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活動レポート~2017年7月~

自己紹介と隊員を志したきっかけ

 苫小牧市民の皆様、初めまして!
2016年度4次隊で中華人民共和国に派遣されております、三浦由希と申します。よろしくお願いいたします。今回は皆様に、青年海外協力隊としての、一回目のご報告をさせていただきます。
 国際協力に興味がある! アフリカの電気も水道もないところで生活してみたい! そんな思いで青年海外協力隊を志したのが、去年の3月。あれから1年以上経つんですね。応募から訓練、派遣…あっという間でした。

二本松訓練所にて

 私はもともとアフリカ・中南米志望でしたが、なかなか希望通りにはいかないもので、ふたを開けてみれば派遣先はお隣・中国。電気・水道どころか地下鉄は走っているし、Wi-Fiはほとんどのお店にあります。皆さんの協力隊のイメージって、きっと思いっきり未発展の、日本とは全く環境の異なる国で活動している・・・そんな感じだと思います。えっ、中国に協力隊って派遣されてるんだ! と意外に思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。私もそうでした。
 だから最初は結構悩みましたが、“今、一番環境教育を必要としている国”という兄の言葉に背中を押されて、中国派遣を決意しました。

北京初日は快晴

突然の任地変更

 そんなわけで、私は今、中国・四川省の省都・成都市の郊外で活動しております。中国に来たのは今年の4月12日ですが、成都に来たのは6月16日。なんでこんなに着任が遅かったのかというと、私はもともと山東省の曲阜市というところに派遣予定だったのが、そこでちょっと問題が発生したため、5月に急きょ派遣先が変更になったのです。


 山東省と四川省は同じ中国でも、大きく異なります。山東省は海に面していますが、四川省は思いっきり内陸。山東省は北方ですが、四川省は南方(中国では、北方と南方では文化も食べ物も言葉も、ひとの性格までも違うと言います)。四川は有名だけど成都なんて知らない! 突然の任地変更で戸惑う日々。二年間、大丈夫か・・・なんて思っていましたが、成都にきて早一か月、今ではすっかり成都大好き人間になってしまいました。
 今日は、そんな成都市の魅力にクローズアップしていきたいと思います。

成都市の魅力


四川の伝統芸能・川剧变脸のメイク体験ができるところにて ノリのいいお客さん

 私は、四川省・成都市・崇州市・花果山村というところに住んでいます。そう、市の中に市が入っているんです。日本だと変な感覚ですよね。これは中国人にとっても変なようで、成都中心部の市民も崇州市が成都市なんてほとんど知りません。

成都市は人口1,400万人の大都会!     ユニクロをよじ登る四川のアイドル、パンダ
                      写真で見ると小さいが、実物はとっても大きい

イトーヨーカドーや伊勢丹もあります


 成都市民の特徴としては、女性が強い・おしゃれな人が多い・購買意欲が高くて見栄っ張り・情熱的で面倒見がいい・のんびりした生活が好き・早口なんて言われています。暮らしてまだ一か月ですが、すべてあたってるなーと思います。(笑)
 そして日本人にとってうれしいことに、日本好きな方が非常に多いです。日本から来た、なんていうと、喜んで歓迎してくれます。日本のドラマ、アニメ、日本製品がとにかく人気です。イトーヨーカドーも伊勢丹も超有名店で、知らない成都市民はいないでしょう。ちなみに私の住んでいる場所から成都市中心部まで、バスで直通一時間ちょっとなので、休日はよく買い物に来ています。
 そして四川省といえばなんといっても四川料理。火鍋や麻婆豆腐が有名ですね(麻婆豆腐発祥のお店は今でも成都市にあります)。
  
 辛い中国料理の中でも特に辛い、でもすっごくおいしい! そんな四川料理に徐々にはまってきている毎日です。いつか料理についても詳しく紹介しますね。

崇州市と花果山村



崇州市

 村から崇州市中心部までバスで30分ほど。まあまあな都会?中心にはウォルマートもあります。



花果山村

 「ド」がついていいくらい田舎です。商店以外何もありません。銀行も中くらいのスーパーも、電気屋も不動産屋もタクシーもありません。あるのは農場と大自然。でもそんな感じが、私は好きだったりします。
 買い物は、消耗品や飲み物などはこの商店で買っています。

 しかし、商店には肉・野菜などはないので、そういったものがほしい場合は外のマーケットで買います。
 

マーケット 3枚目は隣村

 中国のマーケットでは最初は高く値段をつけられるので(それでも日本よりだいぶ安いですが)値切りが必要なのですが、値切りに慣れていないため、なかなか言い出せません。店のおばあちゃんが私の顔色をうかがいながら、おつりを一元ずつ渡してきます。(笑)あるところまで渡すと、「够不够(足りる?足りない?)」って聞いてきます。おつりに足りる、足りないってなんなんだと。(笑) 足りない!!って言いたいけど、村の相場もまだ把握できていないし(出勤日は職場で昼・晩ごはんがでるので、実はあまり食材の買い物しないんです)、仕方なく「…够(足りる)」と答える日々。次こそは値切ってみたいものです。
 こんな田舎で私が何をしているのかというと、自然ツアーを中心とした環境教育と有機農業を行っている農牧場で、私は環境教育の活動を行っています。

 台湾人半分、中国人半分というちょっと特殊な?環境で働いています。職場環境も活動もネタが多いのですが…長くなってしまいましたので、配属先や詳しい活動については次回の報告でお話ししますね。「GDP世界二位」といっても、中国は様々な問題を抱えています。成都市と花果山村はバスでわずか一時間の距離なのに、人々の生活レベルは全く違います。 同じ成都市なのに、話す言葉も着ている洋服も食べ物も違います。
 
この村の人は、自分たちで作った野菜や果物を、炎天下の中、店も持たず安値で売りさばいています。でも村の大部分は農民なので、野菜はそれほど売れないと思います。若い大人たちは都市へ出稼ぎ中ですが、村には子供は結構います。
 
北京では幼少期からピアノなどの習い事、英語などの英才教育がほとんどの家庭でスタートしていますが、ここにはそんな場所はないし、先生もいません。村には書店もありません。学歴至上主義の中国で、この先、この村の子供たちにはどんな将来があるのでしょうか。
 穏やかで楽しい生活の中で、村と都心部を行き来すると、ふとそんなことが頭によぎったりもします。

 中国の片田舎の、そんな生の実状を、今後も届けていきたいと思います。



 


 

 


 


 

 
 


 

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電話:0144-32-6229、0144-32-6157,0144-32-6062
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青年海外協力隊の声(平成29年 環境教育、中国)

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