応急給水拠点
苫小牧市水道事業では、大地震や火山噴火の発生による断水等の緊急時に浄水場配水池及びポンプ場からの運搬や避難所に整備している耐震性貯留施設(緊急貯水槽)による給水を行う応急給水拠点を設けています。【応急給水拠点計画図(2.12 MB)】
耐震性貯留施設は、平成17年3月に供用開始となった日の出公園の40立方メートル槽をはじめとして、令和4年度末までに17基全ての整備が完了しました。17基合わせた飲料水の貯留量は1127立方メートルとなっており、災害発生直後3日間、約13万人に供給できる水量となっています。
現在までに設置されている貯留施設
応急給水拠点 | 所在地 | 設置完了日 | 供用開始日 | 貯留量 (立方メートル) |
日の出公園(1.16 MB) | 苫小牧市日の出町1丁目1番 | 平成17年3月 | 平成17年3月 | 40 |
沼ノ端小学校(1.07 MB) | 苫小牧市東開町6丁目1番1号 | 平成21年11月 | 平成22年3月 | 60 |
泉野小学校(1.10 MB) | 苫小牧市川沿町4丁目51番 | 平成22年11月 | 平成22年12月 | 100 |
豊川小学校(1.03 MB) | 苫小牧市豊川町4丁目7番14号 | 平成23年10月 | 平成23年12月 | 60 |
勇払中学校(1.04 MB) | 苫小牧市字勇払132番地 | 平成24年3月 | 平成24年6月 | 40 |
ウトナイ小学校(338.34 KB) | 苫小牧市字沼ノ端930番地 | 平成24年11月 | 平成25年5月 | 40 |
澄川小学校(430.08 KB) | 苫小牧市澄川町2丁目4番6号 | 平成25年11月 | 平成25年12月 | 100 |
拓勇小学校(279.59 KB) | 苫小牧市拓勇東町4丁目8番地の1 | 平成26年11月 | 平成26年12月 | 100 |
若草小学校(149.65 KB) | 苫小牧市若草町1丁目4番5号 | 平成27年10月 | 平成27年12月 | 60 |
糸井小学校(317.16 KB) | 苫小牧市日吉町4丁目12番6号 | 平成28年11月 | 平成29年1月 | 60 |
錦岡小学校(273.38 KB) | 苫小牧市宮前町2丁目30番2号 | 平成30年3月 | 平成30年4月 | 60 |
明野小学校(194.71 KB) | 苫小牧市明野新町6丁目3番1号 | 平成30年12月 | 平成31年3月 | 100 |
苫小牧西小学校(269.23 KB) | 苫小牧市矢代町3丁目7番 | 令和元年12月 | 令和2年3月 | 100 |
苫小牧東小学校(160.29 KB) | 苫小牧市旭町1丁目7番 | 令和2年12月 | 令和3年2月 | 60 |
北光小学校(537.30 KB) | 苫小牧市北光町3丁目8番2号 | 令和3年12月 | 令和4年2月 | 100 |
北星小学校(510.97 KB) | 苫小牧市桜木町3丁目8番6号 | 令和5年1月 | 令和5年3月 | 40 |
樽前小学校(310.10 KB) | 苫小牧市樽前102 | 令和5年2月 | 令和5年3月 | 7 |
総 貯 水 量 | 1127 |
運搬による給水を行う拠点
応急給水拠点 | 所在地 | 供給施設 |
凌雲中学校(336.30 KB) | 苫小牧市青雲町2丁目15番3号 | 錦多峰浄水場配水池 |
日新小学校(327.87 KB) | 苫小牧市日新町3丁目1番7号 | グリーンヒルポンプ場 |
清水小学校(211.14 KB) | 苫小牧市清水町2丁目10番16号 | 高丘浄水場配水池 |
美園小学校(282.20 KB) | 苫小牧市美園町4丁目26番2号 | 高丘浄水場配水池 |
植苗小中学校(174.87 KB) | 苫小牧市字植苗50番地 | 植苗配水中継ポンプ場 |
耐震性貯留施設からの給水状況
緊急貯水槽
大規模な地震の発生直後は、人員の確保や道路事情の悪化により、運搬による給水が出来ず、十分な飲料水の供給が困難になると予想されます。このような事情を考慮し、苫小牧市水道事業では、災害時に河川等により交通が分断されるおそれのある区域の応急給水拠点へ緊急貯水槽を整備しています。通常時の緊急貯水槽は、配水管の一部として、常時清浄な水が循環しています。災害等による断水発生時に水圧の低下を感知した場合は、緊急遮断弁が作動し清浄な飲料水を確保する仕組みとなっています。また、確保される貯水量は、生命維持に必要とされる1人1日3リットルを3日分確保できる量となっています。
貯水槽の仕組み
貯水槽埋設状況
施工完了後(豊川小学校)
緊急遮断弁
非常用水源
苫小牧市には現在高丘浄水場と錦多峰浄水場の2つの浄水場があり、両浄水場ともに河川の表流水を水源としています。このため、樽前山の噴火による降灰や、人的災害によって表流水の取水が困難になった時のために、非常用水源として地下水取水場を整備しました。高丘浄水場は、昭和60年に高丘地下水取水場と幌内地下水取水場が完成しており、1日12,000立方メートルの取水が可能となっています。
錦多峰浄水場は、これまで河川からの取水のみでしたが、平成27年度に1日2,000立方メートル取水可能な地下水取水場を築造し、災害発生3日目から7日目に必要な水量1人1日20リットル(飲料水:3リットル、生活用水:17リットル)を約83,000人に給水できる水量を取水できるようになりました。
高丘地下水取水場 幌内地下水取水場
(昭和60年完成) (昭和60年完成)
取水量8,000m3 取水量4,000m3
錦多峰地下水取水場(外観) 錦多峰地下水取水場(内部)
(平成27年度完成) (平成27年度完成)
取水量2,000m3