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アイヌ文化をより豊かにしてきた背景には周辺民族との活発な交易があります。そして、それを支えたのが海を越えて移動する舟の存在であり、アイヌ文化を考える上で重要な要素です。
本シンポジウムでは、北海道で出土した19世紀以前のアイヌの舟を話題の中心とし、舟を巡る物質文化的な特徴や周辺民族との交流の様子を概観します。また、近年の調査研究や最新の科学分析の事例報告と共に、アイヌの社会や文化における舟の重要性について考えたいと思います。
なお、本シンポジウムは、2024年「国際博物館の日」記念事業の関連シンポジウムです。
日時:2024年5月18日(土) 13時00分~17時00分(12:30開場)
会場:苫小牧市民会館3階小ホール
対象:中学生以上
聴講:無料
定員:140名(申込不要)
主催:国立アイヌ民族博物館・苫小牧市美術博物館
後援:苫小牧アイヌ協会・厚岸町海事記念館
講演
「アイヌの準構造船」
北海道埋蔵文化財センター 常務理事兼調査第一部長 鈴木 信
「舟をめぐるアイヌ民族と周辺民族の交流」
国立アイヌ民族博物館 館長 佐々木 史郎
事例報告
「苫小牧市出土の舟について」
苫小牧市美術博物館 主任学芸員 岩波 連
「厚岸湖出土の舟について」
厚岸町海事記念館 学芸員 小田島 賢
「ウポポイにおける舟の制作について」
民族共生象徴空間運営本部 工芸課課長補佐 山道 ムカㇻ
「出土舟に関する科学分析について」
国立アイヌ民族博物館 研究員 大江 克己
討論
「アイヌ民族にとっての舟とはなにか」