国立アイヌ民族博物館への移送について
【2021年10月27日更新】苫小牧市弁天地区海岸で発見された丸木舟について、当館を管轄する苫小牧市教育委員会と国立アイヌ民族博物館(白老町)は「苫小牧市が所有するアイヌ資料を対象とした共同研究の実施及び成果物の管理と利用に関する覚書」を締結しました。
今後、共同で関連する調査を実施します。
丸木舟2隻は10月20日に勇武津資料館から国立アイヌ民族博物館へ移送しました。
今後、脱塩などの保存処理を実施し、年代測定や樹木の同定などの調査を進めてまいります。
苫小牧市弁天地区海岸で発見された丸木舟について
【2021年4月13日更新】周知の報道のとおり、2021年1月から2月にかけて、苫小牧市勇払地区弁天海岸で丸木舟が2艘発見されました。
丸木舟①は全長610cm、幅64cm。ほぼ完存ですが、舷側の一部が損壊しています。船尾の両舷側に穴があけられており、アイヌの板綴舟(イタオマチプ)であることが推測されます。
丸木舟②は全長413cm、幅45cm。丸木舟①に比べて破損が進み、右舷側と舳先が損壊しています。船尾左舷には穴があけられており、丸木舟①と同様、板綴舟と推測されます。
現在は勇武津資料館で保管しており、年代測定などの調査を行っております。
丸木舟①
丸木舟②