平成28年度アイヌ工芸品展「イカラカラ―アイヌ刺繍の世界」
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企画展チラシ(画像をクリックすると、pdfファイルが開きます。)
北海道を中心に樺太から千島列島まで生活圏を広げていたアイヌは、寒冷で厳しい自然環境の中で知恵と工夫をもちいて生き抜くとともに、周辺の諸民族と交易や交流をおこない、独自の文化を発展させてきました。その歴史は、アイヌの服飾からもうかがい知ることができます。
伝統的な服飾には、植物から採取した靭皮(じんぴ)繊維のほか、動物の毛皮、サケなどの魚皮、交易で入手した木綿や絹など多様な素材が用いられています。刺繍によって施される文様をはじめ、色布や色糸を巧みに活かす装飾には、受け継がれる伝統と作り手の美意識が反映されています。
この展覧会では、華やかで力強いアイヌ刺繍に注目しながら、儀礼などで使用された晴れ着とともに、首飾り、耳飾りといった装身具など18世紀から現代にいたるアイヌの服飾を紹介します。
また、蝦夷地と常陸国(ひたちのくに・現在の茨城県)水戸藩との歴史的関係についても、古文書などの資料をもとに紹介いたします。
《出品協力》
網走市立郷土博物館、一般財団法人アイヌ民族博物館、茨城県立歴史館、国立民族博物館、市立函館博物館、東京国立博物館、天理大学附属天理参考館、函館市北方民族資料館、北海道大学植物園、北海道博物館、北海道立北方民族博物館、上宮寺(茨城県那珂市)、貝澤雪子氏、木村一郎氏 ※50音順
主催|苫小牧市美術博物館 、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構
協力|苫小牧アイヌ協会、苫小牧市博物館友の会、苫小牧市美術館友の会
後援|国土交通省、北海道教育委員会、公益社団法人北海道アイヌ協会、苫小牧信用金庫
北海道新聞苫小牧支社、株式会社苫小牧民報社、株式会社三星
会期|前期 2016年9月17日(土)-10月10日(月・祝日)
後期 2016年10月12日(水)-11月3日(木・祝日)
※前期・後期で展示替えがあります。
開館時間|9時30分-17時
※ただし、初日9月17日(土)に限り、展示室への入場は、オープニングイベント終了後になります。
休館日|祝日を除く毎週月曜日、9月20日(火)、10月11日(火)
(9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝日)は開館します)
観覧料|一般 300(240)円、高校・大学生 200(140)円、中学生以下無料
※11月3日(木・祝(は
※( )内の料金は10名以上の団体料金です。
※ 年間観覧券でご入場できます。
※ 免除規定がありますのでお問合せください。
※ 常設展及び同時期開催中の中庭展も併せて観覧できます。
●特別展示 常陸国そして蝦夷地●
関連イベント
※各イベントへのお申込は、苫小牧市美術博物館(電話 0144-35-2550)までご連絡ください。
※展示室への入場を伴うイベントについて、高校生以上の方は当日有効の観覧券が必要です。
●オープニングイベント 開会式・カムイノミ 終了しました
(協力:苫小牧アイヌ協会)
日時:2016年9月17日(土) 9:30-
●スペシャルギャラリーツアー 終了しました
日時:2016年9月17日(土) 開会式終了後~
講師:佐々木利和氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター 客員教授)
村木 美幸氏(一般財団法人アイヌ民族博物館 専務理事)
会場:展示室(要申込)※
●ミュージアムトーク
「アイヌの衣服から見えてきたこと」終了しました
日時:2016年10月1日(土)14:00-15:30
15:00-15:30は希望者を対象に、展示室内で解説会を行ないます※
講師:吉本 忍氏(国立民族学博物館 名誉教授)
場所:苫小牧市美術博物館 研修室
講師:50名(要申込)
●刺繍ワークショップ 定員のため申し込みは締め切りました
日時:2016年10月29日(土)13:00-16:00
講師:関根 真紀氏(アイヌ工芸家)
場所:苫小牧市美術博物館 研修室A
定員:20名(要申込)
材料費:500円
●古文書講座 『蝦夷日記』をよむ(初~中級者向け)
日時:2016年10月22日(土)13:00-15:00
講師:当館学芸員
場所:苫小牧市美術博物館 研修室A
定員:30名(要申込)
●ギャラリートーク
日時:2016年9月25日(日)、10月10日(月・祝)、16日(日)、29日(土)
各日14:00-14:30
講師:当館学芸員
場所:苫小牧市美術博物館 企画展示室※