アニメ&漫画界のレジェンド・安彦良和の魅力に迫る、過去最大級の展覧会
『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー兼アニメーションディレクター、『ネオ・ヒロイック・ファンタジア アリオン』『巨神ゴーグ』等のアニメ監督として知られるほか、『王道の狗』『乾と巽―ザバイカル戦記―』といった日本の古代史と近代史をテーマとした歴史漫画の編み手である安彦良和の魅力を存分に味わえる回顧展です。初公開を含むアニメ制作時の貴重な資料や美麗なカラーイラスト、青年期から現在に至るまでの様々な資料など800点を超える作品資料から約五十年にわたる創作仕事を紹介します。安彦の創作の原点となる生地・北海道で、圧倒的な画力と壮大なスケールの物語、強いまなざしで描かれるキャラクターたちから、クリエーションの軌跡をたどります。
開催概要
会 期:2025年7月12日(土)~8月31日(日)
休 館 日:月曜日(7月21日・8月11日(月・祝)は開館し、7月22日・8月12日(火)は休館)
開館時間:9:30~17:00
7月26日(土)、8月26日(火)~30日(土)は20:00まで開館
最終入館は閉館の30分前まで
会 場:苫小牧市美術博物館 第1~3企画展示室
観 覧 料:一般600(500)円、高大生400円(300)円、小中学生以下無料
※( )内は前売り券および10名以上の団体料金
※年間観覧券ご提示で、一般300円、高大生200円でご入場できます。
※免除申請についてはお問い合わせください。
※併せて中庭展示、常設展示もご覧いただけます。
【共通セット券】1,300円(苫小牧市美術博物館、釧路市立美術館 共通券)
主 催:苫小牧市美術博物館、毎日新聞社
企画制作:MBSテレビ
後 援:苫小牧商工会議所、苫小牧信用金庫、北海道新聞社、株式会社苫小牧民報社
企画協力:PONTOON
協 力:アニメ特撮アーカイブ機構、潮出版社、NHK出版、科学映像館を支える会、Gakken、KADOKAWA、九月社、講談社、スタジオぬえ、創通、中央公論新社、東映、東北新社、バンダイナムコフィルムワークス、文藝春秋
特別協力:HBC北海道放送
特別協賛:株式会社三星
前売券・共通セット券は6月12日から発売開始!
〈前売券〉
販売場所:苫小牧市美術博物館のみ(苫小牧市末広町3丁目9-7)
販売期間:6月12日(木)~7月11日(金)
〈共通セット券〉
販売場所:セブンチケット
販売期間:6月12日(木)~8月31日(日)
物販情報
関連グッズの販売ブースを設けます。
販売時間 10:00~16:00 ※販売時間と開館時間が異なります。
グッズの詳細は巡回展公式サイトをご覧ください→こちら
苫小牧会場チラシ(1.66 MB)
プレスリリース(815.24 KB)
安彦良和(やすひこよしかず) 略歴

1947年北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれる。
1966年弘前大学入学、学生運動に参加したことから退学となり上京、『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインとアニメーションディレクターを担当、『クラッシャージョウ』で劇場版アニメの監督を務め、テレビアニメ作品では自身が原作の『巨神ゴーグ』を生み出す。
後にマンガ家に転身し『アリオン』『ヴイナス戦記』『クルドの星』『ナムジ』『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』他を精力的に発表。
3月より集英社週刊ヤングジャンプにおいて、『銀色の路-半田銀山異聞-』(ぎんいろのみち-はんだやまいぶん-)の短期集中連載を開始。
みどころ
1)確かな画力に裏打ちされた多彩なイラストと漫画原稿
ポスターの原画や雑誌表紙を飾ったイラストなど、総数800点を超える作品を出品します。卓越した画力に基づく漫画原稿が放つ、流れるような線や色彩の妙は、見る者の目を惹きつけます。
2)制作過程を物語る、初公開資料の数々
キャラクター設定の際のラフスケッチ、アニメ制作における絵コンテ、映画ポスターの下絵など、名作が生まれる刹那を伝える原画の数々を出品します。今回の巡回展を機に初めて公開された貴重な資料も含まれます。
3)出生地・北海道時代の資料も公開
北海道遠軽町の中学校時代に安彦が授業で使っていたノートを資料として紹介。端正なイラストや文字は、安彦少年の早熟な才能を示すと同時に、その後の創作活動の展開を予見させてくれます。


(左)『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』ポスター原案 © 東北新社/著作総監修 西崎彰司
(右)『機動戦士ガンダム』(劇場版) 宣伝ポスター用イラスト原画 1981 年 © 創通・サンライズ

『ジャンヌ』愛蔵版カラーイラスト原画 2002 年 © 安彦良和
展示構成
1章 北海道に生まれて
安彦の中学時代のイラスト入りのノート、大学時代に描いた漫画などにより、「描く人」の原点を探ります。
2章 動きを描く
生き生きとしたキャラクターを描いた花形アニメーターとして活躍した時代を振り返ります。
3章 カリスマ・アニメーターの誕生
社会現象を巻き起こした『機動戦士ガンダム』で安彦が果たした役割を、貴重な資料や原画により紹介します。
4章 アニメーターとして、漫画家として
安彦が監督を務めたアニメや小説挿絵、小説などにより、旺盛な制作意欲で駆け抜けた80年代を振り返ります。
5章 歴史を描く
日本近代の戦争を描いた『虹色のトロツキー』、キリスト教を主題とした『ジャンヌ』などの歴史漫画を紹介します。
6章 安彦良和の現在
SFや歴史、神話をとおして「人間」を自由闊達に描く安彦の現在地を紹介します。
関連イベント
ワークショップ「アニメーションをつくってみよう」
連続する絵を描いてアニメーションをつくってみるワークショップです。
日 時:7月26日(土)13:00~14:30
対 象:小学4年生~中学3年生 ※小学3年生以下は不可
定 員:15名(定員に達した場合、抽選)
講 師:安彦良和氏
参加料:無料
申 込:7月3日(木)9:30~7月10日(木)17:00
→こちらから(メールアドレスを入力いただき、申込用URLをお送りします)
※一度の申し込みでお二人までお申し込みいただけます。
※同一人、同一アドレスによる複数申込は不可とします。
※7月11日以降に抽選結果をお申込みいただいたメール宛てにお送りします。
※本イベントの録音・録画、写真撮影は一切禁止させていただきます。
※お電話、直接のお申し込みはお受けできません。
※保護者の同伴は1組につき2名まででお願いします。
※当選の権利は他人に譲渡できません。
こちらのQRコードからも申込に進めます。
講演会「安彦良和、北海道に生まれて」
日時:7月26日(土)17:00~18:00
定員:80名(定員に達した場合、抽選)
対象:一般(子どもも可、ただし保護者同伴とする。未就学児は不可)
講師:安彦良和氏
会場:当館研修室
料金:無料(展示室への入場はありません)
申込:6月15日(日)9:30 ~ 7月8日(火)17:00まで
→こちらから(メールアドレスを入力いただき、申込用URLをお送りします)
※一度の申し込みでお二人までお申し込みいただけます。
※同一人、同一アドレスによる複数申込は不可とします。
※7月9日(水)以降に抽選結果をお申込みいただいたメール宛てにお送りします。
※本イベントの録音・録画、写真撮影は一切禁止させていただきます。
※お電話、直接のお申し込みはお受けできません。
※当選の権利は他人に譲渡できません。
こちらのQRコードからも申込に進めます。
ギャラリーツアー
当館学芸員が展示会場をご案内します。
日時:8月16日(土)、30日(土)各日11:00~約40分
会場:展示室
申込:不要
※当日有効の観覧券が必要です。
夜間開館
20:00まで開館時間を延長します。(最終入館は19:30まで)
日程:7月26日(土)、8月26日(火)~30日(土)
「描く人、安彦良和」 公式サイト
「描く人、安彦良和」展の巡回情報等はこちら
同時期開催
中庭展示vol.21 風間天心「MELTY BUDDHA」
会期:2025年4月26日(土)~11月30日(日)
会場:中庭展示スペース