるらしいのです。中国や韓国の歴史ドラマを見ていると、脈をみるだけでお后さまが妊娠しているかどうかが分かるお医者さんが現れますが、それと一緒のようでした。面白そうなので、友達に連れて行ってもらいました。まず、お医者さんの前に座ると「調子悪いのはどこ?」と聞かれました。脈を見て判断するのではないのか・・・。と思いながら「胃が痛いことが多く、最近よくお腹を下します。」と正直に答えました。その後いくつか私に質問をし、最後に私の脈を見ました。
「消化器官と脾臓の脈が弱いので、改善する薬を出します。体調が良くなるまで冷たい物を食べたり飲んだりしないで、お湯をたくさん飲むように」とお医者さんは私に言いました。お医者さんが私の脈をして本当に体調を診断したのか、半信半疑でしたが、診察は終了しました。


私の脈を見るお医者さん 真ん中の脈が弱いと言われました
次に連れて行かれたのは、薬剤室でした。『千と千尋の神隠し』の釜じいがいる部屋のようなところで、薬になる乾燥した植物がたくさん置かれており、漢方特有の匂いが充満していました。そこから私の症状に合わせた薬が選ばれ、煎じられました。


薬がいっぱいでした 薬のへや

煎じられた薬