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青年海外協力隊の声 ~平成28年12月 小越さん~

グアテマラでの活動

私は「環境教育」という職種で派遣されて、サン・カルロス・シハ市役所の森林課に派遣されています。前回お話した通り、市役所に環境課が無いため、森林課で活動しています。この環境課が市役所に存在しないという状況が、「環境教育」という職種で私を要請した背景となっているようです。つまり、環境課をボランティアで補てんしようという目論見だったそうです。
さて、現在の私の活動ですが、下記の三つが主な活動となっています。
 ①ゴミのリサイクル回収システムの構築
 ②学校での環境教育の実施
 ③シハの丘を利用したエコツーリズムの実施

今回はこの三つの活動について紹介したいと思います。
 

①ゴミのリサイクル回収システムの構築

赴任してから約4か月間、サン・カルロス・シハ市のゴミの収集状況について調査を行っていました。赴任当初最も驚いたのが、町中の汚さ、ゴミの多さです。道路でゴミの落ちていない道路はありません。どこを見渡してもゴミだらけです。こんな状況でしたので、最初はゴミの状況を調査する事にしたました。調査したのは、ゴミの成分分析、排出量、ルートの妥当性、職員の稼働状況等です。ゴミの回収状況はものすごく悪く、日本では考えられないような状況でした。
 ・ごみの分別:なし(すべてのごみをまとめて回収)
 ・ごみの回収:市内中心部のみ(地方部は回収なし)
 ・ごみ担当職員:3人のみ
 ・ごみ回収車:1台のみ(1981年製)
 ・ごみ処分場:崖から投げるだけ(地域住民から異臭、虫に対してクレームあり)

 等々

当初は、なぜこんな状況なのか理解に苦しみました。ですが調べてみて気が付いたのですが、グアテマラには「ゴミ=資源」という考えが全くないという事が一番問題なのではないかと思いました。ですので、「ゴミ=資源、ごみを捨てることはもったいない」という事を広める事を自分の活動の柱にする事としました。

 市内至る所ゴミだらけ

 ゴミ捨て場の様子

 ごみ処分場(分別なし)
 

②学校での環境教育の実施

ごみ=資源と言う事を伝えるために、小学校での環境教育を2016年1月から始めました。ただ、当時はまだまだスペイン語が充分には話せない為、どのように伝えようか探り探りの状態でした。
授業を始める前に、各学校で社会と理科の授業を見学させてもらい、先生たちと「どんな授業をしたらよいか」話し合いました。どの先生も海外に行ったことが無かったので、「海外の事を教えてほしい」という要望がとても多かったです。私自身も、環境教育を教えるうえで、海外の自然環境を先に学んだ方が、より環境問題に関心を持たせられると思っていたので、最初の方は海外の自然環境について教えることにしました。 「子供たちを巻き込む」、「他人事でなく自分事にさせる」と言う事を重視し、様々なアクティビティやビデオ資料を織り込みながら授業を実施しています。
約1年間授業を行い、最終的には小学校で分別回収を始めました。まだまだ問題点・改善点がたくさんありますので、来年はもう一歩踏み込んだ授業を行いたいと思っています。

 環境教育の授業風景

 リサイクル教室(新聞紙でゴミ箱を作成)
 

③シハの丘を利用したエコツーリズムの実施

サン・カルロス・シハ市にはCerro Sijaという名の、市のシンボルともなっている丘があります。市の中心部から徒歩5分で登山口にたどり着ける位置にあり、整備された登山道が山頂まで続いているのですが、ほとんど観光客がいません。丘の中で出会う人と言えば、薪を伐採目的で入山する違法伐採者のみです。寒い地域で標高が3,000m近い場所に位置する為、生態系が豊かとはいえないのですが、それでも亜高山帯特有の自然を有し、森林浴には絶好の場所になっています。
この丘をもっと有効活用したいという思いから、Cerro Sijaを活用したエコツーリズムを実施したいと考えています。ですが住民にとって自然の豊かさは、特別な物ではなく、そこにある当たり前の物です。ですので、対象者を地域住民ではなく、観光客に絞ってエコツーリズムを検討する事にしました。観光客を町に呼ぶためにはCerro Sijaだけでは圧倒的に魅力が不足しているので、シハの街に現存するもので、観光客にとっても魅力のあるものを探しました。そこで目をつけたのが、普段から食べているシハ特産のチーズです。
シハのチーズは、搾りたての牛乳を、牛の胃から取れる凝固剤で凝固させて作る100%自然由来のフレッシュチーズです。シハの町では約300円/500gで販売しているのですが、近くの大都市に行くと、約倍の値段で販売されています。このチーズを作成する教室と、Cerro Sijaのトレッキングを組み合わせて、エコツーリズムを実施したいと考えています。

 違法伐採者を注意する市役所職員

 Cerro Sijaからの絶景

 チーズ作り教室

次回は、このエコツーリズムについてもう少し詳しく紹介したいと思います。


 

お問い合わせ

総合政策部政策推進室市民自治推進課
電話:市民自治担当:0144-32-6156、国際交流担当:0144-32-6157、広聴担当:0144-32-6152
フォームからのお問い合わせ(リンク)

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