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艾沢詳子×千歳科学技術大学ライトアート工房
Paper Trail―イメージの“回廊”へ
「紙のまち苫小牧」をテーマとする「美術博物館祭2018」の一環として実施する本展は、博物館の常設展示室という知的空間にアート作品を挿入することで、想像力を喚起する「場」へと拡張させる試みとなります。
本展で紹介する艾沢詳子のオブジェは、当市ゆかりの素材でもあるティッシュペーパーとロウを主な素材とするものであり、集合体として構成されることにより、「妖精」や「精霊」、そして「波飛沫(しぶき)」といったヴィジョンを見る者に提示し、イメージの世界へと見る者をいざないます。アートとテクノロジーの融合を図る本企画は、そうした艾沢のオブジェを「Paper Trail/紙の道筋・痕跡」として位置づけ、常設展示室内の博物資料周辺に「Trail/手がかり」として配置するとともに、千歳科学技術大学ライトアート工房の手がける光科学を応用したメディアアートを組み合わせることにより、常設展示室という空間自体をイマジネーション喚起の“回廊”へと拡張させます。
会 期 平成30年7月27日(金)~8月19日(日)
開館時間 9:30~17:00
※7月27日(金)、28日(土)は 20時まで開館
※最終入場は閉館時刻の30分前まで
会 場 苫小牧市美術博物館 常設展示室
主 催 苫小牧市美術博物館
協 力 王子ネピア株式会社苫小牧工場
観 覧 料 常設展観覧料/一般300(240)円、高大生200(140)円、小中学生以下無料
※( )内は10名以上の団体料金です
※年間観覧券による観覧可
※免除申請についてはお問合せください
参加作家
艾沢詳子(よもぎざわ・しょうこ/美術家)
1949年由仁町生まれ、札幌市在住。版画家としてスタートし、その後、空間を意識したインスタレーションへと展開。2010年以降、ティッシュペーパーとロウを主な素材とした「小人」を想起させるオブジェを無数に配置する展示をおこなっている。北海道立近代美術館及び札幌芸術の森美術館をはじめ道内の美術館におけるグループ展に多数参加。道立近代美術館にその作品がコレクションされている。2014年北海道文化奨励賞受賞。
千歳科学技術大学ライトアート工房
誰もが楽しめるアートを制作することを目的として2016年4月より発足した千歳科学技術大学のアート制作集団。電子光工学科の青木広宙准教授の指導のもと理工系大学の強みを活かし、テクノロジーとアートの融合にチャレンジしている。千歳市や苫小牧市を中心に光を使ったアート作品の展示をはじめワークショップを継続的に実施。苫小牧市在住のアーティストとのコラボレーションも果たしている。
青木広宙(あおき・ひろおき/画像工学研究者・博士(工学))
三次元画像計測を専門分野とし、医学、バイオ、スポーツ科学などの多様な分野とのコラボレーションによる応用研究を専門とする。アート好きが高じて、アーティストとのコラボレーションも果たしている。1998年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。2005年学位取得(博士(工学)、慶應義塾大学)。2013年より千歳科学技術大学総合光科学部光システム学科(現・理工学部電子光工学科)准教授。
関連事業
(1)プレワークショップ「紙とロウでつくろう!美術博物館(あみゅー)にひそむ“いきもの”」 (終了しました)
日時:平成30年7月21日(土) 13:30~15:00
場所:研修室
講師:艾沢詳子(美術家)
対象:小学生~一般(小学2年生以下は要保護者同伴)
定員:20名
料金:50円(保険料)
申込:電話受付(0144-35-2550) ※先着順、定員になり次第締切り
受付期間:7月 1日~7月20日
(2)プレワークショップ成果展示
ワークショップ「紙とロウでつくろう!美術博物館(あみゅー)にひそむ“いきもの”」へ参加した方々の作品を展示します。
日時:7月27日(金)~7月29日(日)
場所:ラウンジ
料金:無料
(3)ナイトツアー「Time Travel with the Paper Doll Immigrant」
艾沢が制作した「小人」をライトで照らしながらめぐるプログラム。
日時:平成30年7月27日(金)、28日(土) 17:00~20:00
場所:常設展示室
料金:常設展観覧料
申込:不要 ※直接会場へお集まりください。
(4)中坪淳彦×「Paper Trail」ライブパフォーマンス
艾沢詳子の作品にインスピレーションを受けて、音響作家・中坪淳彦が制作した音響作品のライブパフォーマンスをおこないます。
日時:平成30年7月27日(金) 18:30~19:30
場所:2階文献コーナー
演者:中坪淳彦
料金:常設展観覧料
申込:不要 ※直接会場へお集まりください。
中坪淳彦(なかつぼ・あつひこ/音響作家)
1966年苫小牧市生まれ。苫小牧市在住。1982年よりテクノ・エレクトロミュージックを中心とした音楽活動を開始。99年、個人ユニットとして「fish tone」名義での活動をはじめる。数々の楽曲の作曲のほか、編曲やリミックスも手掛け、オリジナルアルバムをリリース。近年は大衆音楽に迎合しない実験性の高い音楽活動も展開しており、美術館やアートイベント等において、アーティストやサイエンティスト、舞踊家とのコレボレーションをおこなうなど、“音楽”という枠組みを越えた表現活動を展開している。
お問合せ
苫小牧市美術博物館
〒053-0011 苫小牧市末広町3丁目9番7号
℡0144-35-2550 FAX 0144-34-0408