大正時代から昭和時代のはじめ、鉄道網の発達に伴い空前の行楽ブームが到来すると、鳥の目で高いところから見下ろしたように描いた鳥瞰図(ちょうかんず)が、各地の宣伝と集客のために多数作成されました。一方、港の起工式を間近に控えた昭和20年代後半の苫小牧でも吉田初三郎の鳥瞰図が制作され、同30年代以降には地元の写真家の空撮により発展する街の様子が記録されました。
本展では吉田初三郎はじめ金子常光など鳥瞰図の代表的作家の作品を紹介するとともに、旧志方写真工芸社が撮影した今から60年ほど前の市街地と現在の空撮写真とを対比します。絵師達が想像力を駆使して描いた図と大きく変貌を遂げつつあった活力あふれる街の姿を、鳥たちの視点からご覧いただき、苫小牧の移り変わりを体感して頂ければ幸いです。
開催概要
開催期間 2020年2月8日(土)- 3月29日(日)
休館日 月曜日(2月24日(月)は開館、翌25日(火)休館)
開館時間 9:30-17:00(入館は16:30まで)
観覧料 一般300(240)円、高大生200(140)円、中学生以下無料
※( )内は10名以上の団体料金
※観覧料の免除規定についてはお問い合わせください。
※企画展観覧料で常設展示・特集展示・中庭展示も併せてご覧いただけます。
※年間観覧券でもご覧いただけます。
主 催 苫小牧市美術博物館
後 援 苫小牧信用金庫、北海道新聞苫小牧支社、株式会社苫小牧民報社、株式会社三星
協 力 北翔大学 水野研究室、苫小牧美術愛好会 代表 本間弘章
《展覧会チラシ》
画像をクリックすると、チラシのPDFが開きます。
(3.12 MB)(2.85 MB)
関連イベント
●担当学芸員による展示解説会
学芸員が展示会や資料について解説します。
日時:2月8日(土)、9日(日) 、3月7日(土)、21日(土)、22日(日) 11:00~11:30
→3月7日(土)は中止いたします。
料金:無料(ただし、当日有効の観覧券が必要)
申込:不要(直接会場へお集まりください)
●特別解説会
鳥瞰図資料を研究している北翔大学水野教授が展示資料について解説します。
日時:2月23日(日・祝) ①11:00~12:00 ②14:00~15:00
料金:無料(ただし、当日有効の観覧券が必要)
申込:不要(直接会場へお集まりください)
●体験教室「苫小牧風景のプラ板ストラップを作ろう」
(中止いたします。詳細はこちら)
日時:3月8日(日)10:00~12:00
対象:小学校4年生以上20名 ※小学校3年生以下は保護者同伴
持ち物:タオル
申込:美術博物館(℡35-2550)
※2月12日(水)から電話で。定員になり次第締め切ります。
同時開催
特集展示「本拠と外/Home and Away~俯瞰するまなざし」
資料を素材とする映像表現により注目を集める現代作家の作品と当館の収蔵作品をあわせて展示します。
会期:2020年2月8日(土)~3月29日(日)
場所:第3展示室
中庭展示Vol.13 坂東史樹「小さくて深い空」
自身の夢や心象など、意識下に潜在する不可視のイメージを可視化する坂東史樹(1963- )による、苫小牧港をモティーフにしたインスタレーションを紹介します。
会期:2019年10月5日(土)-2020年3月29日(日)
場所:中庭展示スペース回廊