●苫小牧市科学センター
天文情報2025(4月25日「火星を見てみよう」更新)
【火星(かせい)を見てみよう】2025年4月25日
最近、夜の早い時間に西の空を見ると、明るい星が横に3つ並んでいるのを見たことがありませんか?
写真右と真ん中にある星は「ふたご座」の星、カストルとポルックスです。火星は写真一番左でやや赤っぽく輝いています。太陽系4番目の惑星(わくせい)で、地球と同じく太陽のまわりをまわっています。
火星は約2年2カ月ごとに観察のチャンスが来る!とよく言われています。その理由のひとつに、地球と火星との位置関係があります。公転周期(こうてんしゅうき・惑星などの天体が太陽のまわりを一周するのにかかる時間のこと)が687日の火星に対して、公転周期が365日の地球は、約2年2カ月ごとに火星を追い越します。このとき、地球と火星の距離が最も近づき、夜に明るい火星を観察することができるのです。このような状態を「火星の最接近(さいせっきん)」と言います。その動きを動画で見てみましょう。
動画の再生はこちらから↓↓↓
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直近だと今年の1月に最接近のタイミングがありました。そのときの地球との距離は約9608万km。今は、明るさは徐々に弱まってきてはいるものの1等級の明るさを保っていて、まだまだ見頃です。
今後は、ふたご座からは少し移動して「かに座」のあたりで観察できます。赤く輝く火星を探してみてください。5月5日にはかに座の中心部にあるプレセペ星団に侵入する(地球にいる私たちから見て星団と火星が重なって見える)珍しい現象も起こります。この現象を観察するには双眼鏡や低倍率の望遠鏡が必要です。
火星が観測できた方は教えてくださいね!または写真を撮って投稿したりシェアしたりするのもおすすめです。
文章を書いた人:苫小牧市科学センター なわた
参考:天文年鑑2025、国立天文台
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次回の投稿は6月ごろ、苫小牧市から見える夏の星空特集です。お楽しみに。
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