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このたびの特集展示では、当館の複合施設ならではのコレクションがもつ新たな可能性をひらくことを目指し、美術作家の安田葉(1988- )の作品と共に、当館が所蔵する絵画作品や苫小牧ゆかりの鳥類の剥製資料をご覧いただきます。安田は、生物の営みや連綿と続く人の歴史などの事柄に強く関心を持ち、日本各地で出会う人々や出来事に想を得て作品を制作しています。本展では、安田が苫小牧を訪れ、制作した映像作品と立体作品をご紹介いたします。
立体作品では、自然から直接採集し、乾燥させた植物や鳥の巣を用いながら、一方でそれらに類する形が自身の手により形作られています。そのため、本展の展示空間の中では、作品と標本資料の境界が実はとても曖昧なものであることに気がつくことでしょう。そして安田の視点により捉えられた苫小牧の風景は、地元の画家たちがこれまで描いてきた風景と響きあい、このまちの「形」が立ち現れてくるようです。
展覧会情報
主催:苫小牧市美術博物館
会期:2018年7月14日〔土〕-9月24日〔月・祝〕
開館時間:9:30-17:00 ※入場は16:30まで
※7/27(金)・28(土)、8/24(金)、9/14(金)は20:00まで開館
休館日:月曜日 ※9/17(月・祝)は開館し、9/18(火)は休館
観覧料:
特別展会期中 一般 600(500)円/高校・大学生 400(300)円/中学生以下無料
特別展会期以外 一般 300(240)円/高校・大学生 200(140)円/中学生以下無料
※ ( )内は10名以上の団体料金
※ 免除規定がありますのでお問合せください
※ 特別展会期中以外は、年間観覧券でもご覧いただけます
安田 葉 Yasuda Yo(美術作家)
2014年 東京藝術大学大学院美術研究科修了。
生まれ育った神奈川県海老名市を拠点に、これまで県内や北海道、長崎、秋田などを舞台に絵画、写真、映像などの作品を発表。生物の営み、古くから続く人の歴史や異なる文化の出会いと交流などの事柄に強く関心を持ちながら、各地で出会う人や出来事に着想を得て作品を製作している。
同時期開催
特別展「歌川広重 二つの東海道五拾三次 保永堂版と丸清版」
2018年7月14日(土)~9月17日(月・祝)
中庭展示「Vol.11 大森記詩ーTraining Dayー」
2018年5月5日(土・祝)~9月17日(月・祝)