環境対策について
ごみ焼却により発生する、排ガス中の有害物質(ばいじん・塩化水素・一酸化炭素・硫黄酸化物・窒素酸化物・ダイオキシン類など)は、完全燃焼と公害防止技術により抑えられています。これらの物質は、定期的にその排出濃度を測定し、管理しています。焼却により発生した熱は発電に利用し、施設内の給湯や暖房にも使用され、無駄のないエネルギー活用へとつながっています。
物質名 | 法規制値 | 発生対策 |
ばいじん | 80mg/N㎥ 以下 | ろ過式集じん器で捕集 |
塩化水素 | 700mg/N㎥ 以下 | 乾式消石灰吹き込みで除去 |
一酸化炭素 | 100ppm 以下 | 自動燃焼装置で管理 |
硫黄酸化物 | K値=6.42 以下 | 乾式消石灰吹き込みで除去 |
窒素酸化物 | 250ppm 以下 | 自動燃焼装置で管理 |
ダイオキシン類 | 1.0ng-TEQ/N㎥ 以下 (自主規制値 0.1ng-TEQ/N㎥ 以下) |
活性炭を吹き込み、 ろ過式集じん器で捕集 |
ページ内用語の解説
用語 | 解説 |
排ガス | ごみを燃やすと出る煙 |
ばいじん | ものが燃えたときに発生する、小さな物質(法律により規制がある物質) |
塩化水素 | 塩化ビニール樹脂等を燃やすと発生する、大気汚染や焼却炉の劣化をすすめる有害物質 |
一酸化炭素 | 酸素が不十分な環境(不完全燃焼)で、ものを燃やすと発生する有害物質 |
硫黄酸化物 | 化石燃料(石油・石炭等)が燃えたときに発生する大気汚染物質 |
窒素酸化物 | ものを高温で燃やすと発生する、窒素と酸素が結合した大気汚染物質 |
ダイオキシン類 | 塩素を含んだものが、燃える過程で発生する有害物質 |
ろ過式集じん器 | 排ガスに含まれる、ちりや有害物質を取り除く装置 |
消石灰 | 排ガス中の硫黄酸化物と反応させ、有害物質を減少させる粉末 |
自動燃焼装置 | 不完全燃焼・有害物質発生の減少につながる、ものを自動で燃焼する装置 |
活性炭 | 排ガス中のダイオキシン類と反応させ、有害物質を減少させる粉末 |