ここからメインメニュー

メインメニューここまで

展覧会案内

ここから本文です。

現在位置

中庭展示Vol.9 松井紫朗「Channel」

pdf(1.10 MB)


「中庭展示-Court installation-」は、当館の中庭スペースにおいて、その空間を活用した作品を紹介するシリーズ企画です。第9回目となる今回は、彫刻家・松井紫朗の新作《Channel》を紹介します。作品を介して鑑賞者同士のコミュニケーションを促す立体表現をみせる松井は、1994年以降、対象となる建築空間に合わせた作品配置により「内/コチラ」と「外/アチラ」という関係を意識化させ、鑑賞者の視点や空間認識を宙吊りにするユニークな作風を展開しており、2011年には宇宙飛行士の協力を得て、その領域を「地球/コチラ」と「宇宙/アチラ」まで拡張する《手に取る宇宙-Message in a Bottle》を制作するなど、一貫して空間をテーマとする作品を手掛けてきました。
中庭スペース内に雨どい用の銅製パイプが水平垂直に連結するかたちで配される今回の展示作品も、空間自体を「装置」に見立てたインスタレーションとなります。パイプの端末に施されたラッパ状のオブジェにより、伝声管としての機能を果たす本作は、鑑賞者同士の「コチラ」と「アチラ」を結びつける「Channel=回路」として作用するものであり、やがてその意識を「アチラ」の気配の想像へと向かわせ、「建築空間/コチラ」から、垂直方向に向けられたラッパの先に広がる世界、すなわち「宇宙/アチラ」の気配の感得へと意識を延長していくことが意図されています。見るだけでなく会話や音を楽しむことのできる本作の鑑賞が、自らの存在や所在について改めて考察するきっかけとなれば幸いです。
 


◆展覧会情報

主催:苫小牧市美術博物館 
会期:2017年4月29日〔土・祝〕-8月27日〔日〕
開館時間:9:30-17:00  ※入場は16:30まで
休館日:月曜日  ※ただし、7/17〔月・祝〕は開館し、その翌日が休館

観覧料:一般 300(240)円/高校・大学生 200(140)円/小中学生以下無料 
※ ( )内は10名以上の団体料金 
※ 免除規定がありますのでお問合せください 
※ 年間観覧券でもご覧いただけます 
※ 常設展及び同時期開催の企画展も併せて観覧できます 
※ 5月5日〔金・祝〕は無料観覧日

―札幌国際芸術祭2017・樽前arty2017連携事業―
〔連携機関〕
・札幌国際芸術祭実行委員会  www.siaf.jp
・モエレ沼公園/公益財団法人札幌市公園緑化協会 www.moerenumapark.jp
・NPO法人 樽前artyプラス   www.tarumae.com


◆連携イベント
札幌国際芸術祭2017プレイベント 松井紫朗レクチャー「穴のふしぎ」
松井が近年、積極的に展開している自然科学の原理を使ったバルーン状の構造の作品の仕組みについて「穴」をキーワードに体験型レクチャーという形式で解説。あわせてこの春から夏にかけて、松井が参加する4つの展覧会について、各担当者が参加するトークイベントも実施します。
主催:札幌国際芸術祭実行委員会
日時:2017年4月30日〔日〕 13:00-14:45
会場:札幌市資料館 2階研修室(札幌市中央大通西13丁目)
内容:【1部】レクチャー
    出演/松井紫朗(彫刻家、SIAF2017参加アーティスト)
   【2部】トークイベント
    出演/松井紫朗
       宮井和美(札幌国際芸術祭2017バンドメンバー、モエレ沼公園学芸員)       
       藤沢レオ(樽前arty+代表、金属工芸家・彫刻家)
       細矢久人(苫小牧市美術博物館学芸員)       
入場:無料 ※事前申込不要。当日会場へ。

◆松井紫朗参加展覧会
苫小牧市美術博物館「中庭展示Vol.9」
  会期:4月29日〔土・祝〕-8月27日〔日〕
・企画展「NITTAN ART FILE 02 :クロスオーバー」
  会期:6月17日〔土〕-7月17日〔月・祝〕
  会場:苫小牧市美術博物館
樽前arty2017
  会期:8月6日〔日〕-8月13日〔日〕
  会場:苫小牧市立樽前小学校ほか
札幌国際芸術祭2017
  会期:8月6日〔日〕-10月1日〔日〕
  会場:モエレ沼公園


◆同時期開催
企画展「恐竜の玉手箱」   4月29日〔土・祝〕-6月4日〔日〕
企画展「NITTAN ART FILE 02:クロスオーバー」    6月17日〔土〕-7月17日〔月・祝〕
特別展「トヨタ自動車北海道株式会社創業25周年記念  水から未来を紡いで  20世紀美術の創造」   7月27日〔木〕-8月27日〔日〕


 ◆作家プロフィール

松井紫朗(まつい・しろう/彫刻家)
1960年奈良県天理市生まれ。1983 年の初個展以来、多様な素材、ユーモアと理知を備えた独自の立体表現を展開。自然科学の原理を応用した作品等で、人間の知覚や空間認識に揺さぶりをかける。JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同実験もおこなっており、宇宙での庭作り「宇宙庭」や容器に詰めた宇宙空間の持ち帰り「Message in a Bottle」を試みる。2014年からはその容器を手にして、感じたことや考えたことを書きとめるミッションを「手に取る宇宙―Message in a Bottle」と銘打ち全国各地で展開。今夏開催予定の「札幌国際芸術祭2017」および「樽前arty2017」への参加も決定しており、同ミッションの苫小牧版のほか、札幌国際芸術祭2017のプレイベント等の実施も予定されている。


・松井紫朗    www.shiromatsui.com 
・手に取る宇宙    www.m-in-a-bottle.org

Get Adobe Reader web logo
PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない場合は、左の"Get AdobeReader"アイコンをクリックしてください。

お問い合わせ

苫小牧市美術博物館
電話:0144-35-2550
フォームからのお問い合わせ(リンク)

本文ここまで

ここからサブメニュー

中庭展

サブメニューここまで

  • 前のページに戻る
  • ページの先頭へ戻る

ここからフッターメニュー

フッターメニューの文章は、リードスピーカーにより読み上げされません