作者:能登正智 技法・材質:油彩・キャンバス 制作年:1991年
画面を覆うウルトラマリンブルーには、空と海、哀しみ、郷愁…など、画家がこめた原野と太古の人々への思いやイメージが想い起されます。本作をよくみると、画面に細かい削った線があることに気づきます。能登にとって絵を描く、特に彫ることは「人間原初の芸術活動の一つ」であり、昔の素朴な人間感情に直接むすびつく」ことでした。能登は、画面を「彫る」ことを通じて人間原初の世界に迫ろうとしていたのでしょうか。
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