子どもから大人まで幅広い方々の鑑賞機会の創出をめざすこの展覧会では、動植物や人といった生命などをあらわす造形を手がかりに、あなただけの「造形譚=ものがたり」を想像していただきます。
各セクションに設けられたテーマをはじめ、想像力を呼びおこす問いかけや鑑賞のヒントなどを手がかりに、作品にこめられた意味や内容、そしてそこから広がる物語へと思いをはせてみてください。日常から少し離れた展示室において、作品と向き合いイメージをふくらませることで、いつもとちがった視点やアイディアが思いうかんでくることでしょう。
開催概要
会 期:2024年9月14日(土)~11月24日(日)
休 館 日:月曜日(祝日の場合、その翌平日が休館)
※ 9月16日(月)、9月23日(月)、10月14日(月)、11月4日(月)は開館し、
9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)が休館します。
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30まで)
会 場:苫小牧市美術博物館 第1・2・3企画展示室
観 覧 料:一般300(240)円、高大生200円(140)円、小中学生以下無料
※( )内は10名以上の団体料金です。
※年間観覧券による観覧が可能です。
※免除規定についてはお問い合わせください。
※併せて中庭展示、常設展示もご覧いただけます。
※11月3日は無料観覧日です。
主 催:苫小牧市美術博物館
協 力:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館、東川町文化ギャラリー
後 援:苫小牧信用金庫、北海道新聞社、株式会社苫小牧民報社
展示内容
(1)第1章 語りだす、動植物と自然
本セクションでは、動植物やそれを取り囲む自然などをモチーフとする作品を紹介し、それぞれの作品から感じ取れる物語を想像していただきます。
土谷武≪虫Ⅲ-a≫1975年 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館蔵
三沢厚彦≪Animal 2017-05≫2017年 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館蔵
(2)第2章 人とその気配
本セクションでは、人物やその気配が際立つ作品を紹介し、その人物がどのような人柄なのか、あるいは、そこに存在していたであろう人の気配などを感じていただきます。
舟越保武≪ANNA≫1970~80年 苫小牧市蔵
舟越桂≪そこだけの冬≫1997年 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館蔵
(3) 第3章 音をイメージする
本セクションでは、楽器や演奏者が登場する作品を展示し、もし、画中から音楽が聴こえてくるとすれば、どのような音楽なのか、想像力をはたらかせながら鑑賞していただきます。
西野康造≪アルトサックス≫1988年 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館蔵
遠藤ミマン≪ジャズ≫1997年 苫小牧市美術博物館蔵
(4)第4章 浮かびあがる、夢とまぼろし
本セクションでは、作者の深層心理から浮かび上がるかのような夢や幻想性が感じられる作品を紹介し、その作品のもつ世界の魅力をご堪能いただきます。
国松登≪流氷・天馬≫1975年 苫小牧市美術博物館蔵
町田徹哉≪月と小舟≫1978年 苫小牧市美術博物館蔵
(5) 第5章 光と影に感じる
本セクションでは、光と影ないしそれに付随するイメージを感じとることができる作品を紹介し、それらが象徴する内容に思いをはせていただきます。
岡本敦生≪地殻―鼓動≫1996年 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館蔵
山中現≪流れ星≫1981年 苫小牧市美術博物館蔵
関連イベント
(1) 対話によるギャラリートーク
担当学芸員と一緒に対話を交わしながら、作品を鑑賞します。
日時:9月16日(月・祝)、9月21日(土) ①11:00~11:30、 ②14:00~14:30
場所:当館企画展示室
講師:当館学芸員
定員:各回20名
参加料:無料 ※ただし、当日有効の観覧券が必要になります
申込:不要
(2) ワークショップ「昆虫標本をスケッチしよう!」
昆虫の樹脂封入標本を見ながら、鉛筆を使って自由にスケッチしましょう。
日時:9月23日(月・祝) 14:00~15:30
場所:当館研修室
講師:当館学芸員
定員:10名 ※先着順、定員になり次第締切
参加料:無料
申込:電話受付(9/3〔火〕9:30~)
同時期開催
中庭展示Vol.20 西田卓司「lost treasure」
会期:2024年4月27日(土)~11月24日(日)
会場:中庭展示スペース