明治時代のはじめ、北海道では開拓使によって缶詰事業がすすめられました。明治10(1877)年に日本初の缶詰工場となる石狩缶詰所が操業を開始したのを皮切りに、翌年には植苗村美々(現:苫小牧市字美沢)に缶詰工場が設置されました。
美々では野生のエゾシカを原料にした缶詰を製造し、初年度には7万缶以上の缶詰を生産するなど順調なスタートを切ります。鹿肉缶詰は国内外の博覧会へ出品されて好評を博し、海外への輸出品としても期待されていました。しかし、原料不足などが原因で美々での缶詰事業は突如不振に陥り、わずか数年で工場は閉鎖となってしまいます。
本展では、謎に包まれた缶詰工場の歴史や、先史時代から現代に続く鹿との関わりを、歴史と考古の両面から探ります。
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日、12月29日(土)~1月3日(日)
ただし12月24日・1月14日・2月11日は開館(翌日休館)
観覧料 一般300円(240円) 高大生200円(140円) 中学生以下無料
※( )内は10名以上の団体料金です。
※免除規定がありますのでお問い合わせください。
※年間観覧券でもご覧いただけます。
※あわせて特集展示、中庭展示、常設展示も観覧できます。
※2月24日(日)は無料観覧日です。
主 催 苫小牧市美術博物館
後 援 北海道、苫小牧信用金庫 北海道新聞苫小牧支社
株式会社苫小牧民報社 株式会社三星
協 力 いしかり砂丘の風資料館、北広島市エコミュージアムセンター知新の駅、
市立函館博物館、七飯町歴史館、北斗市郷土資料館、北海道大学附属図書館、
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園、北海道立文書館
(2.16 MB)
(3.82 MB)
(画像をクリックするとチラシのPDFが開きます。)
関連事業
●展示解説会
本展を各分野の担当学芸員が解説します。
☆2月24日(日)の無料開館実施に伴い、歴史編の日程を追加しました!
日時:(歴史編)12月15日(土)、1月6日(日)、2月3日(日)、2月24日(日)、3月3日(日)11:00~
(考古編)12月15日(土)、1月27日(日)、2月24日(日)、3月3日(日)14:00~
対象:一般
料金:無料※ただし、当日有効の観覧券が必要となります。
申込:不要※直接会場へお集まりください
●缶詰製作体験
手動の機械を使って缶詰をつくりましょう。
日時:12月24日(月・振休)、1月14日(月・祝)、2月11日(月・祝)、3月2日(土)10:00~11:00
対象:一般(先着20名)
料金:無料※ただし、当日有効の観覧券が必要となります。
申込:不要※直接会場へお集まりください。
●缶詰の中に入れたいものがあればご持参ください(食品不可)
●ミュージアムラボ「エゾシカの角でいろいろなものをつくってみよう」
エゾシカの角を削って磨いて携帯ストラップやペーパーナイフなどをつくります。
日時:2019年1月12日(土)、1月26日(土) 10:00~12:00
対象:小学4年生以上(小学生3年生以下は保護者同伴)
定員:20名(先着順)
料金:無料
申込:12月11日(火)から電話受付
●古文書解読講座中級編(全2回)
美々鹿肉缶詰工場に関する古文書を読みます。
日時:2019年1月12日(土)、1月19日(土)13:30~15:30
対象:高校生~一般
定員:30名
料金:無料
持ち物:筆記用具
申込:12月11日(火)から電話受付
同時期開催
いのち特集展示「北川豊の静物画 -生命充ちるところ」
2018年12月8日(土)~2019年3月3日(日)
中庭展示+ 藤沢レオ Still Living After「柱の研究」
2018年12月8日(土)~2019年3月3日(日)