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天文情報2025(9月7日「皆既月食を見てみよう①」更新)

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   次回の投稿は10月ごろ、土星(どせい)の輪(わ)の
   消失(しょうしつ)についての紹介です。お楽しみに。

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【皆既月食(かいきげっしょく)を見てみよう①】2025年9月7日

 約3年ぶりに皆既月食が見られます。月食について詳しくなったあとに実際に見てみましょう。


1 隠し隠される天体たち
 私たちが見ている空では、天体同士が重なって見えなくなったり別の天体の影に隠されて見えなくなったりすることがあります。これは地球から見てそう見えるだけなので、実際に天体が消えるわけではありません。たとえば、月が隠される月食(げっしょく)や、太陽が隠される日食(にっしょく)が有名です。他にも、月が惑星を隠す惑星食(わくせいしょく)というものもあります。
 月は地球の周りをまわっていて、他の天体と比べると見かけの大きさ(実際の大きさではなく地球から見たときに見える大きさのこと)が大きいので、私たちがみている空に頻繁に登場します。さらに月は地球にもっとも近い天体でもあるので、移動の最中にさまざまな天体の前を横切り、星からの光や惑星の姿をその身で覆い隠してしまいます。天体をよく隠す月。しかし、月も時には隠されてしまうことがあります。それが「月食」なのです。


2 月が食べられる?
 月食にも種類があって、部分的に隠されると「部分月食(ぶぶん げっしょく)」、すべてが隠されると「皆既月食(かいき げっしょく)」と呼びます。では、月食の時に月は何に隠されているのでしょうか? 月と地球の間に月くらいの大きさのものなんてありませんよね。
 答えは地球です。月と地球と太陽がほぼ一直線に並んだ時、本来月に届くはずだった太陽の光を地球がさえぎります。地球の影の中に月がちょうど入るので、地球から見たら月がなにかに隠されたように見えるのです。


3 月食を見てみよう
 月食の正体がわかったところで、近々起きる皆既月食をご紹介します。2025年9月8日(月)と2026年3月3日(火)と2回チャンスがあります。
 9月8日のほうは、日付が変わってすぐの1時27分ごろ、南西の空、秋の星空の中にある満月の左上のあたりから徐々に欠けていきます。
 そうして2時30分ごろに皆既食のはじまりです。赤銅色とよく言われる暗い赤色の月を見てみてください。食が進むごとにその色や明るさのグラデーションがわずかに変わるので、双眼鏡をお持ちの方は双眼鏡を使うとまた違った楽しみ方ができるでしょう。皆既食は3時53分ごろまで続きます。
 その後はまた左側から徐々に元の姿に戻っていきます。市内では完全にもとの明るさに戻る前に空が明るくなりはじめ、月とは反対側の東側の空から5時5分ごろ太陽が昇ってきます。


 約3年ぶりとは言え、遅い時間帯ですので、無理のない範囲で楽しんでくださいね。写真が撮れたらこちらに投稿しますのでまた見に来てください。
 2026年3月3日のほうは、天候が良ければチャレンジしやすい時間帯です。満月が昇り始めた東の空のほうで起こります。科学センターでは予約不要の観望会も実施予定です。
 

文章を書いた人:苫小牧市科学センター なわた
     参考:天文年鑑2025、国立天文台








 

【夏(なつ)の星空(ほしぞら)を見てみよう】2025年6月24日

 そろそろ夏の星座たちが観察できるような時期になってきました。空が晴れていたら
夏の大三角を見つけてみましょう!


 写真上でひときわ明るく輝く星が、こと座の「ベガ」。その右下に見える明るい星が、
わし座の「アルタイル」。左に見える星が、はくちょう座の「デネブ」。この3つの星を
つないでできる大きな三角形のことを「夏の大三角」と呼びます。


 この写真ではあまりよく見えませんが、夏の大三角のまんなかには「天の川(あまのが
わ)」が流れています。この、夜空に見えるもやもやとした白い帯のようなものを、むか
しの人たちはまるで空にある川みたいだなと思い、天の川と名前をつけたそうです。
天の
川の正体はとてもたくさんの星たちの光です。ベガやアルタイルのような恒星(こうせい
・自分で光を出す天体のこと)が数千億個も集まっています。それらがとても遠くにある
ので一個一個は目では見えないくらい小さいですが、たくさんあることで白いもやのよう
な姿として見ることができます。

 天の川をくだっていくと、夏の有名な星座、さそり座を見つけることもできます。
 では、夏の大三角を実際の星空で探してみましょう。

動画の再生はこちらから↓↓↓
mp4夏の大三角の見つけ方(動画)(10.26 MB)


 おそらく市内のどこからでも晴れていれば十分に見つけることができます。少し見上げ
たあたりではなく、真上あたりを探してみてください。見つけたら、しばらく眺めて、そ
の間を通る天の川のことを想像してみるのもおもしろいかもしれませんね。(必ず安全な
場所で、小さな方は保護者の方と一緒に、星空を楽しんでください)

 夏の大三角が観測できた方は教えてくださいね!または写真を撮って投稿したりシェア
したりするのもおすすめです。

文章を書いた人:苫小牧市科学センター なわた







 

【火星(かせい)を見てみよう】2025年4月25日

 最近、夜の早い時間に西の空を見ると、明るい星が横に3つ並んでいるのを見たことが
ありませんか?

写真右と真ん中にある星は「ふたご座」の星、カストルとポルックスです。火星は写真
一番左でやや赤っぽく輝いています。太陽系4番目の惑星(わくせい)で、地球と同じく
太陽のまわりをまわっています。

 火星は約2年2カ月ごとに観察のチャンスが来る!とよく言われています。その理由のひ
とつに、地球と火星との位置関係があります。公転周期(こうてんしゅうき・惑星などの
天体が太陽のまわりを一周するのにかかる時間のこと)が687日の火星に対して、公転周
期が365日の地球は、約2年2カ月ごとに火星を追い越します。このとき、地球と火星の距
離が最も近づき、夜に明るい火星を観察することができるのです。このような状態を「火
星の最接近(さいせっきん)」と言います。その動きを動画で見てみましょう。

動画の再生はこちらから↓↓↓
mp4火星と地球が2年2カ月ごとに接近するイメージ(動画)(12.78 MB)


 

直近だと今年の1月に最接近のタイミングがありました。そのときの地球との距離は
約9608万km。今は、明るさは徐々に弱まってきてはいるものの1等級の明るさを保って
いて、まだまだ見頃です。

今後は、ふたご座からは少し移動して「かに座」のあたりで観察できます。赤く輝く火星
を探してみてください。5月5日にはかに座の中心部にあるプレセペ星団に侵入する(地球
にいる私たちから見て星団と火星が重なって見える)珍しい現象も起こります。この現象
を観察するには双眼鏡や低倍率の望遠鏡が必要です。

 火星が観測できた方は教えてくださいね!または写真を撮って投稿したりシェアしたり
するのもおすすめです。

文章を書いた人:苫小牧市科学センター なわた
     参考:天文年鑑2025、国立天文台

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