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青年海外協力隊~協力隊員の声~(平成20年今泉さん) No.14

平成20年度4次隊 中国 日本語教師 今泉智子さん

プロフィール

jocv_H20_imaizumi苫小牧市内の高校を卒業し、大学院にて日本語教育を専攻。在学中の平成20年に青年海外協力隊員に応募。大学院を休学し、平成21年3月から日本語教師として、中国・貴州省に赴任し平成23年3月に帰国予定。

14. 最終回「帰国しました!」

(2011年4月3日)
2年間の活動を終え、3月22日に日本に帰ってきました! 今回は最終回として、2年間の中国生活を振り返って感じたことを書きたいと思います。
■国籍を超えて■
赴任当初から、困った時は生徒が助けてくれ、ほとんど不自由を感じることなく2年間を過ごすことができました。年齢も学生とあまり変わらず、教師としての経験もない私を「先生」と呼んでくれ、慕ってくれたたくさんの生徒達が、この2年間で得た最大の宝物です。「生徒」と言っても、授業をするだけではなく、一緒にご飯を食べたり、中国語を教えてもらったり、旅行に行ったり、おしゃべりしたり、くだらないことで笑ったりと、いつも友達のように交流していました。「先生」として、「日本人」としてではなく、国籍を超えて一人の人間として、「私」としてのつきあいができたことが本当にうれしかったことです。
やさしくて純粋な生徒達から学んだことも多く、わたしが教えたことより、教えられたことの方が多かった2年でした。
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■うれしかった生徒の日記■
日中関係が不安定になり、各地で反日デモが起きていた時期に、ある生徒が日記を書いたから見てほしいと言ってきました。
「中国人として日本の政府を許すことはできません。でも私は今日本語を専攻していて、将来は翻訳者になりたいです。今泉先生はいつも熱心に教えてくれて、私たちは先生が大好きです。何かあっても私達は絶対に先生を守りますから、心配しないでください。」
こんなに上手な日本語ではありませんでしたが、この日記を見た時、うれしくて涙が出ました。
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12月31日。中国で1月1日はお正月ではないので、一人異国でお正月を迎える私のために、1年生が内緒で準備してお祝いしてくれました。
■国と国、人と人■
中国と日本、この二つの国の間にはまだたくさんの問題が残っています。正直に言うと、私も中国へ行く前は中国に対して漠然としたマイナスイメージが少なからずありました。でも、2年間中国で暮らし、たくさんの生徒や同僚、友達と出会った今は、中国は私にとってそれらの「大切な人々が暮らす国」になりました。
もちろん中国の全てが好きになったわけではありません。行ってみてわかった良いところ、やっぱり好きになれないところ、どちらもあります。好きな人も嫌いな人もいます。でも、今考えると何も知らずに「好きじゃない」と言っていた以前の態度は間違っていたと感じます。
一人の中国人も知らずに「中国は嫌い」と言う日本人や、一人の日本人も知らずに「日本は嫌い」という中国人もたくさんいます。少なくとも今の私にとって「中国」と言うと、テレビやニュースの情報ではなく、生徒や友達の笑顔が浮かびます。
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■最後に■
今回の日本の地震災害は中国でもトップニュースで報道され、たくさんの人が心配してくれ、励ましの言葉をいただきました。クラスで集めた募金を持って行って欲しいと手渡してくれたクラスもあります。人を想う気持ち、人と人との付き合いには国籍も国境も関係ありません。この記事を読んでくださった方々が、中国にほんの少しでも親近感をもってくれるとうれしいです!
谢谢,再见!!

お問い合わせ

総合政策部未来創造戦略室
電話:0144-32-6229、0144-32-6157,0144-32-6062
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