特別展「芸術の都ウィーンとデザインの潮流」は、トヨタ自動車北海道株式会社の創業30周年を記念して開催するものです。
19世紀から20世紀初頭にかけて、ウィーンをはじめとするヨーロッパでは、時代に即した新しい芸術を求めるウィーン分離派をはじめ、アール・ヌーヴォーやバウハウスなど、芸術や文学、デザイン、工芸の総合を図る芸術運動が生まれました。
産業と市民活動との結びつきによって支えられている文化芸術のありように着目する本展では、19世紀末ウィーンの巨匠グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカの作品を中心に、“芸術の都ウィーン”の精華とそこをひとつの起点として花開いた工業デザインの潮流を紹介します。
展覧会情報|
会期:2022年7月16日(土)- 8月28日(日)
休館日:月曜日(月曜祝日の場合、その翌平日)
開館時間:9:30- 17:00(入場は16:30まで)
観覧料:無料
※本展会期中は、あわせて中庭展示も無料でご観覧いただけます。
※ただし、常設展のご観覧については、次のとおり観覧料がかかります。
一般300(240)円、高大生200(140)円、中学生以下無料。
* ( )内の料金は10名以上の団体料金。 * 年間観覧券でもご覧いただけます。
主催:トヨタ自動車北海道株式会社、苫小牧市美術博物館
協力:愛知県美術館、豊田市美術館、トヨタ自動車株式会社、トヨタ産業技術記念館
後援:苫小牧市、苫小牧市教育委員会、苫小牧商工会議所、苫小牧信用金庫、北海道新聞社苫小牧支社、株式会社苫小牧民報社、株式会社三星
(1.75 MB)
※ 画像をクリックするとチラシ(両面)のPDFが開きます。
展覧会監修|
佐藤直樹(東京藝術大学 美術学部芸術学科 教授)
1965年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程中退。博士(文学)。1989−90年ベルリン自由大学留学、1991−93年東京藝術大学西洋美術研究室助手、1993−2010年国立西洋美術館学芸課に勤務、主任研究員としてオーストリア、ドイツ、北欧の美術展を担当。1996−98年、ハンブルク大学美術史研究所ヴァールブルク・ハウスで客員研究員。2010年より現職。専門はドイツおよび北欧美術史。著書『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』(世界文化社、2021年)が翌年テレビ番組化されるなど話題を呼んでいる。担当した展覧会に『ヴィルヘルム・ハンマースホイ―静かなる詩情』(国立西洋美術館、2008年)、『アルブレヒト・デューラ―版画・素描展』(国立西洋美術館、2010年)、『ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし』(東京藝術大学大学美術館、2015年)などがある。
展示構成|
第1章 ウィーン世紀末とその時代
ウィーン世紀末の巨匠グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカの作品を紹介します。新しい芸術とデザインの刷新を求めたウィーン分離派の登場を機に隆盛を極めた“芸術の都ウィーン”の魅力に迫ります。
グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年 愛知県美術館蔵
エゴン・シーレ《カール・グリュンヴァルトの肖像》1917年 豊田市美術館蔵
オスカー・ココシュカ《絵筆を持つ自画像》1914年 豊田市美術館蔵
©Fondation Oscar Kokoschka / ProLitteris, Zurich & JASPAR, Tokyo, 2022 C3830
第2章 工業デザインの潮流
美術、デザイン、工芸、建築を総合芸術として昇華した芸術革新運動「ウィーン分離派」をはじめ、同運動に影響を与えたフランスのアール・ヌーヴォーなど、市民生活に即した家具や調度品などの工業デザインを紹介します。
左/エクトル・ギマール《ティー・テーブル》1903年頃 豊田市美術館蔵
右/ペーター・ベーレンス《電気湯沸かし器》1900年デザイン、1909-32年製造 豊田市美術館蔵
関連イベント|
◎学芸員による解説スライドトーク
担当学芸員がスライドを用いて本展について解説します。
日時:令和4年8月20日(土)・21日(日) 10:30~、13:30~
各回30分程度
場所:当館研修室
対象:一般
申込:不要 直接会場へ
◎開幕記念講演会「芸術の都ウィーンとデザインの潮流」 (終了しました)
本展をご監修いただいた東京藝術大学教授の佐藤直樹氏を講師にお招きし、特別展出品作品の西洋美術史的な位置づけやその魅力について解説していただきます。
日時:令和4年7月16日(土)13:30~14:30
場所:美術博物館 研修室
講師:佐藤直樹氏(東京藝術大学 美術学部芸術学科 教授)
聴講料:無料
対象:一般50名 ※先着順。定員になり次第受付終了
受付:電話(美術博物館:0144-35-2550)および美術博物館公式HP ※7月1日(金)~
《感染症拡大防止のお願い》
・新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、入場制限を行う可能性がございます。来館前に公式ホームページ、SNSなどで最新情報をご確認ください。
・ご来館の際には手指の消毒、マスクの着用など、感染症対策にご協力をお願いします。