ここからメインメニュー

メインメニューここまで

ブログ

ここから本文です。

現在位置

ブログ

フェリーから海洋生物調査を実施しました!

2023年4月13日

今年の7月から当館で開催される特集展示の準備のため、フェリーに乗船して苫小牧-八戸間の海洋生物調査を実施しました。

往路の調査では半分くらいが霧で視界が閉ざされ、調査を続けるのは難しいかなという天気でしたが、途中からは霧が晴れて視界も良くなり、絶滅危惧種のアホウドリをはじめ、たくさんの海鳥やキタオットセイなどの哺乳類を観察することができました。

◎調査日:2023年3月23日(木)・24日(金)
◎調査地:苫小牧港-八戸港 航路間(川崎近海汽船 シルバーエイト)
◎観察した主な海洋生物:
アホウドリ、クロアシアホウドリ、コアホウドリ、トウゾクカモメ、ウミスズメ、ウトウ、ハシブトウミガラス、フルマカモメ、ミツユビカモメ、ウミウ、キタオットセイ

調査の結果や写真は、当館収蔵のはく製と一緒に、7月15日(土)からの特集展示「〈はちとま〉の海にまつわる自然と歴史」で紹介する予定です。


調査開始時は濃霧で視界50m


アホウドリ(絶滅危惧Ⅱ類、国の天然記念物)
調査中4羽を観察しました。一時、絶滅したと思われていましたが、繁殖地である小笠原諸島や鳥島での保護活動が成果をあげ、個体数を増やし、近年は各地の海で観察されるようになってきました。


コアホウドリ(絶滅危惧ⅠB類)
函館市の恵山沖から八戸市の沖を中心に、83羽を観察しました。アホウドリの仲間は、海上の風の速度の違いを利用して、羽ばたかずに長時間飛行(ダイナミックソアリング)が可能です。調査中も、多くのアホウドリ類のダイナミックソアリングが見られました。


クロアシアホウドリ
調査中、14羽を観察しました。翼を広げた大きさは2mを超えます。


トウゾクカモメ
他の海鳥の獲物を横取りする習性からその名が付いています。調査中もミツユビカモメの獲物を奪い取るシーンが見られました。


ウミスズメ(絶滅危惧ⅠA類)
日本では天売島のみで繁殖が確認されている小さな海鳥です。海面に浮いていることも多いため、波が高い日は観察するのに苦労します。


キタオットセイ
今回は計3頭観察しました。人間でいうと耳たぶがあるのが特徴です。あまり動かなかったので、流木と見間違えそうになりました。春に繁殖のため、日本近海を北に回遊しています。


本文ここまで

  • 前のページに戻る
  • ページの先頭へ戻る

ここからフッターメニュー

フッターメニューの文章は、リードスピーカーにより読み上げされません