【おしらせ】
中庭展示Vol.13 坂東史樹「小さくて深い空」は、好評につき、中庭展示の回廊スペースにて会期を2020年3月29日(日)まで延長して実施致します。
「中庭展示―Court Installation―」は、当館の中庭展示スペースにおいて、その空間を活用するインスタレーション(架設展示)を紹介するシリーズ企画です。第13回目となる今回は、美術家・坂東史樹による苫小牧港(西港)を再現した縮小模型によるインスタレーションを紹介します。
本展参加にあたり坂東が同港を題材に選んだ背景には、人工の掘り込み港湾という特色ある地形やその周辺の工場やコンビナートなどの構造物、そして海水の存在があったといいます。自身の創作活動において、睡眠時にみる夢や、その重要性を提唱するユングの心理学を参照とする坂東は、「地表」を心の表層にある「意識」として位置づける一方で、その上下に広がる「空」ないし「海洋」を心の深層に潜在している本質的側面、すなわち「無意識」として暗示しています。この機会に坂東の緻密な手仕事による造形とそれが織りなす夢幻的な情景をご覧ください。
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(画像をクリックするとチラシのPDFが開きます)
開催期間 2019年10月5日(土)~2020年3月29日(日)※会期を延長致しました。
開館時間 9:30-17:00(入場は16:30まで)
展覧会場 苫小牧市美術博物館 中庭展示回廊
休館日 月曜日 ※月曜祝日の場合、その翌日
観覧料 一般300円(240円) 高大生200円(140円) 中学生以下無料
※( )内は10名以上の団体料金です。
※免除規定がありますのでお問い合わせください。
※年間観覧券でもご覧いただけます。
※あわせて企画展示、常設展示も観覧できます。
※11月3日(日・祝)は無料観覧日です。
《小さくて深い空》2019年(部分)※撮影:山岸せいじ
坂東史樹(ばんどう・ふみき)プロフィール
1963年 浦河町生まれ。札幌市在住。1995年ロンドンユニバーシティ・ゴールドスミスカレッジ大学修了。一貫して自身の夢など意識下に潜在するイメージに着想を得た作品を制作。近年はそうしたヴィジョンを精緻な模型として制作のうえ、それをピンホール・カメラによって撮影し石膏板に現像する平面作品のほか、都市の情景を模型化し、模型自体に電飾を仕掛け配置するインスタレーションも手掛けている。
関連イベント
ギャラリートーク(担当学芸員による作品解説)
夜間開館にあわせて実施する、本展および同時開催の企画展の展示解説会。本作の日没後の様子を観覧するとともに、天候等の条件が整えば、特別に中庭内部もご案内します。
期日:2019年10月5日(土)
時間:18:00-19:00
講師:当館学芸員
定員:30名 ※定員になり次第締切
料金:無料 ※ただし、当日有効の観覧券が必要
申込:不要 ※直接会場へお集まりください。
同時開催(連動企画)
企画展「NITTAN ART FILE3:内なる旅~モノに宿された記憶」
会期:2019年10月5日(日)~11月24日(日)
北海道胆振日高(日胆)地方ゆかりの現代美術を紹介する展覧会シリーズの第3弾。「モノ=資料、事物、対象」との出会いがもたらす感動や郷愁、そして時空を超えて心の中に宿される記憶や物語など、想像力が導くイメージを“内なる旅”として位置づける本展では、日常や身のまわりのモノに着想を得た表現を探求する4人の現代作家の作品を紹介します。