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市指定有形文化財 錦岡樽前山神社 円空作樽前権現像および奉納品7点

■苫小牧市指定有形文化財 1979(昭和54)年12月28日指定
■所在地:苫小牧市宮前町3丁目6-20
■所有者:宗教法人錦岡樽前山神社
■管理者:円空作樽前権現像保存協力会



▲錦岡にある樽前山神社の外観

 

円空作樽前権現像

錦岡樽前山神社には、僧円空(えんくう)( 1632-1695)作の権現像が 奉納されています。権現像の大きさは、高さ45cm、幅26.5cm、厚さ11cmでオンコ(イチイ)の木が材料となっており、その像の背に「たろまゑ乃たけ」と刻名があります。この権現像の特色は、古い文献によって作られた場所や年代等が明らかになっている点にあります。



▲僧円空がつくった樽前権現像


 

蝦夷地を行脚した円空

円空は、寛永9(1632)年、現在の岐阜県にあった美濃国(みののくに) に生まれ、若くして出家し、尾張高田寺(おわりたかだじ) に学んだと伝えられています。寛文5(1665)年頃から蝦夷地をはじめ全国各地を行脚(あんぎゃ)し 、12万体の造像を祈願し 、現在発見されている仏像だけでも5千体を越え、北海道では、江差町、函館市、伊達市など、南西部を中心に40体以上が確認されています。蝦夷地に渡ったのは寛文5(1665)年34歳の時とされ、その滞在も2年ほどといわれています。

 

礼文華小幌で見つかった権現像

寛政3(1791)年、蝦夷地を旅行した菅江真澄(すがえますみ) の紀行「遊覧記えぞのてぶり」によれば、豊浦町の礼文華小幌(れぶんげこぼろ) の洞窟内に5体の円空仏が安置されており、それぞれの背に銘が刻まれ、その一つに「たろまゑ乃たけ」という仏像があったことが記されています。これによって錦岡の樽前権現像の作像の場所が礼文華小幌の洞窟内であり、その年代も寛文6(1666)年7月前後と推定されます。

 

樽前山麓に移された権現像

寛政11(1799)年、幕府の役人の松田伝十郎(まつだでんじゅうろう)によって小幌の洞窟内に「たろまゑ乃たけ」権現像を含む、円空が作った仏像4体の存在を確認され「右仏(うぶつ) も時節(じせつ)とどけおいにして世に出しと奉行へ(ぶぎょう) 届置て、其仏の(そのほとけ) 背に彫付(ほりつけ) 有る地名の山々へ送りて安置(あんち) す」(北夷談)と洞窟より樽前山麓に移され、権現社に祀られた経緯を知ることができます。


また、この権現社の存在は、その後、樽前を訪れた松浦武四郎をはじめ榊原銈蔵(さかきばらけいぞう)、市川十郎(いちかわじゅうろう)等による古文献にも見られ、長い間、漁業者や住民の崇拝を受けていたことは、奉納品からもうかがうことができます。明治になって、樽前の権現社は廃止され円空仏は覚生へ、さらに大正10(1921)年頃に現在の錦岡に社殿を造営し遷座されたといわれています。

 

奉納品7点

 

御宮形



 

鏡台


 

獅子頭



 

竜頭




 

絵馬「萬歳」




 

狛犬





 

アクセスマップ

苫小牧市宮前町3丁目6-20

 













 

お問い合わせ

教育部生涯学習課
電話:0144-32-6752、0144-32-6756
フォームからのお問い合わせ(リンク)

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